マテリアル置換マッピング アルゴリズムを定義する

 
 
 

マテリアル置換マッピング アルゴリズムは、Showcase に読み込まれたマテリアルの置換方法を詳細に定義する目的でユーザが作成する外部テキスト ファイルです。このファイルを正しい位置に配置して使用することにより、元のマテリアルのカラー値、属しているオブジェクト レイヤ、および元のマテリアル名に基づいて、マテリアルを置換することができます。Showcaseは、マテリアルが配置されるすべての場所(マイドキュメント¥Autodesk Showcase 2013¥Materials など)を確認し、ReplacementMap*.txt というマッピング ファイルがないかをチェックします。

注:

このファイルは複数作成することもできます。ファイルが複数検出された場合、それらのファイルの内容が結合された後、ベース カラー、レイヤ、マテリアル名の順で実行されるよう並べ替えられます。

マテリアルを置換するためのマッピング アルゴリズムを定義するには:

  1. userprefs.xml ファイルが格納されているフォルダ(通常は "マイ ドキュメント¥Autodesk Showcase 2011")内に新しいフォルダを作成し、Materials という名前を付けます。このフォルダがマッピング ファイルの格納先となります。
  2. Showcase インストール先フォルダの下のsupport/Materials フォルダにある TemplateReplacementMap.txt ファイルを、Materials フォルダにコピーします。
  3. このファイルを ReplacementMap で始まる名前に変更します(ReplacementMap.txt、ReplacementMapLayers.txt、ReplacementMapABC.txt など)。
  4. このファイル内の次に示すセクションを編集し、ファイルを保存します。
    注:

    1 つのファイル内に同じタイプのセクションが複数存在することもあります。

    • カラーに基づいてマッピングする場合(「 RGB の例 」を参照):
      [The name of the color based mapping] Type: RGB256 RedValue0to255 GreenValue0to255BlueValue0to255: ShowcaseMaterialSection::ShowcaseMaterialName RedValue0to255GreenValue0to255 BlueValue0to255: ShowcaseMaterialSection::ShowcaseMaterialName
      
    • レイヤに基づいてマッピングする場合(「 レイヤの例 」を参照):
      [The name of the layerbased mapping] Type: Layers LayerName: ShowcaseMaterialSection::ShowcaseMaterialNameLayerName: ShowcaseMaterialSection::ShowcaseMaterialName 
      
    • 元の名前に基づいてマッピングする場合(「 名前の例 」を参照):
      [Thenameof the original material name based mapping] Type: Names OriginalMaterialName:ShowcaseMaterialSection::ShowcaseMaterialName OriginalMaterialName:ShowcaseMaterialSection::ShowcaseMaterialName ...
      
RGB の例

元のマテリアルで拡散光のカラーが 120 120 120 になっているオブジェクトはすべて、Maple-Hi Gloss に置換されます。元の拡散光のカラーが 5 35 35 の場合も同様です。カラーの範囲は 0 ~ 255 です。

[RGBExample]
Type: RGB256
120 120 120 255: Wood::Maple-Hi Gloss
5 35 35: Wood::Maple-Hi Gloss 

カラーの例をもう一つ示します。1 つのファイル内にエントリを複数記述すること、および、ファイルを複数作成することができます。

[RGB Example2]
Type: RGB256
24 124 124 255: Metal::Gold
20 0 255: Metal::Gold
レイヤの例

レイヤ 07.Logos に属するオブジェクトはすべて、Showcase の Gold に置換されます。レイヤ 09.Logos に属するオブジェクトはすべて、Showcase の Chrome に置換されます。

[LayerExample]
Type: Layers
07.Logos: Metal::Gold
09.Logos: Metal::Chrome 

レイヤの例をもう一つ示します。1 つのファイル内にエントリを複数記述すること、および、ファイルを複数作成することができます。

[Layer Example2]
Type: Layers
08.Interior.Floor: Wood::Maple-Hi Gloss
10.Interior.Floor: Wood::Maple-Satin Finish 
名前の例

元のマテリアルの名前が Chrome となっているオブジェクトはすべて、Showcase の Chrome に置換されます。元のマテリアルが PlasticSatin という名前のオブジェクトはすべて、Showcase の Maple-Hi Gloss に置換されます。

[NamesExample]
Type: Names
Chrome: Metal::Chrome 
PlasticSatin: Wood::Maple-Hi Gloss 

マテリアル名の例をもう一つ示します。1 つのファイル内にエントリを複数記述すること、および、ファイルを複数作成することができます。

[Names Example2]
Type: Names
Something: Metal::Gold
OrOther: Wood::Maple-Hi Gloss