イメージ プレーンでデプス合成する
 
 
 

Maya のイメージ プレーンでは、カメラのシーン ビューでリアル タイムの Z デプス合成を行えるようになりました。この Z デプス合成機能では、3D オブジェクトをデプス情報でマッピングされたイメージ プレーンと共に、カメラの視野内で、より遠くに、またはより近くに配置することができます。イメージのデプス値より近いオブジェクトは、その前に表示されます。イメージのデプス値より離れたオブジェクトは、その後ろに表示されます。

Z デプス データは、イメージ プレーンにマッピングされた .IFF イメージ ファイルの Z チャンネル内に含まれます。

Z デプス データは、イメージ プレーンのピクセルを、そのカメラに対してオフセットするために使用されます。したがって Z デプス機能は、イメージ プレーンの親カメラのみに対して機能します。他のカメラは、イメージ プレーン デプスを視覚化することはできません。

デフォルトでは、イメージ ファイルが Z デプス値を含む場合も、Z デプス マップ サポートは無効になっています。Z デプス サポートを有効にするには、次のステップに従います。

イメージ プレーンのデプス マップ サポートを有効にするには

  1. ビュー > カメラの選択(View > Select Camera)を選択して、カレント カメラを選択します。
  2. カメラ(Camera)のシェイプ ノードで、アトリビュート エディタ環境(Environment)セクションを展開します。作成(Create)ボタンをクリックして、イメージ プレーンを作成します。
  3. イメージ プレーンのアトリビュート エディタで、デプス(Depth)セクションを展開します。
  4. デプス マップの使用(Use Depth Map)オプションをチェックして、Z デプス サポートを有効にします。

    指定したイメージ ファイルに Z デプス データが存在する場合は、シーン ビューに表示されます。あるいはソフトウェア レンダーに、合成された Z デプス情報があります。

パフォーマンスを最適化するには、イメージ解像度をレンダー出力解像度の整数倍に設定することをお勧めします(たとえば、イメージ解像度をレンダー出力解像度の 2.5 倍ではなく 2 倍に設定します)。そうしないと、そのイメージをレンダー領域に合わせるために、リサンプルする必要があることがあります。

注:
  • 現在、Z デプス合成は .IFF イメージ ファイルのみに使用できます。
  • Z デプス合成は、mental ray for Maya レンダラではサポートされていません。
  • Z デプス データを含むイメージ プレーンが複数あるカメラは、シーン ビューで適切にレンダーされない可能性があります。ただし、Z デプス データを含むイメージ プレーンが 1 つのみのカメラは、Z デプス データがないイメージ プレーンが複数含まれていても、シーン ビューで適切にレンダーされます。どちらの場合もソフトウェア レンダリングは影響を受けません。
  • 部分的に透明なピクセルは通常、デプス情報がカラー値において定義されていないため、正しくレンダーしない可能性があります。
  • Z デプス合成が有効のときは、イメージ プレーンを回転させることはできません。
  • シーン ビューで表示するために Z デプス データをリサンプリングすると、デプス値がカラー情報と揃っていない箇所でレンダリング アーティファクトが見られることがあります。ソフトウェア レンダリングは、影響を受けません。