キャラクタに回転 DOF を設定するための規則

 
 
 

Degrees of Freedom (DOF、自由度)を使用してキャラクタのボーンの回転(Rotation)を制限する場合、それらの制限には常に優先順位があり、ソルバの実行時は常にそれらの制限が尊重されます。ただし DOF を設定することによって、キャラクタを思い通りに作成できなくなる可能性があるので注意してください。

次の規則は、ボーンで Degrees of Freedom がアクティブにされていても、キャラクタを思い通りに作成するために役立ちます。

ボーン 規則
腕、脚、および指 1 つの軸がボーンとアラインされている必要があります。この軸は、選択した回転順序の最初の軸である回転軸と一致している必要があります。
ヒップ ヒップのボーンに設定した DOF は、手と足の Reach (リーチ)に影響しません。ただし、ヒップは常にグローバル空間でアニメートされるため、ヒップのボーンに DOF を設定することはお勧めしません。DOF は 3 軸すべてに設定できます。
脊椎 脊椎のボーンに対する DOF の制限は、手の Reach (リーチ)には影響しませんが、Upper Chest エフェクタがそのターゲットにリーチ(到達)することを妨げる場合があります。これは、IK ソルバの実行時、脊椎の最初のボーンが重要であるためです。DOF は 3 軸すべてに設定できます。
鎖骨 鎖骨のボーンに DOF を設定しても、手の Reach (リーチ)には影響しません。DOF は 3 軸すべてに設定できます。
肩またはヒップ 回転軸のみで DOF を制限でき、他の 2 つの軸は自由である必要があります。回転軸の DOF を制限する場合は、必ず接続されたロール ボーンを使用するか、あるいは肘または膝のボーンの 3 つすべての軸に DOF を設定するようにしてください。
肘および膝 肘と膝の DOF を制限すると、腕または脚を伸ばす最大角度を制御できます。肘と膝のボーンには、回転軸以外に、DOF が設定されていない軸が少なくとも 1 つある必要があります。この自由な軸は、選択した回転順序の最後にリストし、腕または脚を自然に曲げる軸とアラインするか、その近くに配置することをお勧めします。また、回転軸の DOF を制限する場合は、必ず、関連するロール ボーンを使用するか、手首と足首で 3 つすべての軸の DOF を制限してください。
手首および足首 回転軸のみに DOF を設定できます。他の 2 つの軸は自由である必要があります。
ロール すべてのロール ボーンに DOF を設定できます。選択した回転順序にリストされている最後の 2 つの軸の DOF を完全に制限し、最初の軸には DOF を設定しないことをお勧めします。
指およびつま先 各指およびつま先の最初のボーンはどの軸にも DOF を設定しないことをお勧めします。指とつま先のその他のすべてのボーンは、DOF を定義しない軸を 1 つのみ持つことができます。この DOF は、回転順序の最後にし、指またはつま先を自然に曲げる軸とアラインするか、その近くに配置することをお勧めします。