タイムラインでキーを切り取り、コピー、貼り付けする
 
 
 

オブジェクトのアニメーションを編集するために、タイムラインで 1 つまたは複数のキーを切り取り、コピー、貼り付けることができます。切り取り操作は、タイムラインからキーを削除し、削除したキーを貼り付け操作が実行されるまで貼り付け用のバッファに格納します。コピー操作は、貼り付け用のバッファ内容が置き換えられるまでキーの複製をバッファに格納するので、同じキーを何度でも貼り付けることができます。

切り取りやコピーしたキーは、領域内に貼り付けることができます。その場合、貼り付けたアニメーションは、対象領域にフィットするようにスケール アップまたはスケール ダウンされます。

キーを切り取る

  1. 貼り付け時に実行する操作に応じて、リプルのオン/オフ状態を確認します(「キーを貼り付ける」を参照)。

  2. 切り取ったキーの貼り付け時に実行する操作に応じて、[キーのマージ](Merge Keys)オプションまたは[キーの置換](Replace Keys)オプション(「貼り付け時に既存キーをマージまたは置き換える」を参照)を有効にします。

  3. [Shift]キーを押しながらタイムラインをドラッグし、フレームの範囲を作成します。

    または

    [Shift]キーを押しながら単一のキーフレームを一度だけクリックします。

  4. タイムライン内を右クリックし、[切り取り](Cut)を選択します。

キーをコピーする

  1. 貼り付け時に実行する操作に応じて、リプルのオン/オフ状態を確認します(「キーを貼り付ける」を参照)。

  2. コピーしたキーの貼り付け時に実行する操作に応じて、[キーのマージ](Merge Keys)オプションまたは[キーの置換](Replace Keys)オプション(「貼り付け時に既存キーをマージまたは置き換える」を参照)を有効にします。

  3. [Shift]キーを押しながらタイムラインをドラッグし、フレームの範囲を作成します。

    または

    [Shift]キーを押しながら単一のキーフレームを一度だけクリックします。

  4. 次のいずれかを実行して、キーをコピーします。

    • [Ctrl]キーを押しながらキーまたは領域をキーのコピー先のフレームにドラッグします。マウス ボタンを離すと、キーまたは領域はそのフレームに貼り付けられます。

      または

    • タイムライン内を右クリックし、[コピー](Copy)を選択します。

キーを貼り付ける

  1. 切り取りやコピーしたキーの貼り付け先となる領域を、[Shift]キーを押しながら描画します。または、プレイバック カーソルを貼り付け先のフレームに移動します。

  2. 貼り付け先の領域またはフレームを右クリックし、[貼り付け](Paste)を選択します。

    • 貼り付け先の領域が、切り取ったキーやコピーしたキーの領域より小さい場合、新しい領域に収まるようにキーの間が圧縮されます。その結果、アニメーションは速くなります。

    • 貼り付け先の領域が、切り取ったキーやコピーしたキーの領域より大きい場合、新しい領域にフィットするようにキーの間が広げられます。その結果、アニメーションは遅くなります。

      上部では、3 つのキーを持つ領域がコピーされます。

      下部では、より大きな領域にキーが張り付けられ、その結果アニメーションが遅くなります。これは、各キー間のフレーム数が多くなるためです。

  3. キーをコピーすれば、クリップボードの内容をタイムライン上の他の領域に繰り返し貼り付けることができます。

リプル オプションがオン/オフ状態でキーを貼り付けるには

切り取ったキーやコピーしたキーを貼り付ける際に、タイムライン上の他のキーを移動するかどうかは、[リプル]オプションのオン/オフ状態で決まります。

  • キーをスケーリングしたときに既存のキーを右(時系列の順方向)に押し出すには、タイムラインを右クリックし、[リプル](Ripple)コマンドを[オン](on)にします。

    上部では、3 つのキーを持つ領域がコピーされます。

    コピーしたキーは、同じ領域サイズで数フレーム先に貼り付けられています。コピーしたキーとそれ以降右側のキーの間のオフセットは同じままです。

    [リプル]アイコンをオンにしてキーが未設定の領域(空の領域)をコピーして貼り付けると、アニメーションを簡単にオフセットできます。コピー元の空領域のフレーム数はいくつでもかまいません。空フレームの貼り付け先の領域サイズによって、アニメーションがリプルされる量が決まります。

  • タイムラインでキーを貼り付ける際に他のキーを移動させないためには、タイムラインを右クリックし、[リプル](Ripple)コマンドを[オフ](off)にします。

    タイムラインで既存のキーの位置に別のキーを貼り付けると、選択したオプションに応じて、該当の既存のキーは貼り付けたキーとマージされるか置き換えられます(次のセクション「貼り付け時に既存キーをマージまたは置き換える」を参照)。いずれのオプションでも、既存のキーと同じフレームに貼り付けたキーは、該当の既存のキーを上書きします。

貼り付け時に既存キーをマージまたは置き換える

キーを貼り付ける際は、貼り付け先の領域の既存のキーを、切り取ったキーまたはコピーしたキーとマージするか、置き換えるかのどちらかを選択できます。

  • タイムラインで右クリックし、以下のいずれかのコマンドを有効にします。

    • [貼り付け時にキーをマージ](Merge Keys When Pasting): 切り取りまたはコピーしたキーは、貼り付け先の領域の既存キーとマージされます。キーが重なり合う場合、既存のキーは切り取りまたはコピーしたキーで上書きされます。

      A

      キーのコピー元の領域

      B

      コピーしたキーが貼り付けられる対象領域

      C

      キーが貼り付けられ、マージされた後の対象領域 大きい領域サイズにフィットするために、コピーしたキー同士の間は広がります。コピーしたキーは、同じフレーム上の既存のキーを上書きします。

      または

    • [貼り付け時にキーを置き換え](Replace Keys When Pasting): 貼り付け先の領域の既存のキーは、切り取りまたはコピーしたキーを貼り付ける前に削除されます。

ヒント:貼り付けオプションのデフォルトの状態([キーのマージ]または[キーの置換])は、[DopeSheet]プリファレンスのタイムラインDopeSheetページで設定できます。

現在の値を別のフレームでキー設定する

キーを設定する際に、タイムライン上でプレイバック カーソルを中央クリックしながら別のフレームにドラッグすると、シーンを更新せずに別のフレームに移動できます。カーソルとその横に表示されるフレーム番号(および現在のフレーム ボックスのフレーム番号)は緑色に変わります。シーンを更新するには、カーソルをクリックします。

フレームを中央クリックしながら別のフレームにドラッグすると、クリックしたフレームの現在値を他の複数のフレームに好きなだけコピーしてからキーを設定することができます。また、誤ってアニメート値を変更してしまった場合にも、プレイバック カーソルを新しいキー位置に移動する前に右クリックするとシーンを更新せずにすみます。

  1. アニメート可能な値が現在のフレームに設定された状態で、以下のいずれかを実行します。

    • プレイバック カーソルを中央クリックしながらタイムライン上の新しい位置にドラッグします。

      または

    • 現在の値をコピーするフレーム上で右クリックし、[キー時間の設定](Set Key Time)を選択します。

      シーンは更新されないため、オブジェクトの値も変更されません。プレイバック カーソルとその横の現在のフレーム番号は緑色に変わります。これは、キーの設定待ちであることを示します。また、キーの時間も現在のフレーム ボックスに緑色で表示されます。

      A

      赤色のカーソル。

      B

      カーソルを右クリックしながらドラッグして、新しいフレームにコピーします(緑色)。

      C

      キー フレーム番号は緑色で表示されます。

  2. キー設定の概要」で説明したいずれかの方法を使用してキーを設定します(たとえば、[K]キーを押します)。

    キーが設定されると、赤色のプレイバック カーソルが緑色のプレイバック カーソルと同じ位置までジャンプし、ジャンプした先のフレームでキーが作成されます。現在のフレーム ボックスのフレーム番号は再び白色で表示されます。