グローバル イルミネーション、コースティクス、およびファイナル ギャザー

 
 
 

すべてのグローバル イルミネーション、コースティクス、およびファイナル ギャザーは、間接的なイルミネーションで使用されます。グローバル イルミネーションまたはコースティクスがシーンに組み込まれている場合、mental ray for Maya はフォトンを使用して、ライトの相互反射とコースティクス エフェクトをシミュレートします。ただし、ファイナル ギャザーがシーンに組み込まれている場合、mental ray for Maya はフォトンを使用せず、代わりにシーン内のすべてのポイントの上にある四半球領域をサンプリングして、直接的および間接的なイルミネーションを計算します。フォトンはファイナル ギャザーには使用されないので、ファイナル ギャザーは、3 つのオプションの中で必要なレンダリング時間が最も短くなります。

グローバル イルミネーションは、すべての形式の間接的なライトを記述するために一般的に使用されます。これは、多くの場合、すべてのグローバル イルミネーション、コースティクス、ファイナル ギャザーを含むと仮定されます。ただし、mental ray for Maya のグローバル イルミネーションの定義はこれとは異なります。mental ray for Maya では、グローバル イルミネーション、コースティクス、およびファイナル ギャザーは、3 つの異なるテクニックです。グローバル イルミネーションは、完全に吸光されるまで、ある領域上で何度もバウンスする拡散ライトをシミュレートします。

グローバル イルミネーション(Global Illumination)

シーン内の大きい領域でライトを何度も相互反射させ、バウンスさせる必要がある場合にグローバル イルミネーションを使用してください。サンプル アプリケーションは、出入り口からライトが入ってくる長い廊下です。(上記にリスト表示されている 3 つのオプションの中から)グローバル イルミネーションを使用すると、最大数のライト反射が可能になり、ライトは一番遠くにバウンスします。グローバル イルミネーションは、コーナーが暗くなるのも防ぎ、最終レンダーに柔らかさを追加します。自然なライトの柔らかさがない輪郭のはっきりした CG を避けるためには、グローバル イルミネーションを使用してください。

グローバル イルミネーションをコースティクスとともに使用する

グローバル イルミネーションは、ライトの集中(つまり、反射と屈折)には使用されません。通常、拡散マテリアルとともに、簡単な透明度で使用されます。屈折を追加する場合は、コースティクスをシーンに組み込んでください。

グローバル イルミネーションをファイナル ギャザーとともに使用する

ファイナル ギャザーは、細かいディテールをシーンに追加するために使用します。グローバル イルミネーションが使用されている場合、フォトンは通常オブジェクトのクラックや割れ目を見逃すので、これらの領域は人工的に暗く表示される場合があります。ファイナル ギャザリングは、シーンにライトを追加し、明るくぼかし、最終レンダーをよりリアルにすることで、ディテールを追加します。

シーンが明るすぎるためディテールがグローバル イルミネーションによって白っぽくなる場合は、アンビエント オクルージョンを使用し、ライトを減じることでディテールをシーンに追加します。

コースティクス(Caustics)

スペキュラ反射と屈折には、コースティクスを使用します。シーンがライトを屈折、反射、および集中させる、光沢のあるサーフェスで構成される場合は、コースティクスを使用すべきです。コースティクス(Caustics)は、一般的に単純な透明度には使用されません。コースティクスのサンプル アプリケーションは、ディスコ ボールのライトの反射やスイミング プールの底のライトのディストーションのシミュレーションです。

コースティクスをグローバル イルミネーションとともに使用する

一般的に、コースティクスは、ファイナル ギャザーと組み合わせるより、グローバル イルミネーションと使用されます。多くの場合、ファイナル ギャザーは、レンダリング時間を節約するために選択されます。ただし、コースティクスではフォトンを使用する必要があるので、ファイナル ギャザーを追加しても、メモリ要件やレンダリング時間は削減されません。したがって、代わりにグローバル イルミネーションをコースティクスと組み合わせて使用するほうがより効率的です。

ファイナル ギャザー(Final Gather)

ファイナル ギャザーは、ライトを追加することで、ディテールをシーンに追加します。グローバル イルミネーションと似ていますが、ライトの複数のバウンスを同じように正確または効率的に処理できないので、より制限があります。ただし、3 つのテクニックの中で必要なレンダリング時間が一番短くてすみます。ファイナル ギャザーは、従来から、紙、チョークなどの拡散マテリアルとともに使用されます。また、他のイルミネーション オプションより細かいディテールをうまく処理します。

グローバル イルミネーション、コースティクス、およびファイナル ギャザーを使用する

(グローバル イルミネーションの)多数のバウンスするライトがあり、反射または屈折するマテリアルを持つオブジェクトがあり(コースティクス)、細かいディテールを示すためにソフト ライティングを含める(ファイナル ギャザー)場合は、シーンにすべての種類のイルミネーション(グローバル イルミネーション、コースティクス、およびファイナル ギャザー)を組み入れます。

ファイナル ギャザー、コースティクスおよびグローバル イルミネーションのサンプル シーン

以下のシーン(図を参照)では、フルーツとガラスのフルーツ ボウルが、箱庭の中のに含まれています。このシーンは、グローバル イルミネーション、コースティクスなどのライト エフェクトのテスト シーンを作成するためによく使用されます。唯一の光源は、ボックスの天井にあるスポット ライトです。