ソフト選択（Soft Select）を使用すると、ポリゴンまたは NURBS サーフェスの減衰のあるコンポーネントを選択できます。減衰は選択したコンポーネントの周囲にある、ウェイト付けに従って変換するときに影響される領域です。減衰のあるコンポーネントを変換すると、コンポーネントを個別に調整しなくても、複数のコンポーネントにまたがる滑らかな変換を実行できます。

このレッスンでは、ソフト選択（Soft Select）を使用し、頭部のモデルに鼻から始めてさまざまな調整を加えます。

鼻を引き伸ばすには

1. ツールボックスにあるアイコンをクリックして、移動ツール（Move Tool）を選択します。
2. 頭部のモデルを クリックしてマーキング メニューから頂点（Vertex）を選択します。

   頂点がメッシュに表示されます。

3. 鼻の先にある頂点を選択します。
   
4. 「b」キーを押します。

   選択した頂点の中心に色の付いた円の領域が表示されます。

   

   この色の付いた領域が減衰を表します。黄色は減衰の緩やかな領域、黒は減衰の急な領域を示します。減衰が緩やかな領域は、急な領域に比べて、選択したコンポーネントに加えた変換の影響をより強く受けます。

   次に減衰半径（Falloff radius）を調整する必要があります。

5. b キーを押しながら を左か右にドラッグします。

   マウスの動きにつれて減衰領域の大きさが変わります。減衰領域のサイズを調整して、顔に触れない範囲でできる限り鼻全体を囲むようにします。

   
6. Z 軸のマニピュレータをドラッグして顔から離します。

   頂点を離すにつれ、鼻の残りの部分が一緒に滑らかに引き伸ばされます。

   
7. ツールボックスから回転ツール（Rotate Tool）を選択し、Z 軸マニピュレータを使用して頂点をおよそ 45 度回転させます。
   
8. 再度移動ツール（Move Tool）を選択し、Y 軸マニピュレータを下にドラッグします（選択時は黄色、選択されていないときは緑色）。

   これにより、鼻が曲がります。

   
9. b キーを押してソフト選択（Soft Select）をオフにします。