ロール ボーンの拡張機能

 
 
 

MotionBuilder の過去のリリースでは、キャラクタの手足を回転するときに、ロール ボーンの動作のコントロールに制限がありました。これは、Maya と MotionBuilder 両方での HumanIK 実装に関するユーザビリティの問題でした。さらに、プロパティを示す用語およびプロパティを表示する方法もユーザに混乱を招いていました。

今回、Maya および MotionBuilder の両方に新しい HIK 4.5 Character Solver が実装されています。このソルバには、このユーザビリティの問題を解決する、すべての必要なロール ボーン プロパティが含まれています。これで、プロパティを簡単に使用できるようになり、ユーザはどのボーンが特定の手足に対してどの程度影響を及ぼすかを決定することができます。たとえば、前腕のロールへの影響は 40%、肘は 0% などにできます。

Maya と MotionBuilder で一貫性をもたせるために、プロパティの名前も変更されています。古いロール ボーン プロパティ名とそれに対応する新しい名称を次の表に示します。

古いロール ボーン プロパティ名 新しいロール ボーン プロパティ名
LeftForeArmRollEx Left Forearm Roll
Left ForeArm Roll Left Elbow Roll
LeftArmRollEx Left Arm Roll
Left Arm Roll Left Shoulder Roll
RightForeArmRollEx Right Forearm Roll
RightForeArm Roll Right Elbow Roll
RightArmRollEx Right Arm Roll
Right Arm Roll Right Shoulder Roll
LeftLegRollEx Left Leg Roll
Left Leg Roll Left Knee Roll
LeftUpLegRollEx Left UpLeg Roll
Left UpLeg Roll Left Hip Roll
RightLegRollEx Right Leg Roll
Right Leg Roll Right Knee Roll
RightUpLegRollEx Right UpLeg Roll
Right UpLeg Roll Right Hip Roll

新しい ロール ボーン プロパティとその値

注:新しい値には、既定で肘および肩へのロールの影響は含まれていません。

プロパティ値について、ロール ボーンの値(Left Forearm Roll)は、対応する <ペアレント> ロール値(Left Elbow Roll)よりも高くすることはできません。ロール ボーンでは対応する肘よりも多くは抽出できず、それよりも少なくのみ抽出できます。同じことが肩および足のロール値にも当てはまります。

ロール ボーンがない、または定義されていない場合、対応するロール ボーン プロパティは無効(編集不可)になり、残りのロール プロパティは対応するペアレント(Elbow、Shoulder、UpLeg、および Knee)に適用されます。

ロール量は、Roll Extraction Mode で定義されます。抽出モードは以下の 2 つです。