selectionConnection

移動先: 概要 戻り値 フラグ. MEL 例.

概要

selectionConnection [-activeCacheList] [-activeCharacterList] [-activeList] [-addScript script] [-addTo string] [-characterList] [-clear] [-connectionList] [-defineTemplate string] [-deselect name] [-editor string] [-exists] [-filter string] [-findObject name] [-global boolean] [-highlightList] [-identify] [-keyframeList] [-lock boolean] [-modelList] [-object name] [-parent string] [-remove string] [-removeScript script] [-select name] [-setList] [-switch] [-useTemplate string] [-worldList] string

selectionConnection は 「元に戻す」が可能、「照会」が可能、「編集」が可能 です。

selectionConnection は、モデル オブジェクトのリストを含む UI オブジェクトです。selectionConnection は、特定のエディタに表示させるオブジェクトを指定するために便利です。エディタには、selectionConnection をアタッチできる 3 つのプラグ ソケットがあります。 それらは次のとおりです。

mainListConnection

エディタ内に表示されるオブジェクトのリストを含む入力ソケット

selectionConnection

エディタ内で選択されたオブジェクトのリストを含む出力ソケット

highlightConnection

エディタ内でハイライトされるオブジェクトのリストを含む入力ソケット

作成されるセレクション コネクションには数種類あります。それらは次のとおりです。

activeList

モデルに含まれるすべてのアクティブ項目（ジオメトリ オブジェクトやキーを含む）のリストを含むセレクション コネクション

modelList

現在アクティブなすべてのジオメトリ（つまり、キーを除く）オブジェクトのリストを含むセレクション コネクション

keyframeList

現在アクティブなすべてのキーのリストを含むセレクション コネクション

worldList

ワールド内にあるすべてのオブジェクトのリストを含むセレクション コネクション

objectList

単一のモデル オブジェクト（セットの場合もある）を含むセレクション コネクション

listList

セレクション コネクションのリストを含むセレクション コネクション

editorList

指定したエディタの mainListConnection にアタッチされたオブジェクトのリストを含むセレクション コネクション

setList

ワールド内にあるすべてのセットのリストを含むセレクション コネクション

characterList

ワールド内にあるすべてのオブジェクトのキャラクタを含むセレクション コネクション

highlightList

何らかの方法でハイライトされるオブジェクトのリストを含むセレクション コネクション

以下は 2 つのエディタでの selectionConnection ネットワークの例です。Editor 1 は、activeList のオブジェクトを表示するようにセットアップされています。Editor 2 は、Editor 1 で選択したオブジェクトを表示するようにセットアップされています。Editor 2 で選択したオブジェクトは Editor 1 でハイライトされます。

-- Editor 1--       -- Editor 2--
inputList-->| main |      |  |->| main |      |
|      | sele |--|  |      | sele |--|
|->| high |      |     | high |      |  |
|   -------------       -------------   |
|------------- fromEditor2 -------------|

このネットワークは、次のコマンドによって確立されます。

selectionConnection -activeList inputList;
selectionConnection fromEditor1;
selectionConnection fromEditor2;
editor -edit -mainListConnection inputList Editor1;
editor -edit -selectionConnection fromEditor1 Editor1;
editor -edit -mainListConnection fromEditor1 Editor2;
editor -edit -selectionConnection fromEditor2 Editor2;
editor -edit -highlightConnection fromEditor2 Editor1;

注: selectionConnection を削除する場合は、deleteUI コマンドを使用します。
注: オブジェクトを要求するコマンドに selectionConnection を付与できます。この場合、コマンドは selectionConnection でラップされたオブジェクトに基づいて動作します。
注: 別のエディタの highlightConnection に対してエディタ コネクションを使用できるエディタはグラフ エディタ（Graph Editor）とドープシート（Dope Sheet）だけです。
警告: いくつかのフラグを組み合わせると、予想通りに動作しない場合があります。このコマンドは、実際には、各種エディタによって使用されるアウトライナ（Outliner）を管理するための内部使用を目的としたものです。

戻り値

戻り値の型は照会モードでは照会フラグが基になります。

フラグ

ロング ネーム（ショート ネーム）	引数型	プロパティ
-exists(-ex)
指定したオブジェクトが存在するかどうかによって、 true または false を返します。他のフラグは無視されます。
-defineTemplate(-dt)	string
他の任意のフラグと引数を解析し、かつ引数で指定したコマンド テンプレートに 追加するモードに、コマンドのモードを変更します。 templateName がカレントのテンプレートとして設定されていれば、 その後コマンドが実行されるたびに、この引数がデフォルトの引数として使用されます。
-useTemplate(-ut)	string
コマンドに、カレント以外のコマンド テンプレートの使用を強制します。
-parent(-p)	string
これをアタッチする UI オブジェクトの名前です。親が破壊されると、selectionConnection は自動削除されます。 親が指定されていない場合は、カレントの controlLayout にコネクションが作成されます。
-filter(-f)	string
オプションで、このコネクションに itemFilter を指定します。 空の文字列（""）は、カレント フィルタをクリアします。 フィルタが指定されている場合、selectionConnection に入力される情報はすべて、受信される前にまずフィルタを通過する必要があります。 注: フィルタをアタッチできるのは、通常の selectionConnection だけです。 -act、-mdl、-key、-wl、-sl、-cl、-lst、-obj、または -ren フラグを使用して作成されたコネクションにフィルタをアタッチすることはできません。 ただし、selectionConnection にはフィルタをアタッチしないことを強くお勧めします。代わりに、selectionConnection を使用しているエディタにフィルタをアタッチすることをお勧めします。
-global(-g)	boolean
グローバルの selectionConnection をスクリプト コマンドで削除することはできません。
-activeList(-act)
このコネクションがアクティブ リスト（ジオメトリ オブジェクトとキー）を反映するように指定します。
-modelList(-mdl)
このコネクションがアクティブ リストのモデリング（すなわちキーを除く）部分を反映するように指定します。
-keyframeList(-key)
このコネクションがアクティブ リストのアニメーション部分を反映するように指定します。
-worldList(-wl)
このコネクションがワールド座標空間内のすべてのオブジェクトを反映するように指定します。
-object(-obj)	name
このコネクションが、指定したオブジェクト（セットである場合もあります）にラップするように指定します。照会されると、このフラグは selectionConnection のすべてのメンバーを返します（コネクションがセットをラップする場合は、セットのメンバーを返します）。
-setList(-sl)
このコネクションがワールド座標空間内のすべてのセットを反映するように指定します。
-characterList(-cl)
このコネクションがワールド座標空間内のすべてのキャラクタを反映するように指定します。
-activeCharacterList(-acl)
このコネクションがアクティブ リストのオブジェクトの属するキャラクタを反映するように指定します。
-activeCacheList(-atc)
このコネクションがアクティブ リストのオブジェクトの属するキャッシュを反映するように指定します。
-highlightList(-hl)
このコネクションがハイライト リストとして使用されるように指定します。
-connectionList(-lst)
このコネクションが selectionConnection のリストを含むように指定します。
-switch(-sw)
connectionList に対するモディファイアとして機能し、オブジェクトのリストを空ではない最初の selectionConnection に設定します。selectionConnection は、追加された順にテストされます。
-editor(-ed)	string
このコネクションが、指定したエディタの -mainListConnection を反映するように指定します。
-addTo(-add)	string
コネクションのこのリストに追加する selectionConnection の名前です。
-remove(-rm)	string
コネクションのこのリストから削除する selectionConnection の名前です。
-findObject(-fo)	name
指定したオブジェクトをラップする、このリスト内の selectionConnection を検索します。
-identify(-id)
これがどのタイプの selectionConnection であるかを検出します。selectionConnection のタイプには、 activeList、modelList、keyframeList、worldList、objectList、listList、editorList、connection、unknown があります。
-lock(-lck)	boolean
activeList コネクションでは、コネクションをロックすると activeList の変更が聴取されなくなります。
-clear(-clr)
selectionConnection からすべてを削除します。
-addScript(-as)	script
セレクションに何かが追加されたときに呼び出されるスクリプトを指定します。
-removeScript(-rs)	script
セレクションから何かが削除されたときに呼び出されるスクリプトを指定します。
-select(-s)	name
セレクションに何かを追加します。これにより既存のセレクションが置き換えられることはありません。
-deselect(-d)	name
セレクションから何かを削除します。

: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ	: コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ	: 1 つのコマンドで複数回使用可能なフラグ

MEL 例

//    Example 1.
//
//    Create a window with two Outliner editors and a
//    selection connection network.  Editor 1 will display the
//    current scene's active list.  Editor 2 will display the items
//    selected in Editor 1.
//
string $window = `window -wh 400 300`;
paneLayout -configuration "vertical2";
string $editor1 = `outlinerEditor`;
string $editor2 = `outlinerEditor`;

//    Create the selection connection network.
//
string $inputList = `selectionConnection -activeList`;
string $fromEditor1 = `selectionConnection`;
string $fromEditor2 = `selectionConnection`;
editor -edit -mainListConnection $inputList $editor1;
editor -edit -selectionConnection $fromEditor1 $editor1;
editor -edit -mainListConnection $fromEditor1 $editor2;
editor -edit -selectionConnection $fromEditor2 $editor2;

showWindow $window;

//    Create some objects and select them.
//
sphere; cone; cylinder;
select -all;

// Now as you select objects on the left side, they will be
// displayed on the right side.  You can also add a callback
// script to do further processing on the list when objects
// are added. (Use -removeScript for when objects are removed.)

global proc addScriptCallback(string $array[])
{
    print "Contents of callback array:\n";
    print $array;
}

selectionConnection -e -addScript addScriptCallback $fromEditor1;


//    Example 2.
//
//    Create a selection connection for a paritcular object.  Delete
//    the selection connection and the object.
//
sphere -name sphere;

//    Create a selection connection to wrap the sphere.
//
selectionConnection -object sphere holder;

//    Select the sphere using the selection connection.
//
select holder;

//    Delete the members (sphere) of the selection connection
//
delete holder;

//    Delete the selection connection (does not delete the members of
//    the selection connection.
//
deleteUI holder;