流体コンテナのコンテンツにテクスチャリングを適用する

 
 
 

ここまでで、コンテナは白い無地の密度(Density)で塗りつぶされた状態になっています。クラウドのエフェクトを作成するには、一部の領域が透明で一部の領域が不透明になるように、密度(Density)にテクスチャを適用します。

流体の密度にテクスチャ マッピングするには

  1. 流体のテクスチャのエフェクトをレンダーせずに確認できるよう、シーン ビュー メニューでシェーディング > ハードウェア テクスチャリング(Shading > Hardware Texturing)を選択して、ハードウェア テクスチャリングの表示をオンにします。
    注:ハードウェア テクスチャリング(Hardware Texturing)を選択する前に、シェーディング > すべてをスムーズ シェード(Shading > Smooth Shade All)をオンにする必要があります。
  2. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)テクスチャ(Textures)セクションを開きます。
  3. テクスチャ不透明度(Texture Opacity)をオンにして、不透明度(Opacity)値に現在のテクスチャを適用します。現在のテクスチャは Perlin ノイズ(Perlin Noise)で、テクスチャのタイプ(Texture Type)で定義されています。

    密度(Density)が少しまだらな外観になり、不透明な領域と透明な領域ができています。このテクスチャは、Maya に組み込まれている 3D ソリッド フラクタル(3D Solid Fractal) テクスチャで使用される標準の 3D ノイズ テクスチャです。

  4. 綿状のクラウドのようなエフェクトを出すには、テクスチャのタイプ(Texture Type)Billow に変更します。

    Billow テクスチャはコンピュータの計算量が非常に大きいので、ほかのタイプのテクスチャよりも処理速度が遅くなります。

  5. 次のテクスチャ アトリビュートを設定して、テクスチャの外観を変更します。
    • 振幅(Amplitude): 0.5
    • 深度の最大値(Depth Max): 4

    振幅(Amplitude)を小さくすると、密度(Density)が低い領域はさらに透明になり、密度が高い領域はさらに不透明になります。

    深度の最大値(Depth Max)を大きくすると、ディテールが追加されますが、レンダリング時間が長くなります。

  6. テクスチャのスケール(Texture Scale)の X、Y、Z の各コンポーネントを 2、1、1 に変更して、X 方向のテクスチャを伸長します。
  7. Billow テクスチャの次のアトリビュートを変更して、「むくむくしたクラウド」を、もっとまばらで大きさがばらばらの斑点状のクラウドにします。
    • Billow 密度(Billow Density): 0.6
    • まだらさ(Spottyness): 2.0
    • サイズのランダム偏差(Size Rand): 0.40
  8. コンテナ内の密度が非常に高い領域の不透明度(Opacity )が低くなり、密度(Density)が非常に低い領域が完全に透明になり、さらに、完全に透明な領域と不透明な領域の間の変化がもっとはっきりするように、不透明を変更します。

    アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、シェーディング(Shading) セクションに移動します。不透明度(Opacity)サブセクションの不透明度(Opacity)グラフを確認します。このグラフは、不透明度(Opacity)密度(Density)の値(入力不透明度(Opacity Input))の間のリレーションシップを表します。

    不透明度(Opacity)値の範囲は、一番下の 0 (完全に透明で不透明度ゼロ)から一番上の 1 (完全に不透明)までです。

    密度値の範囲は、左端の 0 (密度ゼロ)から右端の 1 (高密度)までです。

    密度値 0、不透明度値 0 のところでは密度は完全に透明に、密度値 0.5、不透明度値 0.5 のところでは密度は部分的に不透明に、密度値 1、不透明度値 1 のところでは密度は完全に透明になります。

  9. 不透明度(Opacity)グラフの 1 番目の点をクリックして、位置マーカーを選択します。位置マーカーは、グラフ上の左右の位置(入力不透明度(Opacity Input)値)をマークします。位置が選択されているときは、ドットのアウトラインが白色になります。
  10. 選択した位置(Selected Position)を 0.10 に変更して、マーカーの位置を変更します。

    位置マーカーが右に移動します。これで、密度値 0 から 0.10 の不透明度値が 0 になりました。つまり、これまで半透明だった密度(Density)は完全に透明になるということです。

    クラウドの透明度の高い領域は消えましたが、今度は、クラウドの厚みのある領域の不透明度が下がってしまいました。

  11. グラフ上をクリックして、新しい位置マーカーを作成します
  12. マーカーの位置と値を次のように変更します。
    • 選択した位置(Selected Position): 0.15
    • 選択した値(Selected Value): 0.30

    0.15 より大きい密度値で不透明度が高くなり、完全に透明な領域(不透明度 0)と、密度の可視性が上がった領域(密度 0.15)の間の変化がより明確になりました。