IPv6 ネットワークで Showcase を使用する

 
 
 

Ipv6 は、次世代のインターネット プロトコルであり、コンピュータやその他のデバイスがネットワークまたはインターネット経由で相互に通信できるようにするものです。現時点では、IPv6 は導入の初期段階にあり、すべてのネットワークで IPv6 が実装されているわけではありません。IPv6 は、Windows Vista および Windows XP Service Pack 2 以降でサポートされています。

Showcase では、次の機能に IPv4 または IPv6 が使用されています。

ライセンス/セキュリティ

Showcase では、起動時に、また実行中でも定期的に、正式にライセンスされた製品であるかどうかの確認が行われます。ローカルのノード固定のライセンスまたはネットワーク フローティング ライセンスのライセンス検証では、IPv4 または IPv6 ネットワーク インタフェース(スタックとも呼ばれます)が使用されます。

ライセンスのチェックアウト処理は IPv6 ネットワークで実行できますが、ライセンス コンポーネントを使用するには IPv4 スタックが有効になっている必要があります。これを "デュアルスタック" 設定といいます。

Showcase でライセンスの検証が行われるように、Windows の[ネットワーク接続]プロパティで IPv6 と IPv4 の両方のインターネット プロトコル(TCP/IP)が有効になっていることを確認してください。IPv4 スタックが有効になっていない場合、Showcase は起動されません。

DirectConnect

DirectConnect ソフトウェア(ファイル変換およびテッセレーションのために Showcase に含まれています)も、正常に機能するためにデュアルスタックまたは IPv4 の設定を必要とします。Windows の[ネットワーク接続]プロパティで、IPv6 と IPv4 の両方のインターネット プロトコル(TCP/IP)が有効になっていることを確認してください。

ホストされたセッション

ホストされたセッションは、IPv6 ネットワークの 2 つのマシンの間で実行できます。ホスト名を使用する場合は、そのホスト名が両方のネットワーク上で有効であることを確認します。あるいは、ホストされたセッションに参加するときに、[ホスト マシン名]に完全な IPv6 アドレス(fe80::211:25ff:fe74:0a0f:c955 など)を指定することもできます。

Windows XP を使用する場合の特記事項:

Windows XP ユーザがセッションに参加するときに IPv6 アドレスを指定する場合は、IPv6 ゾーン ID を設定する必要があります。たとえば、アドレス fe80::211:25ff:fe74:0a0f:c955%4 の場合、ゾーン ID は IPv6 アドレスの末尾の "%4" です。IPv6 アドレスとゾーン ID は、ホストのコマンド プロンプトで ipconfig /all を実行することで確認できます。"Local Area Connection" を探し、ゾーン ID が含まれている IPv6 アドレスを使用します。

カスタム インタフェース

Showcase を起動すると、Web サーバが初期化され、リモートまたはローカルの Web ブラウザ(または同様のインタフェース)で Showcase を制御できるようになります。このインタフェースは、IPv6 を使用するネットワーク上で制御できますが、ホスト名の指定方法を若干変更する必要があります。以下に例を示します。

IPv4 ローカル:
http://localhost:5555/showcase_control.html または http://127.1.1.1:5555/showcase_control.html
IPv4 リモート:
http://20.21.34.101:5555/showcase_control.html
IPv6 ローカル:
http://[::1]:5555/showcase_control.html
IPv6 リモート:
http://[fe80::211:25ff:fe74:0a0f:c955]:5555/showcase_control.html
注:

IPv6 での Showcase 2009 の Web インタフェースには、Internet Explorer バージョン 7 以降が必要です。

リファレンス

IPv6 の詳細については、http://ja.wikipedia.org/wiki/Ipv6 を参照してください。