LOD 設定は、[読み込み設定]ウィンドウに定義されているとおりに、読み込まれたオブジェクトに適用されます(「3D モデルの読み込み設定リファレンスについて」を参照してください)。通常は、オブジェクトの LOD 設定は変更しないようにする必要がありますが、パフォーマンスまたは表示の問題が発生している場合はこの限りではありません。たとえば、曲面(ホイールなど)の外観がスムーズでない場合は、サーフェス品質の向上およびファイルの再テッセレーションが必要になることがあります。パフォーマンスに影響がある場合は、Showcase
で問題が検出され、[読み込みステータス]ウィンドウにメッセージが表示されます(次の手順で説明します)。オブジェクトの LOD は、次のようにしていつでも手動で変更できます。
- [ファイル] > [読み込み] > [[読み込みステータス]ウィンドウ]を選択します。
- [読み込みステータス]ウィンドウで、LOD を変更するオブジェクトを右クリックします。
- コンテキスト メニューから[LOD 設定]を選択します。次のセクション「使用すべき LOD 設定」を参照してください。
- A3G ファイルのステータスを[更新が必要]に切り替えます。[変換]をクリックして再テッセレーションを実行します。
使用すべき LOD 設定
[変換設定を変更]ウィンドウには、使用可能な設定が 6 つあります。(前述の手順「読み込まれたオブジェクトの LOD を変更する」を参照。)
最初の 3 つは、モデルの一連の LOD を作成するスクリプトです。こうした LOD はメモリに格納され、作業中のビューを最適化するために Showcase で使用されます。LOD は、読み込み時または設定の切り替えを行うときに作成されます。残りの
3 つの設定は、スクリプトでシーンに対するポリゴンを作成しすぎた場合に使用できる単独の LOD です。
- : このスクリプトでは、広範囲にわたる 3 種類の LOD が作成されます。ほとんどのオブジェクトの表示にはこの設定で十分です。ただし、時々適度にクローズアップされる程度のグラウンド平面など、大きなオブジェクトのある外部シーンに向いていると思われる場合もあるかもしれません。
- : このスクリプトでは、大きなパーツ用に最適化された 3 つの LOD が作成されます。このスクリプトでも細かな詳細はレンダリングされません。ただし、このスクリプトでは、All-Purpose スクリプトよりも生成されるポリゴンの数が少ないため、中規模から大規模なオブジェクトでパフォーマンスが高くなる可能性があります。
- : このスクリプトでは、小さいパーツ用に最適化された 3 つの LOD が作成されます。多くのポリゴンが作成されますが、これにより、物理的に小規模なシーンの品質が高くなります。ユーザにとって重要な細部が数多く存在する中規模のシーンでも優れた結果が得られる可能性があります。この設定は、アイス
スケートやダッシュボードのような小中規模のモデルに使用してください。大規模な曲面または曲線形状にはお勧めしません。
- : ポリゴンの数が少ない 1 つの LOD です。大規模なモデルで高いパフォーマンスが得られます。クローズアップ時の品質は低くなっています。
- : ポリゴンの数がそれほど多くない 1 つの LOD です。中規模のモデルに最適です。
- : ポリゴンの数が多い 1 つの LOD です。小規模のモデルに最適ですが、パフォーマンスが大幅に低下します。
注:
テッセレーションを変更する場合は、アンビエント シャドウを再計算する必要があります。