マーク パラメータにキーを設定する
 
 
 

パラメータのマーキングは、キー設定などの特定のアニメーション タスクで使用する、選択したオブジェクトのパラメータを識別する操作です。マーク パラメータのみをキー設定することによって、アニメーションの情報を少なく保ち、選択したオブジェクトに固有のものにしておくことができます。

パラメータのマーキングは、マーク パラメータ リスト、プロパティ エディタ、Explorer、または Keying Panel から実行できます。パラメータのマーキング方法の詳細については、「 アニメーション パラメータをマーキングする」を参照してください。

注:Softimage YouTube Learning Channel には、このトピックに関するビデオが用意されています。

変換(スケーリング、回転、移動)のキー設定は、頻繁に行う作業の 1 つです。このため、[Transform]パネルで任意の変換ツール(スケーリング、回転、移動)をアクティブにするか、ホット キーを使用すると、対応するローカル変換パラメータが自動的にマーキングされます。詳細については、「変換パラメータをマーキングする」を参照してください。

また、マーキング セットを作成すれば、オブジェクトでマークしたパラメータを保存し、キー設定で使用することができます(「マーキング セットによってキーを設定する」を参照)。

マーク パラメータへのキー設定の操作手順の概要

マーク パラメータにキーを設定するための操作手順を大まかに説明します。各手順の詳細については、以下を参照してください。

マーク パラメータをキー設定するには

  1. [キー保存](Save Key)プリファレンスを[マーク パラメータにキー](Key Marked Parameters)に設定します。この方法は、Softimage で作業する際のデフォルトです。

    また、[キー設定可能マーク パラメータにキー](Key Marked Keyable)オプションを選択すれば、Keying Panel でマークしたキー設定可能パラメータにのみキーを設定できます。

    詳細については、「使用するキー設定方法を選択する」を参照してください。

  2. アニメートするオブジェクトを選択し、キーを設定するフレームに移動します。

  3. パラメータをマーキングするの説明に従って、必要に応じた方法でパラメータをマークします。この操作は、マーク パラメータ リスト、Explorer、プロパティ エディタ、または Keying Panel から実行できます。

    [Transform]パネルで任意の変換ツール(スケーリング、回転、移動)をアクティブにするか、ホット キーを使用すると、対応するローカル変換パラメータが自動的にマーキングされます。

  4. 選択したオブジェクトのマーク パラメータの値を設定します。

  5. 以下のいずれかの方法を使用して、マーク パラメータにキーを設定します。

    • [K]キーを押します。

      キーフレームで[Shift]+[K]キーを押すと、このフレームのパラメータのキーが削除されます。

      または

    • Softimage ウィンドウ下部にある[Animation]パネルのキー アイコンをクリックします。

      キーフレームが選択されている状態でキー アイコン(赤色のアイコン)をクリックすると、このフレームのパラメータのキーが削除されます。

      または

    • [Animation]パネルの[Animation]メニューから、[キーの設定](Set Key)を選択します。

      [キーの削除](Remove Key)を選択すると、このフレームのキャラクタ キー セットのパラメータのキーが削除されます。

マーキング セットによってキーを設定する

マーキング セットは、オブジェクトにマーク パラメータを記憶しておくためのリスト(マーク パラメータへの絶対パスのようなもの)です。マーキング セットを使用すると、階層での操作が簡単になります。階層の構造内の各オブジェクトが、ボーンのマーク付けされた方向パラメータのセット、エフェクタのマーク付けされた変換パラメータのセットなど、独自のマーキング セットを持つことができるからです。

実際、マーキング セットは、マーク パラメータのプロキシ パラメータ(リンクしたコピー)を含むカスタム パラメータ セットです。したがって、各オブジェクトのプロパティとして保存され、そのままで標準のカスタム パラメータ セットになります。カスタム パラメータ セットの詳細については、「カスタム パラメータとプロキシ パラメータ」を参照してください。

マーキング セットを作成する

マーキング セットを作成すると、現在のマーク パラメータ一式が選択オブジェクトごとに格納されます。オブジェクトに既にマーキング セットが存在している場合は、新しいセットを作成すると古いセットが置き換えられます。つまり、1 つのオブジェクトに設定できるのは一度に 1 つのマーキング セットのみです。

ヒント:Explorer 内の他の項目と同じように、マーキング セットの名前も変更できますが、変更すると無効なマーキング セットになってしまいます。ただし、1 つのオブジェクトに複数のマーキング セットを作成しておき、スクリプトによって名前を切り替えることは可能です。
  1. アニメート可能なオブジェクトを選択し、「パラメータをマーキングする」に記載の手順で目的のパラメータにマークを付けます。

  2. Softimage ウィンドウ下部の[Animation]パネルから[Animation] [パラメータ](Parameters) [マーキング セットの作成](Create Marking Set)を選択するか、[Ctrl]+[Shift]+[M]キーを押します。

    マーク パラメータを含むマーキング セットが、選択されたオブジェクトのプロパティとして作成されます。

  3. マーキング セットが必要な各オブジェクトに対して、この手順を繰り返します。

マーキング セットにキーを設定する

  1. マーキング セットを含む 1 つまたは複数のオブジェクトを選択します。

    ヒント:マーキング セットを持つオブジェクトのみを選択するには、[フィルタ]メニューから[マーキング セット付オブジェクト](Obj w Marking Set)フィルタを選択します(フィルタのリストは選択パネルの矢印ボタンをクリックすると開きます)。
  2. マーキング セット内のパラメータにキーを設定するには、以下のいずれかの手順に従います。

    • [Animation] [パラメータ](Parameters) [マーキングセットを有効](Activate Marking Set)を選択して(または[Ctrl]+[M]キーを押して)マーキング セットをアクティブにしてから、マーク パラメータのキー設定で説明したいずれかの方法でキーを設定します(「マーク パラメータをキー設定するには」を参照)。これによって、アクティブなマーキング セット内のパラメータにのみキーが設定されます。

      または

    • [Animation] [マーキングセットでキーを設定](Set Key Using Marking Set)を選択します。この方法では、マーキング セットを最初にアクティブにしたり、現在のマーク パラメータを変更することなく、マーキング セットを使用して現在のフレームにキーを設定します。選択範囲内のすべてのノードで「MarkingSet」という名前のカスタム パラメータ セットが検索され、その内容にキーが設定されます。

      または

    • [Animation] [ブランチキーを設定](Set Branch Key)を選択します(または[Alt]+[K]キーを押します)。これによって、選択されたオブジェクトのすべてのノードとその子で「MarkingSet」という名前のカスタム パラメータ セットが検索され、検索されたすべてのマーキング セットにキーが設定されます。この方法は、キャラクタや他の階層を操作する場合に有効です。

マーキング セットを変更および削除する

マーク パラメータをセットに追加するには

  • オブジェクトの新規パラメータをマークし、[Animation] [パラメータ](Parameters) [マーキング セットに追加](Add to Marking Set)を選択します。

マーク パラメータをセットから削除するには

  • マーキング セットで削除するパラメータを選択し、[Animation] [パラメータ](Parameters) [マーキング セットから削除](Remove from Marking Set)を選択します。

マーキング セットを消去するには

  • マーキング セットを持つオブジェクトを 1 つ以上選択し、[Animation] [パラメータ](Parameters) [マーキング セットの削除](Delete Marking Set)を選択します。