クリップをリプルする

 
 
 

リプルは、選択したクリップに対して行った操作(クリップの移動、削除、追加、スケーリング、サイクルなど)が他のクリップにも及ぶように設定する方法です。

リプルは、Animation Mixer のトラックごとに設定されるため、リプルがオンに設定されているトラックはすべて、リプル トラックで変更されたクリップの影響を受けます。たとえば、リプル オプションをオンにしたトラックでクリップを右に移動すると、そのクリップの後方のクリップもすべて右に押し出されます。このとき、クリップ同士の間隔は元通りに保たれます。

リプル オプションがオフの場合は、次のクリップの先頭または前のクリップの最後を越えて、クリップを移動することはできません。

注:
  • 複数のクリップを選択した場合は、リプルがオンになっている任意のトラックで選択されたすべてのクリップに対してリプルが有効となりますが、リプルがオフのトラックのクリップには影響しません。

  • ロックされたクリップを越えて、クリップを移動することはできません(「クリップをロックする」を参照)。

リプルをアクティブにするには

  • トラックの左端にあるトラック コントロールの[r]ボタンをクリックします。アクティブになると、ボタンは青になります。

    または

  • トラックを右クリックし、[トラックプロパティ](Track Properties)を選択して、[トラック]プロパティ エディタの[リプル](Ripple)オプションをオンにします。

    または

  • トラックを選択し、ミキサコマンドバーから[Track] [Track Properties]を選択して、[Track]プロパティ エディタで[Ripple]オプションを有効にします。

リプル オプションがオンのときの動作

以下の図は、リプル オプションで操作される前のクリップのシーケンスです。

リプル オプションをオンにして操作する前のクリップの基本シーケンス。2 つのクリップ グループの間隔に注目してください。

リプル オプションを使用したクリップで実行できるアクションの結果についていくつか説明します。

リプル オプションを使用してクリップを追加するには

クリップを追加すると、追加したクリップの開始時間以降のクリップはすべて、追加したクリップの長さだけ右にリプルします。 クリップの間隔は、元の間隔が維持されます。

2 つのクリップ グループの間にクリップを追加しました。クリップ間の間隔は保たれています。

以下の例は、リプルを使わなかった場合の同じシーケンスです。 クリップを読み込んだ場所のスペースに合わせてクリップがトリミングされます。

2 つのクリップ グループの間にクリップを追加しました。リプル オプションの不使用時は、スペースに合うようにクリップがトリミングされます。

リプル オプションを使用してクリップを削除するには

クリップを削除すると、削除したクリップの開始時間以降のクリップはすべて、削除したクリップの長さだけ左にリプルします。

リプル オプションを使ってクリップを移動するには

クリップを右に移動すると、移動したクリップの元の開始時間以降に存在するクリップはすべて、移動した距離だけ右にリプルします。

クリップを右に移動しました。その右側のクリップ間隔は保たれています。

クリップを左に移動すると、移動したクリップの元の開始時間以降に存在するクリップはすべて、移動した距離だけ左にリプルします。移動したクリップの右側にあるすべてのクリップの間隔は維持されますが、左側の間隔は維持されません。

クリップを左に移動しました。その右側のクリップ間隔は保たれていますが、左側の間隔は狭くなりました。

リプル オプションを使用してスケーリングとサイクルを行うには

クリップを右にスケーリングまたはサイクルすると、そのクリップの元の終了時間以降に存在するクリップはすべて、スケーリングまたはサイクルした長さだけ右にリプルします。クリップの間隔が保たれている様子に注目してください。

クリップを右方向にスケーリングしました。その右側のクリップ間隔は保たれています。