ジャンプ先: 概要. 戻り値. キーワード. フラグ. MEL 例.

概要

cacheFile [-appendFrame] [-attachFile] [-cacheFileNode string] [-cacheFormat string] [-cacheInfo string] [-cacheableAttrs string] [-cacheableNode string] [-channelIndex] [-channelName string] [-convertPc2 boolean] [-createCacheNode] [-creationChannelName string] [-dataSize] [-deleteCachedFrame] [-descriptionFileName] [-directory string] [-doubleToFloat] [-endTime time] [-fileName string] [-format string] [-geometry] [-inAttr string] [-inTangent string] [-interpEndTime time] [-interpStartTime time] [-noBackup] [-outAttr string] [-outTangent string] [-pc2File string] [-pointCount] [-points string] [-prefix] [-refresh] [-replaceCachedFrame] [-replaceWithoutSimulating] [-runupFrames int] [-sampleMultiplier int] [-simulationRate time] [-singleCache] [-startTime time] [-staticCache boolean] [-worldSpace]

cacheFile は 「元に戻す」が可能、「照会」が可能、「編集」が可能 です。

ディスク上に 1 つまたは複数のキャッシュ ファイルを作成し、フレームのスパン用のアトリビュート データを格納します。キャッシュは、ジオメトリ上のポイント(pts/points フラグを使用)または vectorArray 出力データ(oa/outAttr フラグを使用)のどちらかに対して作成できます。ia/inAttr フラグを使用すると、ディスク上のデータ ファイルをアトリビュートと関連付ける cacheFile ノードをコネクトします。rcf/replaceCachedFrame フラグおよび apf/appendFrame フラグを使用すると、フレームを既存のキャッシュに置き換え/アペンドができます。置き換えられたフレームは絶対に削除されません。これは、f/fileName フラグで指定した名前でオリジナルのキャッシュ ファイルと同じディレクトリに格納されます。ファイル名を指定しないと、cacheFile 名の前に「backup」をつけて後ろに固有の番号を追加した名前になります。単一のファイル キャッシュは丸ごとバックアップされます。前のバージョンに戻すには、このキャッシュにアタッチするだけです。フレームごとに 1 ファイル キャッシュは、記述ファイルおよび置き換えられたフレームのみをバックアップします。このタイプのキャッシュをリカバリするには、ファイル名をオリジナルの名前に変更する必要があります。

戻り値

string 作成されたキャッシュの記述ファイルの名前

戻り値の型は照会モードでは照会フラグが基になります。

キーワード

cache, file, disk

フラグ

appendFrame, attachFile, cacheFileNode, cacheFormat, cacheInfo, cacheableAttrs, cacheableNode, channelIndex, channelName, convertPc2, createCacheNode, creationChannelName, dataSize, deleteCachedFrame, descriptionFileName, directory, doubleToFloat, endTime, fileName, format, geometry, inAttr, inTangent, interpEndTime, interpStartTime, noBackup, outAttr, outTangent, pc2File, pointCount, points, prefix, refresh, replaceCachedFrame, replaceWithoutSimulating, runupFrames, sampleMultiplier, simulationRate, singleCache, startTime, staticCache, worldSpace
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数型 プロパティ
-fileName(-f) string createquery
キャッシュ ファイルのベース ファイル名を指定します。複数のオブジェクトがキャッシュされていて、フォーマットが OneFilePerFrame の場合は、各キャッシュ ファイルはこのベース ファイル名にプリフィックスを付加した名前になります。照会モードでは、指定した cacheFile ノードにコネクトされたファイルを返します。rpf/replaceCachedFrame または apf/appendFrame と一緒に使用する場合は、バックアップ ファイル名を指定します。指定しないと、置き換えられたフレームはデフォルト名で格納されます。

このフラグは照会モードでは値を受け入れます。

-directory(-dir) string createquery
キャッシュ ファイルを配置するディレクトリを指定します。ディレクトリ フラグを指定しないと、キャシュ ファイルはプロジェクト データ ディレクトリに配置されます。
-prefix(-p) create
指定した fileName を cacheName のプリフィックスとして使用することを示します。
-descriptionFileName(-dfn) query
これは、既存の cacheFile ノードの記述ファイル名を返す照会専用フラグです。cacheFile ノードを指定しないと、指定したその他のフラグに基づいて作成された記述ファイル名を返します。
-startTime(-st) time create
キャッシュ範囲の開始フレームを指定します。
-endTime(-et) time create
キャッシュ範囲の終了フレームを指定します。
-simulationRate(-smr) time createqueryedit
キャッシュを作成しているときのシミュレーション レートを指定します。キャッシュの作成時には、キャッシュの終了時間に到達するか超過するまで、シミュレーション レートに従って時間を進めます。値はフレームで指定します。デフォルト値は 1 フレームです。
-sampleMultiplier(-spm) int createqueryedit
キャッシュを複数のシミュレーション レートとして作成する場合のサンプリング レートを指定します。値が 1 の場合は、時間が進むごとにサンプルをキャッシュします。値が 2 の場合は 1 つおきにサンプルをキャッシュ、以下同様に続きます。デフォルトは 1 です。
-runupFrames(-rf) int createqueryedit
開始フレームの前にシミュレートする準備フレームの数を指定します。値は 0 以上である必要があります。デフォルトは 2 です。
-points(-pts) string createmultiuse
ポイントをキャッシュするジオメトリ名を指定します。

このフラグは照会モードでは値が必要になります。

-worldSpace(-ws) create
points フラグを使用している場合にこのフラグをオンにすると、ポイントを 書き込む場所がワールド空間になります。このフラグは、キャッシュ エクスポートなどに 使用されます。
-cacheableNode(-cnd) string createmultiuse
内容をキャッシュするキャッシュ可能なノードの名前を指定します。キャッシュ可能なノードとは、キャッシング メカニズムで動作するように特別にデザインされたノードです。キャッシュ可能なノードの例として、nCloth ノードがあります。

このフラグは照会モードでは値が必要になります。

-dataSize(-dsz) query
これはフレーム単位でキャッシュされるデータのサイズを返す照会専用フラグです。このフラグは cacheableNode、points、および outAttr フラグと一緒に使用します。
-cacheFileNode(-cfn) string createmultiuse
指定したジオメトリに複数のキャッシュがアタッチされている場合に、アペンドする/置き換えるキャッシュ ファイル ノード名を指定します。

このフラグは照会モードでは値が必要になります。

-singleCache(-sch) create
pts フラグまたは cacheableNode フラグと一緒に使用する場合に、複数のジオメトリを単一のキャッシュに入れるか、またはジオメトリごとに 1 つのキャッシュを作成するか(デフォルト)どちらかを指定します。
-inAttr(-ia) string createmultiuse
キャッシュ ファイルが制御するアトリビュートの名前を指定します。キャッシュ ファイルの作成時にはこのフラグはオプションです。作成モード時にこのフラグを指定しないと、ディスク上にキャッシュ ファイルが作成されても、シーン内の何も制御されません。attachFile フラグを使用する場合は、このフラグが必要です。
-outAttr(-oa) string createmultiuse
ディスクにキャッシュされるアトリビュートの名前を指定します。

このフラグは照会モードでは値が必要になります。

-cacheableAttrs(-cat) string query
付随のキャッシュ ノードで定義されたキャッシュ可能なアトリビュートのリストを返します。 この引数は cacheableNode フラグが必要です。
-attachFile(-af) create
キャッシュ ファイルを作成するのではなく、ディスク上の既存のキャッシュ ファイルをシーン内のアトリビュートにアタッチすることを示すために使用します。アトリビュートを指定するには inAttr フラグを使用します。
-createCacheNode(-ccn) create
キャッシュ ファイルを作成するのではなく、cacheFile ノードをディスク上の既存のキャッシュ ファイルに関連付けて作成することを示すために使用します。
-channelName(-cnm) string createquerymultiuse
attachFile を使用する場合に、inAttr にアタッチされるファイル内のチャンネルを示すために使用します。指定しないと、ファイル内の最初のチャンネルが使用されます。照会モードでは、記述ファイルに関連付けられたチャンネルを照会できます。
-creationChannelName(-cch) string createmultiuse
新しいキャッシュの作成時には、この多目的フラグでキャッシュするチャンネルを指定します。名前は、キャッシュされるオブジェクトで定義されたキャッシュ可能なチャンネル名から付けられます。 キャッシュの作成時にこのフラグを使用しないと、キャッシュ可能なすべてのチャンネルがキャッシュされます。
-channelIndex(-chi) createquery
cacheFileNode フラグを使用して指定した cacheFile ノードに対して、選択したジオメトリのチャンネル インデックスを返す照会専用フラグです。
-refresh(-r) create
キャッシュの作成時に使用すると、キャッシング中に強制的にスクリーンをリフレッシュします。これによりキャッシュの作成速度は落ちますが、キャッシュ中にシミュレーションの進行状況を確認できます。
-convertPc2(-pc2) boolean create
PC2 ファイルを Maya のキャッシュ フォーマットに変換する(true)か、Maya のキャッシュを pc2 フォーマットに変換(false)します。
-pc2File(-pcf) string create
pc2 ファイルへのフル パスを指定します。pc2 フラグと一緒に使用する必要があります。
-format(-fm) string create
キャッシュのフォーマットを指定します。有効な値は「OneFile」と「OneFilePerFrame」です。
-appendFrame(-apf) create
startTime フラグと endTime フラグで指定した時間の間、データをキャッシュにアペンドします。時間が指定されていない場合は、カレント タイムにアペンドします。pts/points フラグか cnd/cacheableNode フラグと一緒に使用する必要があります。上書きされたフレームは削除されませんが、f/fileName フラグで指定した名前に変更されます。
-replaceCachedFrame(-rcf) create
startTime/endTime フラグで指定された時間のキャッシュ データを置き換えます。時間が指定されていない場合は、カレント タイムのキャッシュ ファイルを置き換えます。pts/points フラグか cnd/cacheableNode フラグと一緒に使用する必要があります。置き換えられたフレームは削除されませんが、f/fileName フラグで指定した名前に変更されます。
-replaceWithoutSimulating( -rws) edit
キャッシュ フレームを置き換えるときに、シミュレーションなしでキャッシュ ノードから置き換えるか、または進行中の時間から置き換えてシミュレーションを実行させるかを指定します。このフラグは、startTime フラグと endTime フラグのどちらも使用していない場合、または startTime フラグと endTime フラグが同じ時間値を指定している場合にのみ有効です。
-deleteCachedFrame(-dcf) create
startTime/endTime フラグで指定した時間のキャッシュ データを削除します。時間が指定されていない場合は、カレント フレームを削除します。pts/points フラグか cnd/cacheableNode フラグと一緒に使用する必要があります。削除されたフレームはディスクからは削除されませんが、f/fileName フラグで指定した名前に変更されます。
-interpStartTime(-ist) time create
リニア補間を開始して startTime で終了するフレームを指定します。rpf/replaceCachedFrame フラグか apf/appendFrame フラグと一緒に使用する必要があります。補間は、interpStartTime と startTime の間のフレームをキャッシュから削除することで達成します。この削除されたフレームは、f/fileName フラグで指定した名前に変更されます。
-interpEndTime(-iet) time create
endTime で開始したリニア補間を終了するフレームを指定します。rpf/replaceCachedFrame フラグか apf/appendFrame フラグと一緒に使用する必要があります。補間は、endTime と interpEndTime との間のフレームをキャッシュから削除することで達成されます。削除されたフレームは、f/fileName フラグで指定した名前に変更されます。
-inTangent(-it) string create
置き換えたフレームの前にフレームを補間する場合のイン接線のタイプを指定します。ist/interpStartTime フラグと iet/interpEndTime フラグを一緒に使用する必要があります。有効な値は「linear」、「smooth」、「step」です。
-outTangent(-ot) string create
置き換えたフレームの後にフレームを補間する場合のアウト接線のタイプを指定します。ist/interpStartTime フラグと iet/interpEndTime フラグを一緒に使用する必要があります。有効な値は「linear」、「smooth」、「step」です。
-noBackup(-nb) create
キャッシュ フレームのアペンド、置き換え、削除時に上書きされるファイルに対して、バックアップ ファイルを作成しないように指定します。apf/appendFrame、rpf/replaceCachedFrame、または dcf/deleteCachedFrame フラグと一緒の場合にのみ使用できます。
-geometry(-gm) query
指定したキャッシュ ノードでコントロールされるジオメトリを返す照会フラグです。
-cacheInfo(-ci) string createquerymultiuse
作成モードでは、文字配列を返す MEL スクリプトを指定するために使用します。キャッシュの作成時には、この MEL スクリプトを実行して返された文字列をキャッシュの .xml 記述ファイルに書き込みます。照会モードでは、ユーザ名、Maya シーン名、Maya バージョン番号など、cacheFile に保管された記述情報を返します。
-pointCount(-pc) query
キャッシュ ファイルに保管されたポイントの数を返す照会フラグです。照会するチャンネルを指定するには、channelName フラグを使用します。
-doubleToFloat(-dtf) create
キャッシュ作成時には、double データを float としてファイルに格納します。これにより、ファイル サイズが軽減します。
-staticCache(-sc) boolean createquery
false の場合、アニメーションや変形がないように見える場合は、キャッシュ作成時にオブジェクトのキャッシュを保存しません。true の場合、オブジェクトにアニメーションや変形がないように見える場合でも、キャッシュを保存します。デフォルトは true です。照会モードでは、シェイプを指定すると、そのシェイプにアニメーションや変形がないように見える場合は true を返します。
-cacheFormat(-cf) string createquery
キャッシュ ファイル フォーマットです。デフォルトは Maya の .mcc フォーマットですが、その他のフォーマットもプラグイン経由で使用できます。

: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ : コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ : 1 つのコマンドで複数回使用可能なフラグ

MEL 例

// Create a disk cache containing the points of a plane from
// frames 1 - 100. Typically the shape would be deforming.
//
polyPlane;
string $cacheFiles[] = `cacheFile -f "shapeCache" -st 1 -et 100 -points "pPlaneShape1"`;
// Add a historySwitch node to the history of the shape, and attach the
// newly created cache into the historySwitch node.
//
string $switch = createHistorySwitch("pPlaneShape1",false);
string $cacheNode = `cacheFile -attachFile -f $cacheFiles[0] -cnm "pPlaneShape1" -ia ($switch+".inp[0]")`;
setAttr ($switch+".playFromCache") true;
// query the files associated with a cacheFile node
//
cacheFile -q -f $cacheNode;
// Now use the staticCache flag to indicate that the cache should not be
// created if the object appears to have no animation.
// Since the plane is not animated or deformed, no cache will be created.
//
polyPlane;
string $cacheFiles[] = `cacheFile -f "shapeCache" -staticCache false -st 1 -et 100 -points "pPlaneShape2"`;
// Convert a maya cache into pc2 format. The maya cache is named
// pSphereShape1.xml and located in the directory "c:/test/".
//
cacheFile -pc2 0 -pcf "c:/test/mypc2.pc2" -f "pSphereShape1" -dir "c:/test/";
// Convert a pc2 cache into a maya cache, with the cache data in a single
// file.
//
cacheFile -pc2 1 -pcf "c:/test/mypc2.pc2" -f "mayaCache2" -dir "c:/test/" -format "OneFile";