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概要

bakePartialHistory([allShapes=boolean], [postSmooth=boolean], [preCache=boolean], [preDeformers=boolean], [prePostDeformers=boolean])

注意: オブジェクト名や引数を表す文字列はカンマで区切ります。これは概要には示されていません。

bakePartialHistory は 「元に戻す」が可能、「照会」が可能、「編集」が可能 です。

このコマンドは、可能な場合に、シェイプ ノードのコンストラクション ヒストリのセクションをベイク処理するのに使用します。通常はヒストリにモデリング操作とデフォーマの両方があるシェイプ上で使用されます。このコマンドに -prePostDeformers フラグを付けて使用するとグラフのモデリング部分がベイク処理されるため、デフォーマのみが残ります。

すべてのモデリング操作でベイク処理後にまったく同じエフェクトが得られるようにベイク処理されるわけではないことに注意してください。たとえば、後でスムースを行うスキニング操作がヒストリに含まれていると仮定します。ベイク処理する前に、スキンをデフォームするごとにスムース操作が行われるため、スキンの出力によってスムース結果が異なります。スムース操作をスキニングにベイク処理するときには、オリジナルの動作に近似するように、スムース ポイントに基づいてスキンを再ウェイト付けします。ただし、スキン ノードはスムース操作を行わないため、新たに計算されたウェイトを使用してスキニングを実行するだけで、結果はベイク処理する前と同じにはなりません。

一般的に、デフォーマの前に行うモデリング操作は正確にベイク処理できません。デフォーマの後に行うモデリング操作は、近似にすぎません。-pre フラグと -post フラグにより、デフォーマの前の操作と後の操作のどちらかのみをベイク処理するように制御できます。

このコマンドをデフォーマのないオブジェクト上で使用すると、ヒストリ全体が削除されます。

戻り値

stringベイク処理されたシェイプの名前

戻り値の型は照会モードでは照会フラグが基になります。

キーワード

deformers, history, bake

関連項目

listHistory, skinCluster

フラグ

allShapes, postSmooth, preCache, preDeformers, prePostDeformers
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数型 プロパティ
prePostDeformers(ppt) boolean createquery
ヒストリ内のデフォーマの前か後ろかにかかわらず、ヒストリ内のすべてのモデリング操作をベイク処理するように指定します。-prePostDeformers フラグと -preDeformers フラグのどちらも指定していないと、デフォルトで prePostDeformers が使用されます。照会モードでは、ベイク処理されるノードのリストを返します。
preDeformers(pre) boolean createquery
デフォーマの前に行われるヒストリ内のすべてのモデリング操作をベイク処理するように指定します。照会モードでは、ベイク処理されるノードのリストを返します。
preCache(pc) boolean createquery
キャッシング操作の前に行われるすべてのヒストリ操作をベイク処理するように指定します。照会モードでは、ベイク処理されるノードのリストを返します。
allShapes(all) boolean createquery
シーン全体のすべてのシェイプでベイク処理を実行するように指定します。デフォルトでは、選択したオブジェクトのみベイク処理されます。
postSmooth(nps) boolean createquery
スムージング操作をスキン頂点で実行するかどうかを指定します。このスムージングは、他の頂点値からかけ離れた頂点でのみ実行されます。デフォルトは false です。

: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ : コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ : タプルまたはリストとして渡された複数の引数を持てるフラグ

Python 例

import maya.cmds as cmds

# create a cylinder with history to use as an example
#
cyl = cmds.polyCylinder()
cmds.polySmooth()
cmds.cluster()
cmds.select( cyl[0],r=True )
cmds.polyTriangulate()
# query what will be baked
#
cmds.bakePartialHistory( cyl[0],query=True,prePostDeformers=True )
# perform the bake, baking history from before and after the
# deformer
#
cmds.bakePartialHistory( cyl[0],prePostDeformers=True )
# Bake the history before the geometry cache on the cylinder.
# To actually demo, add a geometry cache before executing the command
# below.
#
cmds.select( cyl[0],r=True )
cmds.bakePartialHistory( cyl[0],preCache=True )