スカルプト レイヤをポーズに使用する

ポーズにレイヤは必要ありませんが、次の点を心掛けていれば、ポーズの際にスカルプト レイヤを役立たせることができます。

• ポーズや変形の作業を開始する前に、ポーズを格納するためのスカルプト レイヤを作成するようにします。変形を行うと、モデルが改変されて、ポーズ前の状態に簡単に戻すことができなくなる可能性があります。ポーズ/変形を(スカルプト済みの詳細と同様に)スカルプト レイヤに配置することにより、必要に応じてポーズ前の状態に戻すことができるようになります。
• スカルプト レイヤは、モデルの一方の側で行われたポーズおよびポーズ関連の変形だけを、その対称軸に沿ってコピーする場合にも役立ちます(コピー対象のスカルプト レイヤにポーズ データのみが含まれている場合に限られます)。

  たとえば、一部のスカルプト レイヤを詳細のスカルプトに使用し、その他のスカルプト レイヤをポーズ(およびそれらを正しく管理すること)に使用する場合は、非対称のスカルプトであっても、キャラクタに関して対称的なポーズを実現することができます。「シンメトリを使用してスカルプトする」を参照してください。

• スカルプト レイヤに適用されたポーズは、その作成時のサブディビジョン レベルにロックされます。ポーズが含まれているスカルプト レイヤをオフにすると、そのレイヤのポーズもオフになります。
• ジョイントおよびジョイント ウェイトはどのサブディビジョン レベルでも使用できます。スカルプト レイヤは特定のサブディビジョン レベルにロックされるため、異なるサブディビジョン レベルでは、そのサブディビジョン レベルでポーズを保管するための新しいスカルプト レイヤを作成しない限り、同じジョイント/ウェイトを使用してポーズすることはできません。
• ポーズをコミットしたときに可視状態のスカルプト済み詳細が含まれているレイヤは、そのレイヤに関してポーズが実行される際に可視表示のままである必要があります。そうでない場合、既存のスカルプト詳細が正しく表示されない可能性があります。この制限の必要性は、ポーズ レイヤをオフにして、結果としてスカルプト済みの詳細が改変されたときにさらに明らかになります。
• 下位のサブディビジョン レベルでスカルプト レイヤを使用してポーズを行った結果として、上位のサブディビジョン レベルに戻ったときに、上位のサブディビジョン レベルで作成された精細なスカルプト済みの詳細が、ポーズの新しいスペースに正しく変換されない可能性があります。この問題は、ポーズを上位のサブディビジョン レベルでコミットすることによって解決できます。その他のすべてのアクション(ジョイントの作成、ジョイントのポーズなど)はどのレベルでも行うことができます。ポーズのコミットの詳細については、「コミットされたポーズとコミットされていないポーズ」を参照してください。