属性シェーダを使用して Render Tree に ICE データを移行する

ICE 属性シェーダは、ICE ツリーで操作されるパーティクルの ICE 属性へアクセスできるシェーダです。属性シェーダは、ICE パーティクルのシェイプインスタンスとして使用されるジオメトリに適用することもできます。

注:属性シェーダは、現在、ICE パーティクルのみに使用できます。

これらのシェーダを使用すると、ICE ツリーで行われた計算に基づいてシェーディングを制御でき、ICE Tree のデータと Render Tree のデータの間にリンクを作成できます。属性シェーダを使用する場合は、ICE ツリーで最初にパーティクルに適切な属性を作成しておくようにしてください。

たとえば、サーフェイスまでの距離に基づいてパーティクルの透明度を制御するには、[DistancetoSurface]属性を設定する ICE ツリーを作成してから、属性シェーダを介して Render Tree でその属性にアクセスします。または、パーティクルの速度に応じて、煙が分散されるようにするか、グラディエントでカラーを変化させます。

これらのシェーダが ICE ツリーのあるパーティクルに適用される場合は、そのオブジェクトの ICE 属性だけがシェーダの[属性]ドロップダウンリストに表示されます。

これらのシェーダが ICE ツリーのないオブジェクトに適用される場合は、シーン内のすべての ICE ツリーのすべての属性がそのシェーダの[属性]リストに表示されます。つまり、ICE ツリーの[Instance Shape]ノード (または[Set Instance Geometry]コンパウンド)とインスタンスオブジェクト自体の間に双方向のリンクがない場合でも、インスタンスで属性を選択することができます。

データタイプごとに 1 つの属性シェーダがあります。

ブールデータ:[Boolean Attribute]シェーダを使用します。
カラーデータおよび4Dベクトルデータ:[Color Attribute]シェーダを使用します。

このシェーダの使用例については、「Render Tree の ICE パーティクルカラーを使用する」を参照してください。

整数データ:[Integer Attribute]シェーダを使用します。
スカラデータ: [スカラ属性](Scalar Attribute)シェーダを使用します。
クォータニオンデータ(回転として)、マトリクス3x3データ、マトリクス4x4データ、回転データ:[Transform Attribute]シェーダを使用します。
2D ベクトルデータ、3D ベクトルデータ、回転データ:[Vector Attribute]シェーダを使用します。

各属性シェーダのパラメータの詳細については、データ > 属性を参照してください。

ヒント:スイッチシェーダ([Color Multi Switch]、[Scalar Multi Switch]、[Vector Multi Switch])は、ポイントクラウドの ICE ツリーでセットアップした状態システムと関連付けて使用されます。属性シェーダはこれらのスイッチシェーダと一緒に使用され、ユーザが状態データを使用できるように ICE Tree のデータを Render Tree に取り込みます。詳細については、「状態に基づいてカラーまたはシェイプを変化させるICEパーティクル」を参照してください。

属性シェーダを接続する

ポイントクラウドを選択します。
Render Tree を開き、[更新]アイコンをクリックするか、[F6]キーを押して、選択したポイントクラウドの Render Tree を表示します。
Render Tree で、左側の Preset Manager の[データ](Data) > [属性](Attribute)グループから適切な[属性](Attribute)シェーダをドラッグするか、ツールバーで[ノード](Nodes) [データ](Data) [属性](Attributes)からシェーダを選択します。
ICE パーティクルをサポートするシェーダの任意の入力ポートにそのシェーダを接続します(属性シェーダごとに異なります)。

たとえば、多くの属性シェーダを[Particle Gradient]シェーダへの入力として接続し、パーティクルのほぼすべての ICE 属性(速度、サイズ、向き、質量、ポイント位置など)に基づいてカラーグラディエントを行うことができます。