環境は、ハイ ダイナミック レンジ(32 ビットまたは HDR とも呼ばれます)パノラマ イメージを使用して作成されます。この HDR イメージでは、従来のコンピュータのモニタで表示できる以上の輝度が保存されます。HDR イメージの作成には、さまざまなデバイス、カメラ、ソフトウェアの幅広い機能を使用できます。HDR 入力イメージの品質は、Showcase のカスタム環境の品質を大きく左右します。

HDR イメージから独自の環境を作成することができます。HDR イメージから、ライティング マップを作成します。このマップにより、マテリアルにライティングが追加され、鏡面反射および拡散のハイライトと反射が得られます。

IBL ライティング マップの作成用のソース パノラマ イメージは、シーンの中心点の周囲 360 度、および垂直方向に 180 度(上下に垂直)を表示する HDR イメージでなければなりません。このパノラマには、この範囲のパノラマに対する次の 3 つの "投影" のいずれかを指定できます。

• 緯度/経度: 世界地図と同じように、球が横縦比 2:1 で写像され、極が上端と下端に位置します。
  
• 垂直断面: 立方体を展開したような形で、各面が基本方位(上、下、前、後など)の垂直的なビューになります。
  
• 球状: ミラー ボールに映りこんだように、シーン全体が矩形イメージ内の円に収まるように曲げられます。
  

別の方法として、HDR イメージから始めるのではなく、既存の環境を利用し、作成している環境のタイプに応じて、さまざまなバックドロップ イメージやスケール独立イメージを追加することもできます。

• バックドロップ イメージは、環境のパノラマ イメージ(通常は、HDR ではなくライティング マップと同じファイルから派生)であり、表示環境ジオメトリにマップされます。パノラマ バックドロップ イメージは、緯度/経度形式(正距円筒図法のマッピング)で、アスペクト比が 2:1 でなければなりません。また、解像度は 4096×2048 であることが理想です。このファイルの最適なファイル形式は、非インタレース PNG(ポータブル ネットワーク グラフィックス)です。
• スケール独立イメージは標準の 2D イメージであり、通常は、ライティング マップの中心位置が示されています。シーン内のオブジェクトは、対応する反射およびライティングが設定されたイメージを背景に表示されます。
  重要:このイメージのアスペクト比は、正確に 3:4 (高さ 4、幅 3)でなければなりません。