Point Ovenを使用した読み込みおよび書き出し
 
 
 

Point Oven は、Softimage 内から利用できるプラグインのスイートです。これらのプラグインを使用すると、頂点データおよびファンクション カーブ データをベークすることによって、Softimage シーンを単純化できます。また、これらのプラグインによって、Point Oven を使用する別のアプリケーション間でのデータ転送も実現され、パイプラインを合理化できます。

Softimage Point Oven プラグインを使用すると、さまざまなタイプのデータをロードしたり保存したりできます。Lightwave Object(LWO2)ファイルの読み込み/書き出し、MDD ファイルへの頂点のベーク、Point Oven シーン(PSC)の読み込み/書き出し、Lightwave シーン(LWS)の書き出し、Messiah シーン(FXS)の書き出し、および MDD ファイルの読み込みが可能です。

以下のセクションでは、プラグインの概要とその機能について説明します。Point Ovenプ ラグインの使い方および読み込み/書き出しオプションの設定について説明したドキュメントを参照するには、プロパティエディタで?ボタンをクリックしてください。このボタンをクリックすると、各プラグインのヘルプトピックが開きます。

注:Point Oven プラグインは、Windows 版 Softimage でのみ使用できます。

Point Oven MDDファイルの読み込みおよび書き出し

MDD ファイルを読み込むには

MDD ファイルを使用すると、PO_XSI_Reader オペレータを適用してジオメトリを配置変換できます。

  1. ポリゴン メッシュ オブジェクトを選択します。

  2. [ファイル](File) [読み込み](Import) [Point Oven] [Point Oven MDD Reader]を選択します。

    オペレータが適用され、ポリゴン メッシュのスタックに配置されます。また、[PO_XSI_Reader]プロパティ エディタが開きます。

  3. [ファイル名]テキスト ボックスに、選択したポリゴン メッシュに適用する MDD ファイルを指定します。

  4. タイムラインをスクラブし、ジオメトリを配置変換およびアニメートします。

MDD ファイルをベークするには

Point Oven Baker プラグインを使用すると、メッシュおよびファンクション カーブ データを、さまざまな対応ファイル フォーマットにベークできます。

  1. [ファイル](File) [書き出し](Export) [Point Oven] [Point Oven Baker]を選択します。[Point_Oven_Baker]プロパティ エディタをロックします。

  2. [メイン]タブで、ベークするシーン内の項目を指定します。

    ビューポート内または Explorer ウィンドウからシーン エレメントを選択できます。次に、[Add Selection]ボタンをクリックしてエレメントをリスト ボックスに追加するか、[Remove Selection]ボタンをクリックしてエレメントをリストから削除するか、[Remove All]ボタンをクリックしてリスト内の項目をすべてクリアします。

  3. [メッシュ]タブで、ファイルのパスとメッシュの書き出しオプションを設定し、MDD ディスプレイスメントへのメッシュのベークを有効にします(シェイプ アニメーション データを含む)。また、ジオメトリを保存するためのオブジェクト ファイル フォーマットとして、EMDL または LWO を指定できます(ジオメトリ データのみ。アニメーションは含まない)。

  4. [シーン]タブで、書き出しのシーン ファイル フォーマットおよびパスを指定します。LWS(Lightwave)、FXS(Messiah)、および PSC(Point Oven Scene)ファイル フォーマットを選択します。これらのシーン ファイル フォーマットには、シーン内のオブジェクト間の関係を記述するデータが含まれています。

  5. [モーション]タブで、モーション処理(ファンクション カーブのベーク)に必要なオプションを設定します。処理対象のモーションについて、[Motions]チェックボックスをオンにし、モーションを格納するオブジェクトのタイプ(カメラ、ライト、ヌル、およびメッシュ オブジェクト)を選択します。

    既定では、[シーン]タブでシーン ファイルが出力用に選択されていれば、Point Oven Baker がモーション データをシーン ファイルに埋め込みます。シーン ファイルを使用せずに項目のモーションをベークする場合は、[Separate Motion Files]チェックボックスもオンにします。

  6. [メイン]タブで、[処理実行](Process)ボタンをクリックします。

Point Oven Scene(PSC)ファイルの読み込みおよび書き出し

Point Oven シーン ファイルを読み込むには、メイン メニューから[ファイル](File) [読み込み](Import) [PointOven] [Point Oven PSC Import]を選択します。読み込む PSC ファイルを指定するための[Point_Oven_PSCImport]ダイアログ ボックスが開きます。ロード中のエラーはすべて、Script Editor のログに記録されます。PSC ファイルは、その時点で開いているすべてのシーンに読み込まれます。

Point Oven シーン ファイルは、Point Oven Baker を使用して書き出す(保存する)ことができます。

  1. [ファイル](File) [書き出し](Export) [Point Oven] [Point Oven Baker]を選択します。

  2. [シーン]タブで[Export Point Oven scene file]を有効にし、シーンの保存先パスとファイル名を指定します。

Point Oven LWOファイルの読み込みおよび書き出し

Softimage 内で、Lightwave Object(LWO)ファイルをロードおよび保存できます。

LWO ファイルを読み込むには

  1. [ファイル](File) [読み込み](Import) [Point Oven] [Point Oven LWO Import]を選択します。

  2. [Point_Oven_LWOImport]プロパティ エディタが開きます。ここで、読み込むファイルを[Pick LWO file]テキスト ボックスに指定できます。ほとんどの場合、既定の設定をそのまま使用できます。

  3. [読み込み](Import)ボタンをクリックすると、LWO ファイルが以下のように読み込まれます。

    • 新しいモデルがシーン ルートの下に読み込まれます。

    • LWO ファイルのすべてのレイヤが、ポリゴン メッシュ オブジェクトとしてモデルの下にネストされます。

    • モデルの[Mixer]ノードの下にモーフが読み込まれます。

    • モーフのプロパティ プラグインを使用して、読み込んだモーフにリンクするカスタム スライダを自動的にセットアップします。プロパティを使用するには、読み込まれたメッシュを選択し、[取得](Get) [プロパティ](Property) [Point Oven Morph property]を選択します。PO_MorphProperty がメッシュの下にネストされ、カスタム スライダ インタフェースが表示されます。

    • UV、サーフェイス、およびウェイトが、ポリゴン メッシュの下のクラスタ フォルダ(マテリアルがアタッチされたサーフェイス クラスタ)に配置されます。

LWO ファイルに書き出すには

  1. [ファイル](File) [書き出し](Export) [Point Oven] [Point Oven LWO Export]を選択します。

  2. [Point_Oven_LWOExport]プロパティ エディタが開きます。ここで、保存先のファイル名および場所を設定できます。

  3. 書き出す前に、書き出し対象のジオメトリが選択されていることを確認してください。複数のポリゴン メッシュ オブジェクトを選択すると、書き出し機能によってそのファイル内の別のレイヤで定義された各ポリゴン メッシュが単一のファイルに保存されます。