コマンド ラインから Maya を起動する

 
 
 

Maya をコマンド ラインから起動する場合は、さまざまな起動オプションを指定できます。たとえば、起動時に次のような -file フラグを使用してファイルを開くことができます。

maya -file filename
maya.exe -file filename

使用できる起動フラグを表示するには、次のように入力します。

maya -help

バッチ モードまたはプロンプト モードで Maya を実行する

Maya は、操作の全体的な方法に作用するいくつかの異なったモードで実行することができます。そのうちの 2 つが、Maya コマンドをインタフェースなしで実行できる -prompt モードと -batch モードです(Windows では、maya -batch の代わりに mayabatch.exe を使用します)。

注:
  • -batch コマンドはバッチ レンダリングには使用しません。代わりに Render コマンドを使用します。ただし -batch では、Maya のフル ライセンスだけで はなくレンダー限定ライセンスもチェックします。
  • Windows では、-batch フラグを使用するときに mayabatch と入力します。mayabatch コマンドはコマンド プロンプト ウィンドウ内で実行されますが、maya コマンドの場合はフローティング ウィンドウが起動されます。
  • -render フラグは現在サポートされていません。代わりに Render -r コマンドを使用してください。

追加された Maya の起動フラグ

コマンド ラインから Maya を起動するときに使用できるフラグで、追加されたフラグを次に示します(Linux/Mac OS X では maya、Windows では mayabatch.exe)。

-archive [file]

指定されたシーンをアーカイブしてから Maya を終了する必要のあるファイルのリストを表示します。

-command [mel command]

起動時に指定されたコマンドを実行します。コマンドは、スペースを含む特殊文字を保護するため、ダブル クォーテーションで囲む必要があります。

-log [file]

すべての出力とエラーの標準メッセージ(通常、出力(Output)ウインドウに表示されるメッセージ)を指定したファイル(完全なファイル名を使用)にコピーします。

このフラグは Windows でのみ使用できます。

-noAutoloadPlugins

いずれのプラグインも自動的にロードしません。

-optimizeRender [file] [outfile]

指定したシーン ファイルを処理してレンダリングのために最適化し、その結果を出力ファイルへ書き込んでから終了します。オプションの詳細を参照するには、maya -optimizeRender -help を使用します。詳細については、-optimizeRender フラグを参照してください。

-proj [dir]

指定されたプロジェクトディレクトリ内のシーン ファイルを検索します。

-recover

最新のジャーナル ファイルを復元します。

-script [file]

起動時に指定したファイル(MEL スクリプト)をソースとします。

-v

製品バージョンとカット ナンバーを表示してから終了します。

-3

Python 3000 の互換性に関する警告を有効にします。
注:

Maya 2012 以降、Linux と Mac の各プラットフォームに関して、lastLocalWS によってポイントされるディレクトリにアクセス可能であることを、Maya で使用する前に確認するチェック機能が装備されています。このディレクトリには 555 (r-xr-xr-x)パーミッションが付与されている必要があります。そうでない場合、このディレクトリに 444 (r--r--r--)パーミッションしか付与されていなければ、Maya で使用することはできません。cdls も機能しません。

lastLocalWS 以外にも、Maya のスタートアップ時に使用しようとする他のワークスペースがあり、これらのワークスペースにも同じチェックが適用されます。これらのワークスペースが Maya で使用される順序は以下のとおりです。

  • -proj コマンド ラインの引数から取得された値
  • MAYA_PROJECT 環境変数から取得された値
  • InitialProject optionVar (つまり、常時このプロジェクトで開始(Always start in this project)というラベルが付いたプリファレンス)
  • lastLocalWS optionVar (最後にアクティブだったワークスペースの記憶の終了時に Maya で自動的に保存される)
  • 既定のプロジェクト

-optimizeRender フラグ

このコマンドを使用すると、指定したシーン ファイルをレンダリングのために最適化し、その結果を出力ファイルへ送ってから Maya を閉じます。

maya -optimizeRender [options] [file] [outfile]

使用可能なオプション [options] を以下に示します。

-botRes [int]

BOT ファイルが作成されるファイル テクスチャの最小解像度を指定します。たとえば、“-botRes 256” を指定すると、256x256 よりも大きなすべてのファイル テクスチャは BOT フォーマットに変換されます。

-botLoca [name]

BOT ファイルが置かれるディレクトリを指定します。既定では、オリジナルのファイルと同じディレクトリに置かれます。

-help

-optimizeRender で使用可能なすべてのフラグを表示します。

-noBOT

BOT ファイルを作成しません。

-noCleanup

不要なデータをクリーンアップしません。

-tessFreeze [startframe] [endframe] [byframe]

カメラの投影に基づいてイメージ精度を最高にするように NURBS テッセレーションを計算します。