ライティング環境およびバックグラウンドのプロパティ ウィンドウ: バッググラウンド タブについて

無限バックグラウンド環境のコントロール

次のコントロールは、無限バックグラウンド環境の操作時に表示されます。

マッピング

バックグラウンドに適切なマッピング オプションを選択します。

典型的なケースとして、ライティング環境に使用しているものと同じイメージをバックグラウンドにも使用している場合、タイプは Latlong になります。Showcase は、環境ライティングでは Latlong イメージのみをサポートします。

バックグラウンドに異なるイメージを使用している場合(たとえば、ウィンドウの最上部付近にある[バックグラウンドに別のイメージを使用]の下でイメージを選択した場合)、利用可能なタイプは使用されているイメージによって異なります。

• [平面 - 2D]: 2D イメージが、無限に離れていて常にカメラに向いている平面にマッピングされます。この値は、シーンの写真を背景にしてオブジェクトを配置する場合に便利です。
• [断面 - 3D]: 立方体を展開したような形で、各面が基本方位(上、下、前、後)の垂直的なビューになります。
  
  この値は、オブジェクトをパノラマ シーン内に配置する場合に便利です。
• [LatLong - 3D]: 世界地図と同じように、球が横縦比 2:1 で写像され、極が上端と下端に位置します。
  
  このコントロールを使用すると、環境の上部と下部(極)での「ピンチング」効果を軽減することができます。

ウィンドウ上のバックグラウンドのサイズ変更

メイン ウィンドウのサイズ変更時に無限環境イメージのサイズをどのように変更するかを指定します。

• [水平方向のサイズを調整する]: ウィンドウの水平方向のサイズに合わせてイメージのサイズを変更します。イメージの上端と下端が切り取られるか、上端と下端に青い帯が表示されることがあります。
• [垂直方向のサイズを調整する]: ウィンドウの垂直方向のサイズに合わせてイメージのサイズを変更します。イメージの左端と右端が切り取られるか、左端と右端に青い帯が表示されることがあります。
• [ウィンドウに合わせてサイズを調整する]: ウィンドウの垂直方向のサイズに合わせてイメージのサイズを変更します。イメージの左端と右端が切り取られるか、左端と右端に青い帯が表示されることがあります。

スケール

イメージのスケールを変更して、シーン内の各オブジェクトのサイズを調整します。スライダのつまみをドラッグするか、数値を入力して、イメージのサイズを変更します。

バックグラウンドの回転オフセット

[ライティング]タブの[ライティングおよびバックグラウンドを回転する](環境とライティングに影響を及ぼす)とは異なり、このコントロールではバックグラウンドのみを回転します。

垂直オフセット

平面環境の場合は、イメージを上または下へオフセットします。3D 環境の場合は、カメラの垂直軸に沿ってパノラマを上または下へ移動します。

ジオメトリ バックグラウンド環境のコントロール

次のコントロールは、ジオメトリ バックグラウンド環境の操作時に表示されます。

詳細を表示: 着色

イメージに均一な色を追加します。ただし、色のトーンに基づく明るさは維持します。グレースケール カラーを使用すると、イメージの彩度が低くなります。

詳細を表示: 彩度

シーンの全体的な彩度を設定します。彩度を高くすると、より "色鮮やかな" 環境ライティングとなり、低くすると、より "無彩色" に近いライティングとなります。

詳細を表示: テクスチャ位置

環境 APF の各パーツに適用されるマテリアルは、他のイメージ テクスチャと同様にマッピングできます。環境マテリアルのマッピング用のコントロールは、Showcase の他のオブジェクトのマッピング イメージと同じです。

マッピング タイプ、タイリング、トランスフォームを指定するか、表示される環境にテクスチャをインタラクティブに移動します。

注:

環境テクスチャを移動する前に、シーン内の他のすべてのオブジェクトおよびグリップの選択を解除します。

こうしたコントロールでマップを配置する方法の詳細については、トピック「イメージ マップを移動する」とそのセクション「パラメトリック(UV)マッピングを使用してイメージ マップを移動する」および「投影マッピングを使用してイメージ マップを移動する」を参照してください。

グラウンド イメージ: グラウンドに別のイメージを使用

作成した環境のライティングおよびバックグラウンドには満足しているものの、シーンのグラウンド イメージを変更する必要がある場合にはこのコントロールを選択します。新しいファイルを検索するには、用意されている参照コントロールを使用します。オートデスクでは HDR ファイルの使用を推奨していますが、ほとんどのイメージ タイプがサポートされています。

シーン内の表示環境は、ジオメトリにマッピングされます。このジオメトリは、複数のパーツやテクスチャ座標が指定されている APF ファイルによって定義されます。適切なサイズ、位置、および環境シェイプを使用することで、表示される環境のリアルさが大幅に高まります。

シェイプおよび位置: シェイプ

環境全体の APF ファイル ジオメトリを指定します。プリセット シェイプは、インストール ファイルに含まれており、アプリケーションのインストール場所にあります。

シェイプおよび位置: サイズ

スケール係数に基づいてシーンにおけるオブジェクトの周囲の環境のスケールを変更します。このスケールは、この個々の環境に適用されます。シーン内のすべての環境のスケールを変更するには、[ファイル] > [設定] > [シーン設定]を使用します。

シェイプおよび位置: バックグラウンドの回転オフセット

[ライティング]タブの[ライティングおよびバックグラウンドを回転する](環境とライティングに影響を及ぼす)とは異なり、このコントロールではバックグラウンドのみを回転します。

シェイプおよび位置: 環境の移動

環境ジオメトリの[トランスフォーム]ダイアログ ボックスを開きます。この個別の環境の位置および回転を設定できます。

シーンでレイ トレーシングを使用する場合には、次の基本設定を行ってください。

反射ライティング マップを使用する

環境のすべての反射は、IBL マップまたはライト マップに基づきます。環境のジオメトリは無視されます。

注:

このオプションをオンにしても、グラウンドや環境ジオメトリのシェイプに配置するシャドウが反射に影響を与えることはありません。

環境シェイプを使用する

環境のすべての反射は、環境ジオメトリおよびそれに適用されるテクスチャに基づきます。IBL マップまたはライト マップは無視されます。このオプションで最適な環境反射が得られるように、環境ジオメトリ テクスチャに HDR イメージを使用してください。

注:

このオプションを使用する場合、環境反射は、ハードウェア レンダリングとレイ トレーシングで異なります。反射は、曇る可能性があり(環境ジオメトリに HDR イメージによるテクスチャが適用されていない場合)、ハードウェア レンダリングと比較すると "位置がずれます"。