ペイント マスクを作成する

[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタを使用してペイント マスクを作成する

[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタによって、スカルプトされたモデルのひびや割れ目にシェーディング効果を適用することができます。現状ではオクルージョン効果をイメージ マップとしてベイク処理することはできませんが、ステンシル マスクを作成して、ひびや割れ目にペイントしてイメージ マップで効果を再作成できます。

[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタによって強調された、スカルプトの詳細が指定されたモデルを使用します(細部をモデルに直接スカルプトするか、スタンプまたはステンシルを使用して詳細を作成します)。

キャビティ アンビエント オクルージョン マスクを作成する

1. ビューのドーリー、トラック、またはタンブルによって、ペイントを行うビューポイントを取得することができます。
   注:

   一度カメラ位置を確立したら、ステンシル マスクを使用してペイントを完了するまでは、カメラを動かさないでください。カメラを動かすと、モデルとステンシル マスクが正しく位置合わせされなくなります。

2. [表示] > [グリッド]を選択して、[3D ビュー]内のグリッドをオフ(ステンシル マスクに表示されない状態)にします(または、[3D ビュー]内の空白の領域を右クリックして、表示されるポップアップ メニューで[グリッド]をオフにします)。
3. [表示] > [フラット ライティング]を選択して、[フラット ライティング]をオンにします(または、[3D ビュー]内の空白の領域を右クリックして、表示されるメニューで[フラット ライティング]をオンにします)。

   モデルが、デプス シェーディングがないフラットな 2D シェイプとして表示されます。

4. モデルを右クリックして、表示されるポップアップ メニューから[マテリアルを編集]を選択します。

   [マテリアル]ウィンドウが表示されます。

5. [マテリアル]ウィンドウで、拡散カラーが完全に白色になるように調整します。

   マテリアルを白色に調整することで、作成したステンシル マスクに透明な領域と不透明な領域ができます。

6. [ビューポート フィルタ]タブをクリックして、[3D ビュー]の[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタをオンにします。

   モデル上のひびと割れ目に、より暗いシェーディングが適用されます。

7. [ビューポート フィルタ]ウィンドウで[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタをクリックすると、[プロパティ]ウィンドウにプロパティが表示されます。
8. [プロパティ]ウィンドウで[強度]プロパティの値を大きくして、暗いシェーディングが適用された領域をさらに暗くします。
9. [品質]プロパティを[高品質]に設定します。
10. [3D ビュー]のイメージをキャプチャするには、次の操作を行います。
    • (Windows および Linux) [Alt]+[P]を押します。
    • (Mac OS X) [Command]+[Shift]+[3]を押します。

    ビューのイメージが、白黒のステンシル マスクとしてコンピュータ内の次のフォルダに自動的に保存されます。

    (Windows) <ドライブ>:¥My Documents¥Mudbox¥<バージョン>

    (Mac OS X) /Users/<ユーザ名>/Desktop

    (Linux) /home/<ユーザ名>/Mudbox/<バージョン>

キャビティ アンビエント オクルージョン マスクを適用する

1. ステンシル マスクを[3D ビュー]にロードしてペイントするには、[イメージ ブラウザ]に切り替えます。
2. [イメージ ブラウザ]で[ディレクトリを開く]アイコンをクリックします。ファイル ブラウザを使用して、イメージがキャプチャされたフォルダにナビゲートし、[OK]をクリックします。
3. サムネイル リストで screenshot0001.png というファイルを選択します(スクリーン キャプチャに割り当てられている名前は、使用しているプラットフォームによって異なる場合があります)。
4. [イメージ ブラウザ]で[ステンシルを設定]アイコンをクリックして、screenshot0001.png をステンシル マスクとしてロードします。

   ステンシル イメージは、アクティブ カメラ ビュー(この場合はパース ビュー)のコンポーネントとして割り当てられます。

   注:この時点で[3D ビュー]内のカメラまたはモデルを再配置すると、モデルとステンシル マスクが位置合わせされず、ペイント マスクがペイント時に正確に登録されません。この場合、ステンシルを手動で再配置することはできますが、ペイント中はカメラやモデルを動かさないようにする方法が簡単です。
5. [3D ビュー]に切り替えます。
6. [表示] > [フラット ライティング]を選択して、[フラット ライティング]をオフにします。
7. [ビューポート フィルタ]ウィンドウで、[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタをオフにします。
8. [ペイント ツール]トレイで、[ペイント ブラシ]を選択します。
9. [ペイント]プロパティ ウィンドウで[カラー]プロパティを編集して、割れ目にペイントするカラーを指定します。
10. [ペイント ブラシ]を使用して、モデル上をストロークします。

    ステンシル マスク内の黒い領域はペイントされず、白い領域は透明であるためペイントが通過します。

    注:ステンシル マスクを反転して透明な領域を不透明に、またその逆にするには、[オブジェクト リスト]ウィンドウでパース カメラをクリックし、ステンシル ノードをクリックして、[プロパティ]ウィンドウにプロパティを表示します。ステンシルの[詳細]プロパティ セクションで、[反転]プロパティをオンにします。