mental ray for Maya のモーション ブラー

 
 
 

mental ray for Maya では、変形なし(No Deformation)全体(Full)のモーション ブラーのどちらかを選択できます。mental ray for Maya のモーション ブラーは、シェーダ、テクスチャ、ライト、シャドウ、反射、屈折、コースティクスなどをぼやけさせることができます。

変形なし(No Deformation)モードにするとインスタンスの移動を計算します。シェイプの変化は考慮されません。全体(Full)モードでは、さらに移動オブジェクトの各頂点の移動ベクトルが書き出されます。変形するシェイプのあるモーション ブラー オブジェクトに使用します。このモードは、トランスレーション、レンダーともにより多くの時間を必要とします。

変形なし(No Deformation)モードは、トランスフォーム ノードで行われたインスタンスの移動を単に書き出すだけです。シェイプの変化は(リニアな移動すら)一切考慮されません。

実際のモーション ブラーのパスの長さは、Maya のカメラのシャッターを開く(Shutter Open)、シャッターを閉じる(Shutter Close)設定によって決定されます。ブラーのフレーム間隔(Motion Blur By)などの他の設定を変更して、最終的なモーション ブラー計算をさらに制御することができます。これらの設定はモーション ブラー(Motion Blur)の下にあります(レンダー設定(Render Settings)ウィンドウの機能(Features)タブ内)。

通常のアプリケーションのモーション ブラーはモーション セグメントを書き出し(Export Motion Segments)オプションであり、リニア セグメントのセットが含まれたノンリニアな動きといったものです。

注:

ノンリニア プロパティが含まれる変換アニメーション(インスタンスのトランスレーション、回転など)は、プラグインで処理するのではなく(mental ray では 2 つ以上のモーション トランスフォームはサポートしません)、mental ray のビルトイン プロシージャによって、共通ケースの回転が自動的に検出されるようになっています。より複雑な変換アニメーションは本来サポートされていませんが、Maya でシェイプのデフォメーションとしてベイク処理すれば正確にレンダリングできる場合があります。

関連項目