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環境変数

 
 
 

環境変数は、ソフトウェア アプリケーションが起動されたときにそれを動的に設定するための情報を含むテキスト文字列です。たとえば、特定のドライブ、フォルダ パス、基本設定、ファイル名などを指定するために使用します。

環境変数は、単一のユーザ アカウントに対してユーザがローカルに設定することも、ユーザのシステム全体に対してシステム管理者がよりグローバルに設定することもできます。

Mudbox では、特定の領域で Mudbox を設定するために、次の環境変数を設定できます。これらの環境変数はオプションとして使用するように意図されており、ほとんどのユーザが経験することのない状況に対応します。

使用しているシステムでの環境変数の設定については、オペレーティング システムのドキュメントを参照してください。

環境変数 プラットフォーム 使用法/注:

MUDBOX_SETTINGS_PATH

すべて

Mudbox で一般的な設定や基本設定を保存する既定のフォルダ パスを上書きします。このフォルダに必要な領域はごくわずかです。

MUDBOX_DATA_PATH

すべて

Mudbox でマップ抽出ファイルなどのデータを作成して保存する既定のフォルダ パスを上書きします。

MUDBOX_WORKING_FILES_PATH

すべて

Mudbox でテンポラリ ファイルを作成して保存する既定のフォルダ パスを上書きします(既定では、テンポラリ ファイルはデータ パス フォルダのサブフォルダに保存されます)。このフォルダには、短期間に大量の領域が必要になることがあります。

Mudbox でこのフォルダからのファイルの読み込みや書き出しを効率的に行うには、多くの領域が存在するローカルのフォルダ(ネットワーク上の場所ではなく、CPU と同じマシン上の場所)に設定する必要があります。

MUDBOX_PAINT_CONTEXT_FLUSH

すべて

[ペイント]ツールのブラシでの描画が終わるたびに GPU 上のテクスチャ キャッシュを Mudbox で強制的にフラッシュすることにより、一部のグラフィックス カード ドライバで発生する可能性のあるペイント破損の問題を修正します。

警告:

この環境変数を設定すると、ペイントのパフォーマンスに悪影響を及ぼします。ペイント中に表示アーティファクトが発生する場合にのみ設定してください。

MUDBOX_PLUG_IN_PATH

すべて

Mudbox で、オペレーティング システム固有の場所にあるプラグインを検索します。プラグインのための追加の検索パスを指定するには、この環境変数を使用します。

既定の検索パスの説明については、「ファイル環境」を参照してください。

たとえば、プロダクション環境では、共通の場所(サーバ)またはプロジェクト固有の場所に配置されたプラグインを複数のユーザが共有できます。

絶対パスまたは相対的なフォルダ パスを指定できます。相対パスを指定する場合は、相対的なファイル パスの前に変数 $MUDBOX_LOCATION を指定してください。たとえば、Mudbox が Windows 上で C:¥Program Files¥Autodesk¥Mudbox2012 にインストールされている場合は、これが $MUDBOX_LOCATION 変数で使用される値になります。この状況では、指定される相対パスは $MUDBOX_LOCATION¥plugins¥game_project_plugins のようになります。

MUDBOX2009_SUBDIVIDE_SMOOTH_UV

すべて

この環境変数は、モデルをサブディバイドするときの[UV のスムーズ]プロパティの動作を変更します。

この環境変数が設定されている場合、[UV のスムーズ]プロパティは Mudbox 2009 のときと同様に動作します。つまり、[UV のスムーズ]プロパティがオンの場合は常に、モデルをサブディバイドすると UV 境界を含む UV シェル全体がスムーズされます。

この環境変数が設定されていない場合は、既定の Mudbox 2010 UV のスムージング動作が実行されます。つまり、スムージングは UV シェルの内部の UV に対してのみ実行され、UV シェルの境界エッジはスムーズされないまま残されます。

どの UV スムージング方法を使用するように選択するかは、レンダリング パイプラインの個々の要件や、使用されているレンダリング アプリケーションに完全に依存します。

[UV のスムーズ]プロパティの詳細については、「[メッシュ]メニュー」を参照してください。

MUDBOX_DISABLE_IDLE_LICENSE

すべて

Mudbox が MUDBOX_IDLE_LICENSE_TIME で指定された時間アイドル状態になっていても、ライセンス サーバにネットワーク ライセンスを返却しないように設定します。これにより、ネットワーク管理者が定義したライセンス タイムアウトのルールに関係なく、ネットワーク ライセンスを保持できます。

MUDBOX_IDLE_LICENSE_TIME

すべて

Mudbox がライセンス サーバへの「ハートビート信号」の送信を停止するまで、アイドル状態である時間(分単位の整数値)を設定します。Mudbox がアイドル状態であるのは、マウスまたはキーボードによる入力操作がなく、Mudbox でファイルのロードなどの動作を一切実行していないときです。ハートビート信号は、Mudbox ライセンスが現在もアクティブに使用されていて、ネットワーク上の他のユーザは使用できないということを、ライセンス サーバに定期的に通知するライセンス メカニズムです。

ネットワーク ライセンスを使用して Mudbox を実行し、ネットワーク管理者がライセンス タイムアウトの規則を定義している場合、ネットワーク管理者が指定した時間ライセンスからハートビート信号が送信されないと、ライセンスがサーバに返却される可能性があります。

MUDBOX_FORCE_GPU_RAM

Windows

Mudbox で検出するグラフィックス カード(GPU)メモリの量を上書きします。この環境変数は、Mudbox で正しくない GPU メモリ値が検出され、それによってレイヤの操作時に不必要な警告が表示される一部のシステムでの制限に対処します。

この値は 256~4096 MB に設定してください。たとえば、Mudbox で 1 MB のメモリが報告されるが、実際には GPU が 1.5 GB を備えている場合は、この変数を 1536(1.5 * 1024)に設定します。数値以外の値は無視されます。

ヒント:Mudbox で正しくないメモリ値が検出されるかどうかを判定するには、nVidia または ATI のコントロール パネルで GPU メモリを確認してから、Mudbox に表示される値([ヘルプ]>[システム情報])と比較します。

MUDBOX_USE_LOWRES_TABLET_DATA

Windows

[スタンプの間隔]がオンの場合に、カーソルがスカルプトからずれて表示されることがある問題を修正するために、Mudbox で強制的にタブレットからの低解像度のカーソル位置の値を使用するようにします。この問題は、一部の Wacom Cintiq タブレットで発生することがあります。タブレットをマウス モードで使用していて、この制限が発生する場合は、この環境変数を設定してください。

重要:

Mudbox でタブレットを使用している場合、マウス モードはお勧めしません。

MUDBOX2011_SKIP_GRAPHICS_CHECK

Windows

Mudbox で、コンピュータ上のグラフィックス ハードウェアおよび関連ドライバが認定された仕様に一致しないことが検出された場合に起動時に自動的に表示される警告メッセージを無効にします。

認定されていないグラフィックス ハードウェアおよび関連ドライバはサポートされないため、アプリケーションの動作に悪影響を及ぼすことがあります。詳細については、http://www.autodesk.com/mudbox-hardware を参照してください。

MUDBOX2011_SKIP_OSX_VERSION_CHECK

Mac OS X

Mudbox で、Macintosh オペレーティング システムが最小限のハードウェア条件を満たしていないことが検出された場合に起動時に表示される警告メッセージを無効にします。

認定されていないオペレーティング システムを使用すると、アプリケーションの予期される動作に悪影響を及ぼすことがあります。詳細については、http://www.autodesk.com/mudbox-systemreq-2012-jpn を参照してください。