エッジ リングおよびエッジ ループの選択に関するヒント

 
 
 

エッジ リングは、複数のポリゴン エッジを共有するフェースによって連続して繋がったパスです。エッジ ループは、複数のポリゴン エッジを共有する頂点によって連続して繋がったパスです。エッジ リングとエッジ ループを選択すると、各エッジを個別に選択しなくても、ポリゴン メッシュの複数のエッジを選択することができます。これらの機能の使用方法の詳細については、エッジ リングを選択するエッジ ループを選択するを参照してください。

エッジ ループの選択ツール(Select Edge Loop Tool)エッジ リングの選択ツール(Select Edge Ring Tool)エッジ ループのオフセット ツール(Offset Edge Loop Tool)エッジ ループの挿入ツール(Insert Edge Loop Tool)では、各種のエッジ タイプを選択するのにさまざまな基準が使用されます。これらの基準を理解しておくと、期待どおりにエッジの選択が行われない場合のトラブルシューティングに役立ちます。

エッジ リングの選択ツール(Select Edge Ring Tool)は、主にメッシュ内の 4 辺ポリゴン(四角形)に基づく選択基準を使用します。すなわち、メッシュが 4 辺ポリゴンから構成されているとき、1 つのエッジのダブル クリック選択を実行したときのエッジ選択を正確に予測することができます。

Maya では、エッジ リングには以下の特性があります。

ダブルクリックしてメッシュ上のエッジ リング(パス)を選択すると、メッシュの同一輪郭線に沿って、最初に選択したエッジの両側のすべての隣接したエッジも選択されます。エッジの選択は、共有フェース上の対応するエッジが見つからない場合、またはメッシュの終わりに達した場合に停止します。

ツールがエッジの選択を続ける方向を正確に決定できない場合、または、4 辺の条件が満たされない場合は、選択パスの方向を決めてエッジの選択を続けるために、次の選択エッジを手動でクリックする必要があります。

エッジ ループの選択ツール(Select Edge Loop Tool)は、単一の頂点に接続されるエッジ数(結合価と呼ばれる)に基づく選択基準を使用します。ループ選択を行うためには、選択したエッジの 1 つの頂点に接続するエッジ数は 4(結合価(Valency) = 4)である必要があります。

Maya では、エッジ ループには以下の特性があります。

ダブルクリック選択を実行した後、予測に反して選択したエッジの 2 つのパスが存在する場合は、通常、4 辺ポリゴンの 1 つまたは複数のフェースが斜めになっていることを示します。このため、エッジ選択を続行すると方向が変わります。この 1 つの例として、単一のメッシュ上に 2 つのロケータ ラインが表示されるケースがあります。これは、ポリゴン メッシュのエッジ選択が U 型の選択になったことを示します(下図を参照)。

ポリゴンの構造によっては、エッジ リングおよびエッジ ループ選択、または分割ツールで問題が生じます。エッジの選択が予測どおりに行われなかったり、選択によってフェースの不要なクロスが発生したりします。このような場合は、別の選択操作を行う必要があります。たとえば、手動でポリゴン エッジを Shift キーで選択するか、Maya® Artisan ツールで選択項目をペイントします。ポリゴン メッシュ上にエッジを挿入する必要があるか、現在のトポロジを大幅に変更する場合は、予期せぬ結果の発生を防ぐために、ポリゴンの分割ツール(Split Polygon Tool)を選択してメッシュを手動で分割することができます。

関連項目