非自己インストール型のスクリプトベースのカスタム コマンドの作成

 
 
 

ユーザによって作成されたコマンドは、ツールバーへの追加も、キーへのマッピングも、またスクリプト内での使用も可能です。

非自己インストール型のコマンドは、このトピックで説明するように、スクリプトをカスタム ツールバーにドラッグすることによって作成します。この方法では、多数のオプションを使用することはできませんが、初心者や解決を急ぐユーザにとっては便利です。

ただし、自己インストール型のカスタム コマンドを作成することを推奨します。「カスタム コマンド」『SDK ガイド』を参照してください。

注:

別のツールバーにカスタム コマンドを追加するには、「ツールバーにコマンドを追加する」を参照してください。

スクリプト用のコマンドをすでに作成した状態で、2 番目のツールバーにコマンドではなくスクリプトをドラッグすると、2 番目のコマンドが作成されます。このため、スクリプトに一意のコマンド名を指定する必要があります。これにより、異なるボタンをクリックすると異なるコマンド名が記録されます。

  1. カスタム ツールバー(またはシェルフのツールバー タブ)が表示されていることを確認します。

    既存のカスタム ツールバーを表示するには、メイン メニューの[表示](View) [ツールバー](Toolbars)メニューから選択します。

    一般的なカスタム ツールバーの詳細については、「ツールバーとシェルフ」を参照してください。

  2. 次のいずれかの操作を実行します。

    • Script Editor のヒストリ ペインまたは編集ペインから 1 行以上の行を選択し、カスタム ツールバーにドラッグします。

      編集ペインからドラッグしたテキストは、編集ペインから削除されることに注意してください。そのままの位置に残しておくには、[Ctrl]キーを押しながらドラッグします。Windows のドラッグアンドドロップに対応している他のプログラムからテキストをドラッグすることもできます。

      「.preset」で終わる文字列をツールバーにドロップするとプリセット ファイルがロードされ、プリセット用のボタンが作成されます。その他の場合は、スクリプト用のボタンが作成されます。

      または

    • ブラウザから既存のスクリプト ファイルをツールバーにドラッグします。Windows では、フォルダ ウィンドウからファイルをドラッグすることもできます。

      または

    • スクリプト ファイルへのリンクを NetView からツールバーへドラッグします。

  3. スクリプト ボタンのダイアログが表示されたら、[スクリプトコマンド(外部ファイル)](Script Command (external file))を選択し、[OK]をクリックします。

    注:[スクリプトボタン](Script Button)を選択した場合、スクリプト行を持つボタンが作成されます。キーに割り当てたり、別のスクリプトで使用したりできるコマンドを作成することはできません。

    [スクリプト コマンドの追加]ダイアログ ボックスが開きます。

  4. [コマンド/ボタン名](Command/Button Name)にスクリプトのコマンド/ボタン名を指定します。この名前が、ボタンのラベルとして表示されます。

    Script Editor からテキスト行をドラッグした場合は、デフォルトのコマンド名は「Scriptnumbe」という形式になります。保存済みのスクリプトファイルをドラッグした場合は、ファイル名がデフォルトになります。

    ヒント:コマンド/ボタン名にスペースが含まれている場合は、コマンド/ボタン名が分割され、ボタン上に 2 行で表示されることがあります。
  5. [スクリプト コマンド名](Script Command Name)を指定します。この名前は、ボタンをクリックするとコマンド ヒストリに記録される名前です。

    また、この名前を使って別のスクリプトからカスタム コマンドを呼び出すこともできます。スクリプト用のコマンド名には、スペースや句読点を使用できません。

  6. [詳細](Description)に簡単な説明を入力することもできます。後で他のツールバーにカスタム コマンドを追加すると、この説明が[ツールバーのカスタマイズ]ダイアログ ボックスに表示されます(「カスタム ツールバーからコマンドを実行する」を参照)。また、[キーボード マッピング]ダイアログ ボックスにも表示されます。「キーからのコマンドを実行する」を参照してください。

  7. スクリプトのファイル名を、パスを含めて指定します。Script Editor からテキスト行をドラッグした場合には、デフォルトのファイル名が表示されます。スクリプト ファイルをドラッグすると、ドラッグ先の場所に、指定したファイル名でコピーされます。

  8. 必要に応じて、[スクリプト言語](Language)ボックスのポップアップ リストからスクリプト言語を選択します。このリストには、コンピュータにインストールされているサポート言語が表示されます。

    Script Editor のテキスト行をツールバーにドラッグすると、ユーザ プリファレンスに設定されているスクリプト言語がデフォルト言語になります。

    既存のファイルをドラッグすると、ファイル名の拡張子に対応するスクリプト言語がデフォルト言語になります。VBScript の場合は .vbs、JScript の場合は .js、PerlScript の場合は .pls、そして Python ActiveX Scripting Engine の場合は .pys です。

  9. スクリプトにプロシージャが含まれていない場合は、以上の操作で設定が完了します。[OK]をクリックして[スクリプト コマンドの追加]ダイアログ ボックスを閉じると、ツールバーにボタンが追加されます。

    プロシージャが含まれていないスクリプトを、グローバル コード(独立した関数またはサブルーチンに含まれていない部分のスクリプト)の代わりに呼び出す場合は、以降の手順を続けます。

  10. [スクリプトの解析](Parse)ボタンをクリックします。

    スクリプトが解析され、プロシージャおよび引数が検索されます。

    重要:スクリプトを解析すると、グローバル コード、すなわち定義済みプロシージャに含まれていないコードが実行されることがあります。また、グローバル コードから呼び出されるプロシージャも実行されます。
  11. スクリプトにプロシージャが含まれている場合は、ボタンのクリック時に実行するプロシージャを指定できます。[スクリプトプロシージャ](Script Procedure)ボックスのポップアップ リストから、実行するプロシージャを選択します。

    プロシージャが指定されていない場合、グローバル コード(独立した関数またはサブルーチンに含まれていない部分のスクリプト)、およびグローバル コードから呼び出されているプロシージャだけが実行されます。

    重要:プロシージャを指定した場合でも、プロシージャが呼び出される前にグローバル コードが実行されることがあります。スクリプト エンジンによっては、スクリプトの解析によってこのような影響が生じます。すべての状況でスクリプトが予定通りに実行されるようにするには、カスタム コマンドを定義するときに 1 つのスクリプト ファイルにグローバル コードとプロシージャを混在させないようにしてください。
    注:PerlScript や Python など、Softimage では自動的に検出されないスクリプト言語が一部あります。この場合は[スクリプト プロシージャ](Script Procedure)ボックスに手動でプロシージャ名を入力しなければなりません。
  12. 選択したプロシージャに引数が含まれている場合には、[パラメータ](Parameters)に引数がリストされます。各引数に対応する[値](Value)ボックスに値を入力します。ボタンをクリックしてスクリプトを実行すると、この値が使用されます。

    注:
    • PerlScript や Python などの一部のスクリプト言語では、手動でパラメータを追加する必要があります。

    • [新規](New)ボタンを使用し、パラメータを[パラメータ](Parameters)リストに追加できます。

    • パラメータの順序を変更する場合は、パラメータを選択して矢印ボタンをクリックします。パラメータを削除する場合は、パラメータを選択して[削除]ボタン([×](X))をクリックします。

  13. [OK]をクリックします。[スクリプト コマンドの追加]ダイアログ ボックスが閉じて、カスタム ツールバーに新しいボタンが追加されます。