ジャンプ先: 概要. 戻り値. フラグ. MEL 例.

概要

timeControl [-animCurveNames] [-animLayerFilterOptions string] [-annotation string] [-backgroundColor float float float] [-beginScrub] [-defineTemplate string] [-displaySound boolean] [-docTag string] [-dragCallback script] [-dropCallback script] [-enable boolean] [-enableBackground boolean] [-endScrub] [-exists] [-forceRefresh] [-fullPathName string] [-globalTime boolean] [-greasePencilSequenceNames] [-height int] [-isObscured] [-mainListConnection string] [-manage boolean] [-noBackground boolean] [-numberOfPopupMenus] [-parent string] [-popupMenuArray] [-pressCommand script] [-preventOverride boolean] [-range] [-rangeArray] [-rangeVisible] [-releaseCommand script] [-repeatChunkSize float] [-repeatOnHold boolean] [-resample] [-showGreaseFrames string] [-showKeys string] [-showKeysCombined boolean] [-snap boolean] [-sound string] [-tickSize int] [-tickSpan int] [-useTemplate string] [-visible boolean] [-visibleChangeCommand script] [-waveform string] [-width int] string

timeControl は、取り消し可能、照会可能、および編集可能です。

このコマンドは、現在のタイムを変更したり、キーフレームを表示/編集したり、サウンドを表示/編集したりできるコントロールを作成します。
: 作成できる timeControl は 1 つのみです。起動時に Maya が作成する timeControl は、グローバル文字列変数 $gPlayBackSlider からアクセスできます。また、timeControl を削除してはいけません。

戻り値

string作成または編集されたコントロールの名前

照会モードでは、戻り値のタイプは照会されたフラグに基づきます。

フラグ

animCurveNames, animLayerFilterOptions, annotation, backgroundColor, beginScrub, defineTemplate, displaySound, docTag, dragCallback, dropCallback, enable, enableBackground, endScrub, exists, forceRefresh, fullPathName, globalTime, greasePencilSequenceNames, height, isObscured, mainListConnection, manage, noBackground, numberOfPopupMenus, parent, popupMenuArray, pressCommand, preventOverride, range, rangeArray, rangeVisible, releaseCommand, repeatChunkSize, repeatOnHold, resample, showGreaseFrames, showKeys, showKeysCombined, snap, sound, tickSize, tickSpan, useTemplate, visible, visibleChangeCommand, waveform, width
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-exists(-ex) create
指定したオブジェクトが存在するかどうかによって、true または false を返します。他のフラグは無視されます。
-defineTemplate(-dt) string create
他の任意のフラグと引数を解析し、かつ引数で指定したコマンド テンプレートに追加するモードに、コマンドのモードを変更します。templateName が現在のテンプレートとして設定されていれば、その後コマンドが実行されるたびに、この引数が既定の引数として使用されます。
-useTemplate(-ut) string create
コマンドに、現在以外のコマンド テンプレートの使用を強制します。
-parent(-p) string createquery
コントロールの親のレイアウトです。
-enable(-en) boolean createqueryedit
コントロールの有効、無効です。既定では true に設定されていて、コントロールは有効になっています。false を指定するとコントロールはグレー表示になって無効になります。
-width(-w) int createqueryedit
コントロールの幅を指定します。コントロールは親のレイアウトの条件によって無効にされない限り、このサイズを保持しようとします。
-height(-h) int createqueryedit
コントロールの高さです。コントロールは親のレイアウトの条件によって無効にされない限り、このサイズを保持しようとします。
-visible(-vis) boolean createqueryedit
コントロールの可視の状態です。既定では、コントロールは表示されます。コントロールの実際の外見も、その親レイアウトの可視の状態によって異なることに注意してください。
-visibleChangeCommand(-vcc) script createqueryedit
コントロールの可視の状態が変更されたときに実行されるコマンドです。
-isObscured(-io) query
コントロールが実際に表示されるかどうかを返します。コントロールは、次の場合に隠れた状態になります。非表示の場合、別のコントロールで(完全に、または部分的に)ブロックされた場合、コントロールまたは親のレイアウトを制御できない場合、あるいはコントロールのウィンドウが非表示またはアイコン化されている場合。
-manage(-m) boolean createqueryedit
コントロールの状態を管理します。管理されていないコントロールは表示されず、画面の領域も占有しません。既定では、コントロールは管理できるように作成されます。
-numberOfPopupMenus(-npm) query
このコントロールにアタッチされるポップアップ メニューの数を返します。
-popupMenuArray(-pma) query
このコントロールにアタッチされる全ポップアップ メニューの名前を返します。
-preventOverride(-po) boolean createqueryedit
true の場合、コントロールのコントロールは親のレイアウトの条件によって無効にされ右マウス ボタン メニューを使用したコントロール アトリビュートのオーバーライドは無効です。
-annotation(-ann) string createqueryedit
コントロールに文字列値で注釈を付けます。
-backgroundColor(-bgc) float float float createqueryedit
コントロールのバックグラウンド カラーです。引数は、赤、緑、青のカラー成分に対応しています。それぞれの成分の値は、0.0~1.0 です。
backgroundColor を設定する場合、enableBackground を false に指定していない限り、バックグラウンドは自動的に有効になります。
-noBackground(-nbg) boolean createedit
コントロールのバックグラウンドをクリア/リセットします。バックグラウンドは、true を渡すと一切描画されず、false を渡すと描画されます。このフラグの状態は、このコントロールの子に継承されます。
-enableBackground(-ebg) boolean createqueryedit
コントロールのバックグラウンド カラーを有効にします。
-docTag(-dtg) string createqueryedit
コントロールにドキュメンテーション フラグを追加します。ドキュメンテーション フラグは、階層のようなディレクトリ構造になっています。例: -dt render/multiLister/createNode/material
-dragCallback(-dgc) script createedit
中マウス ボタンを押すとコールされるコールバックを追加します。MEL バージョンのコールバックの書式は次のとおりです。

global proc string[] callbackName(string $dragControl, int $x, int $y, int $mods)

proc はドロップ先に転送される文字配列を返します。規則により、配列の先頭文字列はユーザ設定可能なメッセージ タイプを表しています。アプリケーションで定義されたドラッグ元のコントロールは、このコールバックを無視する可能性があります。$mods で、キー モディファイアである CTL と SHIFT をテストできます。有効な値は、0 == モディファイアなし、1 == SHIFT、2 == CTL、3 == CTL + SHIFT です。

Python でも同様ですが、コールバックの指定方法が 2 つあります。お勧めの方法は、引数として Python 関数オブジェクトを渡すことです。この場合、Python コールバックの書式は次のようになります。

def callbackName( dragControl, x, y, modifiers ):

この引数の値は、上記の MEL バージョンの引数と同じです。

Python でコールバックを指定するもう 1 つの方法では、実行する文字列を指定します。この場合、Python の標準的なフォーマット演算子を介して文字列に値が代入されます。このフォーマットの値は、キー「dragControl」、「x」、「y」、「modifiers」と共に辞書で渡されます。dragControl の値は文字列で、その他の値は整数です(コールバック文字列の例: 「print '%(dragControl)s %(x)d %(y)d %(modifiers)d'」)。

-dropCallback(-dpc) script createedit
ドラッグ&ドロップ操作をドロップ位置で解放したときにコールされるコールバックを追加します。MEL バージョンのコールバックの書式は次のとおりです。

global proc callbackName(string $dragControl, string $dropControl, string $msgs[], int $x, int $y, int $type)

proc は、ドラッグ元から転送される文字配列を受け取ります。msgs 配列の先頭文字列はユーザ定義のメッセージ タイプを表します。アプリケーションで定義されたドロップ先のコントロールでは、このコールバックが無視されることがあります。$type の値は、1 == 移動、2 == コピー、3 == リンクのいずれかです。

Python でも同様ですが、コールバックの指定方法が 2 つあります。お勧めの方法は、引数として Python 関数オブジェクトを渡すことです。この場合、Python コールバックの書式は次のようになります。

def pythonDropTest( dragControl, dropControl, messages, x, y, dragType ):

この引数の値は、上記の MEL バージョンの引数と同じです。

Python でコールバックを指定するもう 1 つの方法では、実行する文字列を指定します。この場合、Python の標準的なフォーマット演算子を介して文字列に値が代入されます。このフォーマットの値は、キー「dragControl」、「dropControl」、「messages」、「x」、「y」、「type」と共に辞書で渡されます。dragControl の値は文字列で、その他の値は整数です(コールバック文字列の例: 「print '%(dragControl)s %(dropControl)s %(messages)r %(x)d %(y)d %(type)d'」)。

-fullPathName(-fpn) string query
すべての親を含むウィジェットのフル パス名を返します。
-globalTime(-gt) boolean createqueryedit
true では、このウィジェットがグローバルのディペンデンシー グラフの時間を制御および表示します。false では、このウィジェットでの時間の変更がディペンデンシー グラフに影響しません。照会すると、このフラグは整数を返します。
-snap(-sn) boolean createqueryedit
「true」では、このウィジェットの値が現在のタイムの単位を示す整数値であるようにコンストレイントされます。「false」では、現在のタイム インジケータは「free floating」であり、コンストレイントされません。
-sound(-s) string queryedit
サウンド表示ウィジェットにデータを表示するオーディオ ディペンデンシー ノードの名前です。照会すると、このフラグは string を返します。
-displaySound(-ds) boolean queryedit
サウンド表示をオフにします。照会すると、このフラグは整数を返します。
-waveform(-wf) string queryedit
-displaySound が「true」の場合に、表示するサウンドの波形の部分を定義します。有効な値は、「top」、「bottom」、「both」です。既定は「top」です。照会すると、このフラグは string を返します。
-resample(-r) edit
ウィジェットに適合するように、サウンド表示を再びサンプリングします。
-repeatOnHold(-roh) boolean queryedit
マウスダウン イベント時にサウンドを繰り返します。
-repeatChunkSize(-rcs) float queryedit
-repeatOnHold が true の場合に繰り返すサウンドの量(現在の時間単位)。既定は 1.0 です。
-beginScrub(-bs) edit
サウンドをスクラブするには、このウィジェットを設定します。その後に現在のタイムが変更されると、このウィジェットに対して「-endScrub」コマンドが発行されるまで、「サウンド スクラブ」動作を実行します。
-endScrub(-es) edit
このウィジェットのサウンド スクラブを終了します。これでサウンド スクラブ動作が停止します。これは、その後の「-beginScrub」フラグの前に発行する必要があります。
-showKeys(-sk) string createqueryedit
「active」を指定すると、すべてのアクティブ オブジェクトのキーフレームをチェック マークで表示します。「none」を指定すると、チェック マークは表示されません。ほかの名前は、選択したアトリビュートがチェック マークで表示されるチャネル ボックス名として扱われます。既定は「active」です。照会すると、このフラグは string を返します。
-showGreaseFrames(-sg) string createqueryedit
「active」にすると、アクティブなカメラのグリース フレームが表示されます。「none」にすると、グリース フレームは表示されません。「all」にすると、すべてのグリース フレームが表示されます。既定は「active」です。照会すると、このフラグは string を返します。
-showKeysCombined(-skc) boolean createqueryedit
このフラグは、showKeys フラグと一緒に使用すると、「active」と「channel box」動作を組み合わせることができます。具体的には、チャネル ボックスのアトリビュートが選択されると、それらのアトリビュートにキー マークが表示されます。チャネル ボックスのアトリビュートが選択されない場合は、すべてのアクティブ オブジェクトのキーフレームにキー マークが表示されます。
-animCurveNames(-acn) createquery
「showKeys」が「none」以外のとき、このフラグを照会すると、キーフレームにチェック マークがついている animCurve すべての名前を返します。照会すると、string[] を返します。
-greasePencilSequenceNames(-gn) query
タイム ラインに表示されているフレームのあるすべてのグリース ペンシル シーケンスの名前を返します。照会すると、string[] を返します。
-range(-rng) createquery
タイム スライダで現在ハイライト表示されている範囲を示す文字列を返します。10 から 20 の場合、「10:20」と返されます。タイム スライダに可視となっている範囲がない場合、照会すると現在のタイムを範囲にしたものを返します。たとえば、「10:11」となります。これらの値は現在のタイムの単位で返されます。
-rangeArray(-ra) createquery
タイム スライダで現在ハイライト表示されている範囲を示す float 配列を返します。10 から 20 の場合、{10.0, 20.0} となります。タイム スライダに可視となっている範囲がない場合、照会すると現在のタイムを範囲にしたものを返します。{ 10.0, 11.0 }. これらの値は現在のタイムの単位で返されます。
-rangeVisible(-rv) createquery
現在ハイライトされた範囲がスライダに可視になっていれば true が、そうでなければ false を返します。
-pressCommand(-pc) script createedit
このコントロールでのマウスダウン イベント時に実行するスクリプトです。
-releaseCommand(-rc) script createedit
このコントロールでのマウスアップ イベント時に実行するスクリプトです。
-mainListConnection(-mlc) string createqueryedit
タイム スライダでコンテンツのソースとして使用される selectionConnection オブジェクトの名前を指定します。タイム スライダは、selectionConnection オブジェクトの項目のキーフレームのみを表示します。
-animLayerFilterOptions(-alf) string createqueryedit
アニメーション レイヤを表示するときに、フィルタを適用するかどうかを指定します。適用する場合、オプションは「allAffecting」(フィルタなし)、「active」(オブジェクト上のアクティブ レイヤのみ表示)、または「animLayerEditor」(設定をアニメーション レイヤ エディタから取得)になります。
-tickSize(-ts) int createqueryedit
タイム スライダの中に描かれているキーフレームのキー マークの幅を指定します。この値は [1, 63] の範囲に固定されます。
-tickSpan(-tsp) int createqueryedit
timeControl のキーフレームのキーマーク間に間隔を指定します。たとえば、値を 10 に指定すると、キーマークは、0、10、20 のように配置されます。
-forceRefresh(-fr) createedit
時間コントロール UI のリフレッシュを強制します。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

// To display sound in the time slider, there must first be a sound
// node in the scene. We'll create one and give it the name "ohNo".
// Note that the argument to the -file flag must be a path to a valid
// soundfile.
//
sound -file "C:/My Documents/maya/projects/default/sound/ohNo.aiff" -name "ohNo";

// To display sound in the time slider, you must specify
// the sound node to display and turn display of sound "on."
//
global string $gPlayBackSlider;
timeControl -e -sound "ohNo" -displaySound true $gPlayBackSlider;

// To hear sound while scrubbing in the time slider, set the press and
// release commands to begin and end sound scrubbing.
//
timeControl
       -e -pressCommand
       "timeControl -e -beginScrub $gPlayBackSlider"
       -e -releaseCommand
       "timeControl -e -endScrub $gPlayBackSlider"
       $gPlayBackSlider;