ジャンプ先: 概要. 戻り値. 関連. フラグ. MEL 例.

概要

select [-add] [-addFirst] [-all] [-allDagObjects] [-allDependencyNodes] [-clear] [-containerCentric] [-deselect] [-hierarchy] [-noExpand] [-replace] [-toggle] [-visible] [objects...]

select は、取り消し可能、照会不可能、および編集不可能です。

このコマンドを使用して、オブジェクトをアクティブ リストに追加、またはリストからオブジェクトを削除します。5 つのフラグ [-add, -af, -r, -d, -tgl] を指定していない場合、既定ではアクティブ リストのオブジェクトが指定したリストのオブジェクトに置き換えられます。

「select set1」と指定してセットを選択すると、セット自体ではなく、セットのすべてのメンバーが選択されます。セットを選択するには、「-ne/noExpand」フラグを使用する必要があります。

ネームスペースを使用する場合、名前で選択を行うと混乱が生じることがあります。これを明確にするため、ネームスペースが修飾されていない場合は、ルート ネームスペース ":" のオブジェクトだけが検索されます。名前は実際には 2 つの部分からなっています。ネームスペースと、ネームスペース内で固有な名前そのものです。特定のネームスペースのオブジェクトを選択したい場合は、ネームスペースのセパレータ ":" を含める必要があります。

たとえば、'select -r "foo*"' と指定すると、ルート ネームスペース内の "foo" プリフィックスを持つオブジェクトが検索されます。"foo" プリフィックスを持つネームスペース内のすべてのオブジェクトが検索されることはありません。ネームスペース(foo)内のすべてのオブジェクトを選択したい場合は、「select "foo:*"」を使用します。

注:アプリケーションの起動時に、存在している必要があるディペンデンシー ノードがシステムによっていくつか作成されます。これらのオブジェクトは削除できませんが、選択することはできます。引数なしで「ls」コマンドを使用すると、シーン内のすべてのオブジェクト(DAG ノードとディペンデンシー ノード)を取得できます。「-all」、「adn/allDependencyNodes」、または「-ado/allDagObjects」フラグを使用すると、削除可能なオブジェクトだけが選択されます。削除できないオブジェクトも、「select time1;」で名前を明示的に指定することによって選択できます。

戻り値

なし

関連

selectKey, selectMode, selectPref, selectPriority, selectType, selectedNodes

フラグ

add, addFirst, all, allDagObjects, allDependencyNodes, clear, containerCentric, deselect, hierarchy, noExpand, replace, toggle, visible
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-all(-all) create
ルート レベルの削除可能なすべての DAG オブジェクトと、DAG ノード以外の削除可能なすべてのディペンデンシー ノードを選択することを示します。
-allDependencyNodes(-adn) create
削除可能なすべての DAG オブジェクトを含め、削除可能なすべてのディペンデンシー ノードを選択することを示します。
-allDagObjects(-ado) create
ルート レベルの削除可能なすべての DAG オブジェクトを選択することを示します。
-visible(-vis) create
指定した項目の内、可視の項目のみに影響することを示します。
-hierarchy(-hi) create
指定した DAG オブジェクトのすべての子、孫、曾孫なども選択することを示します。
-add(-add) create
アクティブ リストの既存の項目を除去することなく、指定した項目をアクティブ リストに追加することを示します。
-addFirst(-af) create
アクティブ リストから既存の項目を除去することなく、指定した項目をアクティブ リストの先頭に追加することを示します。
-replace(-r) create
アクティブ リストの既存の項目を指定した項目で置き換えることを示します。
-deselect(-d) create
指定した項目がアクティブ リストにある場合、それらの項目をアクティブ リストから除去することを示します。
-toggle(-tgl) create
与えられたリストの項目のうち、アクティブ リストにある項目をアクティブ リストから除去し、アクティブ リストにない項目をアクティブ リストに追加することを示します。
-clear(-cl) create
アクティブ リストをクリアします。これは、「select -d;」を実行するより効果的です。また、「select -d;」では、「-ne」を一緒に指定しなければアクティブ リストからセットは除去されません。
-noExpand(-ne) create
選択した項目の中にあるセットをメンバー リストに展開しないことを示します。これによって、セットのメンバー(既定動作)ではなくセットを選択できるようになります。
-containerCentric(-cc) create
メイン ビューポート内の選択項目に適用するルールと同じ選択ルールが選択コマンドに適用されるように指定します。特に、指定したオブジェクトがブラックボックス コンテナのメンバーであり、ノードとしてパブリッシュされない場合、Maya ではこのようなオブジェクトは選択されません。代わりに、選択項目に対して有効な一番上にある親が選択されます。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

// create some objects and add them to a set
sphere -n sphere1;
sphere -n sphere2;
sets -n set1 sphere1 sphere2;

// select all dag objects and all dependency nodes
select -all;

// clear the active list
select -clear;

// select sphere2 only if it is visible
select -visible sphere2;

// select a couple of objects regardless of visibilty
select -r sphere1;
select -add sphere2;

// remove one of the spheres from the active list (using toggle)
select -tgl sphere1;

// remove the other sphere from the active list
select -d sphere2;

// the following selects all the members of set1
select set1;

// this selects set1 itself
select -ne set1;


// Some examples selecting with namespaces:

// create a namespace and an object in the namespace
namespace -add foo;
namespace -set foo;
sphere -n bar;

// 'select bar' will not select "bar" unless bar is in the
// root namespace. You need to qualify the name with the
// namespace (shown below).
select foo:bar;

// select all the objects in a namespace
select "foo:*";