四足ガイドの設定
 
 
 

スケルトンのリグがプロポーショナルになるようセットアップするために、リグビルディング ガイドをロードできます。必要に合わせてリグビルディングガイドをセットアップした後、このガイドを基に二足リグを作成できます(「二足歩行リグの作成」を参照)。

通常の人間用二足ガイドのほか、二足ドッグレッグガイドを作成できます。二足ドッグレッグガイドは、3つのボーンで動物のように曲がる脚を再現します。これ以外の特徴は人間用の二足ガイドと同じで、空想上の人間型生物の作成などに適しています。

このガイドは、さまざまなリグ設定スタイルの出発点としても使用できます。テクニカルディレクタは、独自のプロポーショナルスクリプトを記述してリグをガイドにアタッチできます。

A

二足ガイド: ガイドのサイズおよび比率をキャラクタに合うように設定した後、このガイドを基にキャラクタのリグを作成します。

B

任意の赤い立方体をドラッグしてさまざまなボディ パーツをサイズ変更します。シンメトリ機能を使用すると、ボディ両側面の手足を同時にサイズ変更できます。

C

黄色のスプライン上の小さな立方体をドラッグし、キャラクタ エンベロープ(ジオメトリ)のボリュームを定義します。

D

二足ドッグ レッグ ガイドの脚。二足ドッグ レッグ ガイドには、動物の脚のように曲がる 3 つのボーンがあります。それ以外は二足ガイドと同じです。

二足ガイドのロード

二足または二足ドッグレッグのプロポーショナルガイドをロードするには

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • [Animate]ツールバーから[作成](Create) [キャラクタ](Character) [二足ガイド](Biped Guide)を選択します。

      または

    • [アニメート]ツールバーから[作成](Create) [キャラクタ](Character) [二足ドッグ レッグ ガイド](Biped Dog Leg Guide)を選択します。

  2. 表示された[Biped_Guide]または[Crete Biped Guide]ダイアログボックスで、[ガイドスタイル]および[対称]のタイプを定義します(下記の説明を参照)。

    ガイドスタイルを設定するには

    • [スケルトン構造とボリューム](Skeleton Structure and Volume)を選択し、ボリュームコントロール(小さな操作用立方体が配置された黄色いスプライン)を持つ完全なガイドを作成します。このコントロールを使用し、ボディのボリュームを定義できます。

      後でこのガイドからリグを作成すると、ボリュームコントロールにより、[Make Biped]または[Make Biped Dog Leg]ダイアログボックスの[スキン]ページで設定したとおりにボリュームが定義されます(「スキン(エンベロープ)のボリューム コントロールの選択」を参照)。

      または

    • [ボリュームコントロール非表示](Volume Controls Hidden)を選択し、黄色いデフォームスプラインを非表示にします。しかし、これを実行してもガイドのストラクチャではスプラインを利用できます。このスプラインは、Explorerの二足ガイドモデルの下にある[DetailedGuide]グループに表示されます。

      ガイドのシンメトリを設定するには

    • 任意の立方体を操作するときに[完全対称](Full Symmetry)を選択します。これにより、ボディの反対側にある対応立方体が同じように操作されます。これにより、ボディの両側のプロポーションが一致するように、同時にすばやく設定できます。

      または

    • [非対称](No Symmetry)を選択します。ボディの反対側面の立方体コントロールが拘束されず、ボディの各パーツを個別に操作できます。

      または

    • [上半身](Upper Body)[下半身](Lower Body)を非対称にすることもできます。つまり、上半身や下半身の立方体の操作を個別に実行できます。

  3. ダイアログボックスで[OK]をクリックし、ガイドを作成します。

  4. 赤色のマニピュレータ立方体を移動し、キャラクタのエンベロープに合うよう手足の比率を調整します。

  5. ボリュームコントロールを作成した場合は、キャラクタのエンベロープのボリュームに合うよう黄色のスプライン上の立方体を移動します。これらのプロポーションは、リグ用スキンコントロールの作成時に使用されます(スキン(エンベロープ)のボリューム コントロールの選択)。

    二足ガイドは、エンベロープジオメトリを参照ポイントとしてサイズ変更されます。

    赤色の操作立方体をガイド上で移動させて、エンベロープの四肢、背骨、および頭と同じ比率に調整します。

    黄色のスプライン上の小さな立方体をドラッグし、エンベロープのボリュームを定義します。

    「FingerBlades」と呼ばれる指に黄色の三角形が表示されるようになりました。1 本 1 本の指に表示される黄色の三角形を回転して、後にリグに作成される指の面を設定します。

    キャラクタ用ガイドのプロポーションをセットアップした後、そのガイドからリグを作成できます。これについては、二足歩行リグの作成で参照してください。

ガイド内のオブジェクトの複製または削除

リグをカスタマイズするには、ガイド内のいくつかの赤い立方体を複製するか、削除します。結果のリグには必要なエレメントのみが残ります。たとえば、キャラクタに2つではなく、3つのボーンを持つ首が必要な場合は、頭の一部を選択し、複製して、上方に移動させます。または、キャラクタに指がまったく必要ない場合は、ガイド内の適切な指コントロール立方体を削除します。

以下は、複製できるコントロール立方体です。

  • 頭のコントロール立方体をn回複製すると、頭を長くすることができます。

  • 首のコントロール立方体をn回複製すると、顎や鼻を作成できます。

  • SpineBaseのコントロール立方体を3回以上複製すると、尻尾を作成できます。

  • 指先のコントロール立方体を複製すると、指の関節を増やせます。

以下は、削除できるコントロール立方体です。

  • 指先のコントロール立方体を、1つのボーンを持つ指を描画する2つの立方体になるまで削除できます。

  • 指のコントロール立方体を削除すると、指全体を削除できます。リグ内に指は作成されません。

ボーンの削除

ボーンを削除するには、ガイド内の不要な(指など)ボーンのルートをブランチ選択し、削除します。ただし、ボーンのルートは非表示です。次に、その削除方法を説明します。

ルートを検索し、削除するには

  1. 削除したいボーンのいずれかを選択します。

    注:足の中の骨は削除できません。なぜなら、現行ではリグ内の足がサポートされるのは、足の中に骨が3つある場合に限られているためです。
  2. Explorerを開き、[F]キーを押して、選択されたエレメントを検索します。

  3. このボーンのルートノードをブランチ選択し、削除します。