3D ビュー内でシーンを表示するアングルを決める方法は多数あります。3D の視点は、ビューポートの[ビュー]メニュー、および Object View の[ビュー]メニューから使用できます。
ビューポートの[ビュー]メニューには、さまざまなカメラ、スポットライト、およびビューポイント ビューがあります。これらを使用して、シーンやその他のビュー(エディタやデータ ビューなど、ビューポートで開くことができるビュー)を表示できます。
Object View の[ビュー]メニューには、さまざまなカメラ、スポットライト、およびビューポイントのビューがあります。これらを使用して、シーンのほか、Object View に固有の多数のディスプレイ オプションを表示できます(詳細については、「Object View」を参照)。
ここでは、両タイプの 3D ビューで使用できるビューについて説明します。
カメラ ビューでは、シーン内で特定のカメラ オブジェクトの視点から見たシーンを 3D ビューに表示できます。また、カレント レンダ パスに関連付けられているカメラのビューポイントから見たシーンを表示することもできます。
レンダ パス ビューもカメラ ビューの一種です。レンダ パス ビューには、カレント レンダ パスに関連付けられた特定のカメラのビューポイントから見たシーンが表示されます。ただし、最終レンダリングではレンダ パスに関連付けられたカメラだけが使用されます。
ビューポートの[ビュー]メニューから[カメラ]または[レンダ パス]オプションを選択すると、シーンが「実際の」カメラのビューポイントで表示されます。[ユーザ]、[トップ]、[フロント]、および[ライト]のどの 3D ビューも、実際のカメラには関連付けられません。
Object Viewの[ビュー]>[カメラ]メニューには、シーン内のカメラのほかに、デフォルトのカメラもリストされます。デフォルトのカメラは特別なパースペクティブ ビュー ポイントで、選択されているオブジェクトを表示するために Object View で使用します。ただしシーン内のカメラ オブジェクトに対応しないため、このビューポイントからレンダリングすることはできません。
カメラのピクチャー レシオがビューポートまたは Object View の比と異なる場合、カメラの視野外にある領域は垂直バーまたは水平バーで表示されます。これらのバーを「フィルム ゲート」と呼びます。フィルム ゲートにシーンの一部を表示して、シーンで作業しやすくすることができます。ただし、フィルム ゲートに表示される内容がすべてカメラでレンダリングされるというわけではありません(また、フィルム ゲートでレンダ領域を描画することはできません)。
[シーンカラー]プロパティエディタの[フィルムゲート](Film)スライダを使用して、フィルムゲートのカラーと透明度のレベルを変更できます。
また、表示されたイメージを切り取ってフィルム ゲートに何も表示されないようにすることもできます。この場合、不透明の灰色のブロックが残ります。これを実行するには、[Display]プリファレンス の[描画をカメラのフィルム ゲートにクリップ](Clip Drawing to Camera Film Gate)オプションを選択します。このオプションを選択すると、フィルム ゲートのカラーまたは透明度を変更できなくなります。
スポットライト ビューでは、シーンに適用できるスポットライトのリストから、スポットライトを選択できます。リストからスポットライトを選択すると、アクティブな 3D ビューの視点が、選択したスポットライトに基づいて切り替わります。ビューのポイントは、選択したスポットライトに関して定義された光源の方向に応じて設定されます。
スポットライトを操作する方法については、「スポットライト ビューを表示する」および「ライトの操作」を参照してください。
ビューポイントは、シーン内のオブジェクトを表示するアングルです。シーン内の「実際の」カメラとは異なり、ビューポイントは最終レンダリングで使用できません。ただし、ビューポイント内でレンダリング領域を使用してマテリアルやライトをプレビューできます。
Explorer のスコープを[アプリケーション]に設定して、カメラ設定(UserCamera、TopCamera、RitghtCamera、FrontCamera)を表示できます。ビューポートごとに独自のビューポイント カメラがあります。
[トップ]ビュー、[フロント]ビュー、および[ライト]ビューは平行投影ビューです。オブジェクトが遠近法ではなく平面的に表示されるため、平行投影と呼ばれます。このため、オブジェクトとカメラの距離はオブジェクトのサイズに影響しません。カメラとの距離に関係なく、オブジェクトは同じサイズで表示されます。
[トップ]ビュー、[フロント]ビュー、および[ライト]ビューには、特定のプレーンに対して垂直方向にある(直交する)カメラから見た平面図が表示されます。
X、Y、Z の各ボタンは、ビューポートおよび Object View のメニュー バーに表示されます。
各ボタンをクリックすると、次の表に示すように、選択したオブジェクトのライト、レフト、トップ、ボトム、フロント、またはバックのいずれかのビューにすばやく切り替えることができます。ビューポイントの[ビュー]メニューから[トップ]、[フロント]、[ライト]を選択した場合とは異なり、後でビューポイントを回転することができます。
[X]ボタン |
[Y]ボタン |
[Z]ボタン |
|
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左クリック(Left-click) |
ライト ビュー(+X) |
トップ ビュー(+Y) |
フロント ビュー(+Z) |
中クリック(Middle-click) |
レフト ビュー(-X) |
ボトム ビュー(-Y) |
バック ビュー(-Z) |
Object View では、表示中のオブジェクトの軸が使用されます(ビューがロックされている場合は、これらのが現在選択されている軸である場合と、そうでない場合があります)。ビューポートでは、現在選択されている軸が使用されます。何も選択していない場合は、グローバル軸が使用されます。複数のオブジェクトを選択している場合は、最初のオブジェクトが使用されます。
ビューポートでは、[Shift]を押しながら[X]、[Y]、または[Z]ボタンをクリックして、選択範囲をフレーミングすることもできます。オブジェクトが選択されていない場合は、シーンに表示されるすべてのオブジェクトがフレーミングされます。
ビューポートでは、[X]、[Y]、[Z]ボタンはビューポイントの一時的な変更機能として動作します。現在選択されているボタンは強調表示されます。もう一度クリックすると、ボタンをクリックした前の元のビューに戻ります。