ターゲットへのスナップオプションの設定
 
 
 

ターゲットオプションのほかにも、いくつかのスナップオプションが設定できます。スナップオプションは、さまざまな方法でスナップ動作に影響を与え、それぞれ個別に設定できます。

これらのオプションはすべて[Snap]メニューから使用可能なほか、[Snapping]プリファレンス([Snap] [スナップオプション](Snap Options)を選択)でも設定できます。

スナップに領域を使用

スナップ領域は、エレメントのスナップ先とするターゲットを定義する、マウスポインタの周囲に表示されるボックスです。エレメントの移動または追加を行う場合、ターゲットがこのボックス内にあるときにのみスナップします。

領域を無効にしている場合は、スクリーン上ではどんなに離れていても、エレメントは最も近いターゲットにスナップします。この場合、大規模なシーンではスナップ速度が低下する可能性があります。これは、すべての可視オブジェクトについてスナップをテストする必要があるためです。

領域をアクティブまたは非アクティブにするには

  • 次のいずれかの操作を実行します。

    • [Snap]パネルから[Snap] [スナップオプション](Snap Options)を選択し、[Snapping]プロパティエディタを表示します。[一般オプション]で、[スナップに領域を使用](Use Region for Snapping)のオン/オフを切り替えます。

      または

    • [Snap]パネルで[Snap] [領域サイズのスナップ](Snap Region Size) を選択し、非アクティブ化する場合は[なし](None)を、アクティブ化する場合は数値を指定します。

領域サイズ

[領域サイズ](Region Size)とは、マウスポインタの周囲に表示されるスナップボックスの大きさです。サイズはピクセル単位で定義されるため、SOFTIMAGE単位ではズームインよりもズームアウトの方がスナップする領域は大きくなります。

注:[領域サイズのスナップ]は、ポリゴンメッシュの頂点をインタラクティブに結合する際にも使用されます。

領域サイズを設定するには

  • 次のいずれかの操作を実行します。

    • [Snap]パネルから[Snap] [領域サイズのスナップ](Snap Region Size)を選択し、あらかじめ定義されている値を選択します。値が[なし](None)の場合は領域はオフになります。

      または

    • [Snap]パネルから[Snap] [スナップオプション](Snap Options)を選択し、[Snapping]プロパティエディタを表示します。[一般オプション]で、[領域サイズ](Region Size)を希望するピクセル数に設定します。

新しい領域サイズは、マウスポインタの周りのボックスサイズに反映されます。

領域サイズを段階的に増減するには

非選択オブジェクトのみにスナップ

[非選択オブジェクトのみにスナップ](Snap to Unselected Objects Only)オプションを使用すると、コンポーネントが同一オブジェクト上の他のコンポーネントにスナップされるのを防ぐことができます。

たとえば、あるオブジェクトの中心を別のオブジェクトのポイントにスナップしたい場合にこのオプションを有効にし、同一センタを持つオブジェクトのポイントにスナップされないようにすることができます。

タグ付きコンポーネントのみにスナップ

[タグ付きコンポーネントのみにスナップ](Snap to Tagged Components Only)オプションは、ターゲットをオブジェクト上で最後にタグされた(選択された)コンポーネント群に合わせます。ターゲットオブジェクト上のポイントなどのコンポーネントをあらかじめタグ付けしておき、他のオブジェクト上のコンポーネントなどのエレメントを移動すると、そのエレメントがスナップされるのは、タグ付けしたポイントだけになります。

タグ付けされたコンポーネントにスナップするには

  1. ターゲットオブジェクト上のコンポーネントを選択します。

  2. [Snap] [スナップオプション](Snap Options)を選択します。

  3. [タグ付けされたコンポーネントにスナップ](Snap to Tagged Components Only)をオンにします。

  4. スナップターゲットと、必要ならばその他のオプションを設定します。

    たとえば、ポリゴンメッシュ上の選択されたポイントにスナップする場合は、[ポイント]ターゲットタイプをオン、[ポイント]ターゲットサブタイプをオン、フィルタを[すべてのオブジェクト]または[ポリゴンメッシュ]に設定してください。

  5. スナップを有効にしてから、スナップをサポートするツールを使用します。操作しているエレメントがスナップされるのは、ターゲットオブジェクト上で選択したコンポーネントだけになり、選択されていないコンポーネントは無視されます。選択されていないオブジェクト上のタグ付けされたポイントは、参照用にハイライト表示されます。

オーソグラフィックビューで2Dスナップを使用

[オーソグラフィックビューで 2D スナップを使用](Use 2D Snapping in Orthographic Views)オプションは、[ビュー]モードのオーソグラフィックカメラについて、エレメントを独自のプレーンでのみスナップします。

このオプションがオンの場合は、以下のようになります。

  • [トップ]ビューでスナップしてもエレメントのY位置は変わりません。

  • [フロント]ビューでスナップしてもエレメントのZ位置は変わりません。

  • [ライト]ビューでスナップしてもエレメントのX位置は変わりません。その他のビューでも同様です。

このオプションがオフであれば、グリッドにスナップするとき以外、エレメントはオーソグラフィックビューの奥行き方向にスナップします。

パースペクティブビューは常に、[ビュー]モードの奥行き方向にスナップします。

最も近いセグメント/中点のみにスナップ

[最も近いセグメント/中点のみにスナップ](Snap to Closest Segments/Midpoints Only)オプションは、法線方向によって決定されるとおりに、カメラに面していないエレメントにスナップされないようにします。このオプションが適用されるのは、閉じているシェイプ上の中点、エッジ、またはノットカーブにスナップする場合だけです。

カメラビューの可視グリッドにスナップ

[カメラビューの可視グリッドにスナップ](Snap to Visible Grid in Camera Views)オプションは、パースペクティブビューのグリッドにスナップする際に、ビュープレーングリッドではなくフロアグリッドにスナップします。

このオプションがオフのときは、スナッププレーンはカメラの注視点を通過し、表示プレーンと平行になります。エレメントの操作時は、ターゲットグリッドは重なったオレンジ色のグリッドで示されます。