プロパティ設定

 
 
 

次の Chain IK コンストレイン設定は、Properties ウィンドウにのみ表示されます。

First Joint

アセット リストを使用して First Joint を選択します。最初のノードまたは IK チェーンのルート。これは Chain IK コンストレイン設定の First Joint セルと同じ設定です。

End Joint

アセット リストを使用して、IK チェーンの最終ノードとなる End Joint を選択します。これは Chain IK コンストレイン設定の End Joint セルと同じ設定です。

Effector

アセット リストを使用して、IK チェーンが到達しようとするオブジェクトである Effector を選択します。これは Chain IK コンストレイン設定の Effector セルと同じ設定です。

Setup

Setup ボタンをクリックしてソルバを再初期化します。

Solver Type

ソルバタイプは ikRPSolver と ikSCSolver の 2 種類です。

Solver Type 説明
ikRP Solver 極ベクトル(Pole vector)を使用およびカスタマイズできます。RP とは“Rotation Plane”(回転プレーン)の略です。極ベクトルまたは Pole オブジェクトを使用してチェーンに方向を与えます。エフェクタ オブジェクトをスケーリングしても、コンストレインされたオブジェクトは変更されません。
ikSC Solver ボーン チェーンの方向を調整できます。SC とは“Single Chain”(単一のチェーン)の略です。極ベクトル(Pole vector)または Pole オブジェクトの代わりに、エフェクタの回転を使用してチェーンに方向を与えます。エフェクタ オブジェクトをスケーリングしても、コンストレインされたオブジェクトは変更されません。

Twist

リファレンス プレーンとジョイント チェーン プレーン間の方向の違いを調整できます。

注:

Twist 設定は、Solver Type として ikRPSolver を設定している場合にのみ使用できます。

Pole Type

特定のベクトルまたは Pole オブジェクトの位置でベクトルを計算するかどうかを指定できます。

注:

Pole Type メニューは、Solver Type として ikRPSolver を設定している場合にのみ使用できます。

Pole Vector X/Y/Z

チェーンが目標としている空間にある絶対ポイントを指定できます。

注:

Pole Vector XYZ フィールドは、Solver Type に ikRPSolver、および Vector に Pole Vector Type を設定している場合にのみ使用できます。Snap をクリックして極ベクトル(Pole Vector)を設定すると、チェーンは移動せず、自動的に極ベクトルを計算します。

Pole Object

アセット リストを使用して、Pole Vector Object を選択します。これは Chain IK コンストレイン設定の Pole Vector Object セルと同じ設定です。

Pole Offset X/Y/Z

この設定を使用して、Pole オブジェクトの位置を基準として Pole をオフセットします。複数の極ベクトル(Pole Vector)オブジェクトを使用してオフセットを作成できます。「複数の極ベクトル(Pole vector)オブジェクト」を参照してください。

極ベクトルのオフセット A. オフセットなし B. Y の値を 25°オフセットした状態

注:

このプロパティを使用できるのは、ikRP ソルバが Pole オブジェクトを使用している場合のみです。

Evaluate TS Anim メニュー

Chain IK コンストレインがチェーンの各オブジェクトの移動とスケーリング アニメーションを評価する方法を選択できます。

移動とスケーリング アニメーションの評価は、すべてのフレームで IK チェーンを事前に解決することによって実施されます。これはパフォーマンスにおいて大幅な遅延を引き起こします。

設定 説明
Never チェーンの移動およびスケーリング アニメーションを計算しません。これは処理が最も速い方法であり、コンストレインがチェーンの回転を計算するだけでよい場合や、チェーンが非常に複雑である場合にお勧めします。チェーンのどのオブジェクトにも移動およびスケーリング アニメーションがない場合、あるいは、ソルバの移動とスケーリング アニメーションが不要な場合に、このオプションを選択します。このオプションを使用すると、一定の高速な CPU パフォーマンスが得られます。ノードに移動またはスケーリング アニメーションがある場合は、チェーンはエフェクタに到達しません。
Auto 移動またはスケーリング アニメーションの有無を検出し、チェーンが必ずエフェクタに到達するように事前に解決します。このオプションは、既定の設定です。このオプションを選択すると、移動とスケーリング アニメーションの検出状況に応じて再生時のレンダリング パフォーマンスが変化する場合があります。
Always チェーンがエフェクタに到達するように、コンストレインを必ず事前に解決します。このオプションを選択すると、CPU パフォーマンスは一定ですが低速です。

シーンが移動とスケーリング アニメーションを持つ多数の IK チェーンを含む場合、シーンの別の部分を処理するときには Never 設定を使用して、パフォーマンスを向上させ、シーン全体を再生する場合には Always 設定を使用します。

SourceObject.Weight

この設定を使用して、極ベクトル(Pole vector)オブジェクトにさまざまな影響を与えます。