レンダ パスとレンダ チャンネルの違い
 
 
 

レンダ パスは、シーンをいくつかの「レイヤ」に分割するためのメカニズムです。各レイヤには異なるシーンの属性(シャドウ、ライティング コンポーネント、アンビエント オクルージョン、マットなど)が分離されます。

レンダ チャンネルは、複数のイメージを出力するためのメカニズムです。各パスには単一パスからのさまざまな情報が格納されます。パスをレンダリングするときは、フル パスのほかにどのチャンネルを出力する必要があるかを指定することができます。既定では、[メイン](Main)レンダ チャンネルがすべてのパスについて宣言されています。これを、各パスについてレンダリングされた「ビューティ」チャンネルであると考えることができます。

[プリセット レンダ チャンネル](Preset render channels)では、個別のパスでレンダリングされることの多いシーンの属性を分離できます。既定のパスさえあれば、プリセットのアンビエント、ディフューズ、スペキュラ、反射、屈折、放射照度レンダ チャンネルをすばやく出力できます。

レンダ チャンネルの利点については、「レンダ チャンネルとフレーム バッファ」を参照してください。

シーン レイヤとは

パスごとのシーンのレンダリングは、シーンの特定のエレメントを分離するときに非常に便利です。この機能により、ポスト プロダクションで特殊エフェクトをより柔軟に作成できます。パスとシーン レイヤのコンセプトは似ていますが、両者は実際には大きく異なります。

[レンダ]ツールバーから[パス](Pass) [編集](Edit) [新規パス](New Pass) [レイヤに基づく](Based on Layers)コマンドを実行すると、既存のシーン レイヤに基づいてパーティションがあらかじめ指定されている新しいパスが作成されます。

シーン レイヤとその使用方法の詳細については、「シーンレイヤ」(「シーン エレメント」)を参照してください。