スケール独立環境を使用すると、読み込まれたイメージの手前にオブジェクトを配置することができます。スケール独立環境は、イメージを背景にして、装飾されたモデルをすばやく作成する際に役立ちます。
HDR パノラマを基にして立方体スケール独立環境を作成する
この手順は、ジオメトリ環境を作成する手順に似ています。1 つの HDR イメージから、ライティングと立方体背景を取り出すことができます。詳細については、「カスタム環境のイメージを作成または取得する」を参照してください。
- 環境インタフェースがまだ表示されていない場合は、[E]を押して(または[シーン] > [環境]をクリックして)、環境インタフェースを表示します。
- 環境インタフェースの上部にある[作成] > [スケール独立環境]ボタンをクリックします。
- HDR パノラマ イメージを探します。
少し待つと[環境を作成]ダイアログ ボックスが開き、環境イメージのプレビューが表示されます。
- 次のツールを使用して、プレビューでの見栄えが良くなるようにイメージを調整します。
- : IBL マップと背景イメージを作成している場合、入力 HDR シーンの全体的な明るさを調整します。スライダでは -3 ~ +3 の範囲内でしか調整できませんが、ボックスにはこの範囲を超える数値を入力できます。このオプションは、IBL 効果が暗すぎるか明るすぎる場合に役立ちます。
- : シーンの全体的な彩度を設定します。彩度を高くすると、色が濃く明るくなります。彩度を低くすると、ライティングが控えめになります。
- : イメージの明るさと彩度を非線形量で同時に調整します。イメージが非常に暗くてコントラストが高い場合、または、イメージが非常に明るくてコントラストが不足している場合に役立ちます。
- ボタンをクリックして、作成プロセスを開始します。
このプロセスが完了すると、シーン内に新しい環境が表示され、テンポラリ フォルダに自動保存されます。[環境を作成]ダイアログ ボックスは開いたままになっているので、環境に関する設定を調整することや、新しい設定で環境を再作成することができます。
スケール独立環境のプロパティを編集する
- 環境インタフェースがまだ表示されていない場合は、[E]を押して(または[シーン] > [環境]をクリックして)、環境インタフェースを表示します。
- 編集する環境のアイコンを右クリックします。表示されるメニューから[環境プロパティ]を選択します。(または、[シーン] > [環境プロパティ]を選択します。)
[環境プロパティ]ウィンドウが表示されます。
- 以下のプロパティを修正して環境を調整します。
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スケール独立環境の表示タイプを選択します。
- : HDR パノラマを基にしてスケール独立環境を新規に作成する場合の既定値です。垂直断面バックドロップが、常にカメラ位置の中心にある無限次元の立方体にマッピングされます。この値は、オブジェクトをパノラマ シーン内に配置する場合に便利です。
- : 2D イメージが、無限に離れていて常にカメラに向いている平面にマッピングされます。この値は、シーンの写真を背景にしてオブジェクトを配置する場合に便利です。
注:[マッピング]の値を変更できるのは、現在のバックドロップ ファイルが垂直断面の場合だけです。マッピングが無効になっていて、[立方体]を選択する必要がある場合は、垂直断面パノラマをロードしてください。
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メイン ウィンドウのサイズ変更時にスケール独立環境イメージのサイズをどのように変更するかを指定します。
- : ウィンドウの水平方向のサイズに合わせてイメージのサイズを変更します。イメージの上端と下端が切り取られるか、上端と下端に青い帯が表示されることがあります。
- : ウィンドウの垂直方向のサイズに合わせてイメージのサイズを変更します。イメージの左端と右端が切り取られるか、左端と右端に青い帯が表示されることがあります。
- : ウィンドウの垂直方向のサイズに合わせてイメージのサイズを変更します。イメージの左端と右端が切り取られるか、左端と右端に青い帯が表示されることがあります。
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イメージまたは立方体のスケールを変更して、シーン内の各オブジェクトのサイズを調整します。スライダのつまみをドラッグするか、数値を入力して、イメージのサイズを変更します。
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平面スケール独立環境の場合は、イメージを左または右へオフセットします。立方体スケール独立環境の場合は、カメラを中心にしてパノラマを回転させます。
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平面スケール独立環境の場合は、イメージを上または下へオフセットします。立方体スケール独立環境の場合は、カメラの垂直軸に沿ってパノラマを上または下へ移動します。
スケール独立環境で写真のようなリアルさを高めるためのヒント
最適なライティング効果を実現するために、HRD パノラマ イメージと "場所" のフォトグラフィック イメージを対応させることをお勧めします。これらのファイルの場所については、「カスタム環境を作成する」を参照してください。
対応する HDR パノラマ ライティングを使用して平面スケール独立環境を作成するには、次の手順を実行します。
- 環境インタフェースの上部にある[作成] > [スケール独立環境]ボタンをクリックするか、[シーン] > [環境を作成] > [スケール独立環境]を選択します。
- 前述の手順に従って、HDR パノラマを基にして立方体スケール独立環境を作成します。
- ライティングと反射率が適切に設定された立方体が表示されたら、[使用する環境バックドロップ ファイル]ボックスの横にあるフォルダ アイコンをクリックし、同じ場所にある写真イメージを探します。
ライブラリを使用して平面スケール独立環境を作成、編集する
- 環境インタフェースがまだ表示されていない場合は、[E]を押して(または[シーン] > [環境]をクリックして)、環境インタフェースを表示します。
- 下部の[環境ライブラリ]セクションで、スケール独立環境のアイコンをクリックしてシーンに追加します。
- 上部の[シーン内の環境]セクションで、ロードしたスケール独立環境のアイコンをクリックします。
3D ビューが変更され、既定のスケール独立環境が表示されます。
- [名前]フィールドをダブルクリックし、この環境の新しい名前を入力します。
- 環境アイコンを右クリックします。表示されるメニューから[環境プロパティ]を選択します。(または、[シーン] > [環境プロパティ]を選択します。)
[環境プロパティ]ウィンドウが表示されます。
- [使用する環境バックドロップ ファイル]ボックスの横にあるフォルダ アイコンをクリックします。
[ファイルを読み込み]ウィンドウが表示されます。
- 使用するイメージを探して選択し、[開く]をクリックします。
- 3D ビューにそのイメージが表示されます。
- スケール独立環境に対する[環境プロパティ]ダイアログ ボックスを使用して、イメージのサイズを変更するか、オフセットします。
- [Alt]を押しながらマウス ボタンを使用して、パン、ズーム、またはタンブルして、モデルをイメージに合わせます。
注:平面環境の場合、カメラのパン、ズーム、およびタンブルを行っても、シーン内のオブジェクトが変更されたように見えるだけです。これは、平面環境がカメラに向かうように固定されており、また、カメラとの距離が無限であるからです。