Autodesk Maya 2015 Service Pack 2 リリース ノート

Autodesk® Maya® 2015 Service Pack 2 をダウンロードしていただき、ありがとうございます。

この文書では、Autodesk Maya 2015 の Service Pack 2 に含まれる既知の制限事項、問題、および修正について説明します。本リリースをインストールする前に、このドキュメントを必ずお読みください。参照用にこの Readme をハード ディスクに保存するか印刷してください。


この製品のアンインストールとインストールの詳細手順については、「インストレーション ヘルプ」の Maya を参照してください。

このリリースの新機能については、「What’s New in Maya 2015 (日本語) 」を参照してください。

この製品のすべてのマニュアルと学習リソースについては、www.autodesk.co.jp/maya-docs を参照してください。

認定ハードウェアについては、www.autodesk.co.jp/graphics-hardware を参照してください。

Maya サポートの詳細については、www.autodesk.co.jp/maya-ss を参照してください。

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このリリースにおける修正内容を、バグ番号とその説明を含む次の一覧で説明します。

不具合番号 説明
アニメーション全般  
MAYA-18743 AnimLayers : Command does not return unique names when queried
MAYA-35713 Fixed a crash when loading some Maya 2013 files
Bifröst  
MAYA-34435 Cannot perform render layer override on any Bifrost nodes
MAYA-36566 Bifrost: Scratch cache is affecting Batch with User Cache
MAYA-36704 Bifrost voxel display displays incorrectly with anomalies in wireframe mode.
MAYA-38193 bifrostLiquidMaterial renders black
キャッシュ リプリゼンテーション: ベイク処理されたジオメトリ  
MAYA-35582 Graphic card info cannot be detected correctly by gpuCache on the new Mac Pro
ファイル I/O: Maya  
MAYA-37309 MPxFileTranslator cannot resolve URI paths
mental ray  
MAYA-37089 Mental Ray IBL: IPR doesn't update automatically when changing the "emit light" features
MAYA-37371 Deleting single layer in mila_material AE interface causes error
モデリング  
MAYA-24623 Insert Edge Loop in Multi-Cut and Quad Draw does not always work correctly
MAYA-26003 If a shape node is named the same as a default camera name (top, side, persp, front) changing to that camera view via the Hotbox creates a new camera
MAYA-31834 Quad Draw, Relax Border Vertices - Shift+MMB drag in area of mesh which doesn't include border vertices will crash
MAYA-33650 Quad Draw fill hole function can sometimes create polys with inverted normals
MAYA-33753 Multi-Cut Slice Tool results are not always correct
MAYA-34671 Files that contain meshes with their tangent space coordinate system set to left-handed don’t re-load properly back into Maya
MAYA-35385 UV texture Editor, Image Range is not working correctly
MAYA-35789 In some cases material assignments are missing after bevel
MAYA-35795 Edit Mesh ->Duplicate options is missing
MAYA-35982 Maya may crash turning on Smooth Mesh Preview (3 key) when the Subdivision Method is OpenSubdiv and a UV Set named “map11” is present
MAYA-37327 MFnMesh getClosestPoint fails without accelerator
MAYA-37420 Some runtimeCommands incorrectly expose variables at a global scope, and those variables can't have their type changed
MAYA-37703 Breaking the connection between a texture node and a displacement node on a mesh using OpenSubDiv method may cause crash
レンダリング  
MAYA-34377 Image Plane - attribute change display issue (default renderer)
MAYA-36298 Viewport 2 with large models causes graph editor slowdown
MAYA-36713 Renaming Paint Effects stroke node breaks visibility in VP2.0
MAYA-38044 Crashing with MacPro AMD 500/700 with Softmodification in VP 2.0
UI アトリビュート エディタ  
MAYA-32418 AE errors occur when 'short' node name is not unique
MAYA-36994 Can't drag and drop connections onto torn off/copied tab of Attribute Editor anymore
UI 一般エディタ  
MAYA-9496 Fixed an issue with channelBox -attrColor and -attrBgColor flags not being supported
XGen  
MAYA-35663 XGen: Can't Motion Blur with mental ray 3.12.1.12

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次のセクションでは、今回のリリースに関する制限事項および(回避できるものには)回避策を記述してします。

不具合番号 説明
Bifröst  
MAYA-32190 ビューポートの制限と一部のライブラリの欠落が原因で、ビューポート メッシュ シェーダは bifrostLiquidMaterial を MR レンダーと類似した結果にはなりません。渦度はビューポート上ではサポートされていません。また拡散ウェイトのリマップの扱いも異なります。
MAYA-32763 マスター ボクセル サイズの既定値の 0.5 は、プリミティブのような、特定のスケールより小さな一部の放出メッシュにボクセルを生成するには小さすぎる可能性があります。たとえば、半径が 1 の既定の polySphere ではボクセルが生成されません。

回避策: ボクセルを生成するには、マスター ボクセル サイズを小さくするか、球のサイズを大きくします。
MAYA-32869 ランナップが有効な場合、Bifrost シーンがバッチ レンダー中に繰り返し評価される。
回避策: ランナップを無効にします。
MAYA-33411 Bifröst: シェルとソリッドの厚さをそれぞれ個別に設定する必要がある。
エミッタの厚みの既定値は 0 です。この値はソリッドに適していますが、シェルの場合は何の結果も得られません。少なくとも 1 に設定する必要があります。
コライダの厚みの既定値は 1 に設定されています。この値はソリッドに適していますが、シェルの場合は解像度が高くても、液体を貫通してしまいます。これは少なくとも 2 に設定する必要があります。
MAYA-33644 Bifröst: 衝突オブジェクトの変換の厚さが原因で、生成されたシミュレーションのモーションが不正確に見える。
スティッキネスが 0(ゼロ)に設定されている場合でも、液体はサーフェス張力タイプの動作に反応します。
MAYA-33722 Bifröst: 内部パーティクル密度(Interior Particle Density)には最小値の 1 をハード セットする必要がある。
MAYA-33828 bifrostLiquidContainer のアトリビュートにキーを設定するワークフローは、現在サポートされていません。
MAYA-34114 Bifröst シェイプのパーティクルとボクセルの表示を無効にした後でも、Bifröst がレンダリングを行う。

回避策: Bifröst オブジェクトを非表示(可視性をオフ)に設定します。
MAYA-34177 パーティクル ビューポートの既定の最大表示数は、100 万に設定されています。このため、高解像度のシミュレーションを行う場合は、繰り返しパターンを作成することが必要になります。 グラフィックス カードの制限を超えないように注意しながら、シミュレーションのリプリゼンテーション精度を高めることができます。
MAYA-34338 特定のメッシュ コライダによって Maya がクラッシュする。
MAYA-34412 アタッチされたメッシュが自己交差している場合、Bifröst パーティクルの放出が失敗する。
キャッシュ リプリゼンテーション - ベイク処理されたジオメトリ  
MAYA-31013 Windows リモート デスクトップ セッション中に GPU キャッシュを試行して読み込みを行うと、Maya がクラッシュする。

回避策:
1. ホスト システムで、ワークスペースの既定のレンダラーとしてビューポート 2.0 を設定します。
クライアントではこの操作を実行できません。
2. クライアントからホスト システムの Maya にアクセスします。
基礎  
MAYA-30309 OSX 10.9 でデュアル スクリーン設定にしている場合、2 番目のスクリーンでホットボックスとマーキング メニューが機能しない。

回避策:
システム環境設定 > Mission Control に、ディスプレイごとに個別の操作スペースというオプションがあります。
この「ディスプレイごとに個別の操作スペース」オプションを選択解除します。こうすることにより、Mac OS X ワークスペースの動作が 10.9 以前の状態に戻ります。
MAYA-38390 問題点: OSX では、Apple Magic Mouse により Maya がクラッシュする問題が発生することがあります。

回避策: 異なる種類のマウスを使用してください。
インストーラ  
MAYA-20117 工場出荷時の Windows 8 のコンピュータにおいて、インターネット接続に関するエラー メッセージが表示されてインストールに失敗する。

回避策: Windows のコマンド シェル(cmd.exe)を起動し、
gpedit.msc と入力して Enter を押します。
これにより、ローカル グループ ポリシー エディタが開かれます。
ここで、ローカル コンピュータ ポリシー > コンピュータの構成 > 管理用テンプレート > システムの順に選択します。
システム カテゴリで、オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定するというポリシー設定を見つけ、ダブルクリックします。
開かれた設定ウィンドウで有効を選択し、オプション領域で Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update に直接アクセスして修復コンテンツをダウンロードするを選択します。
次に、マイクロソフトの Web サイトから .NET 3.5 をダウンロードしてインストールします。
これにより、Maya をインストールすることが可能になり、.NET 3.5 の部分でハングしたり、インターネット接続が失われたことを示すエラーが発生しなくなります。
特定言語での問題  
MAYA-18046 簡体字中国語の環境で Maya を実行している場合、現在のパネルの標準ビューとフルスクリーン ビューを切り替えるには、そのためのホットキー[Ctrl]+[Shift]+[Spacebar]を使用してください。
MAYA-28299 XGen は上位 ASCII 文字および 2 バイト文字を含むファイル名とファイル パスをサポートしません。
回避策として次のようにしてください。
- 下位 ASCII 文字のユーザ名を使用して Extension for Maya 2014 を Windows にインストールする。
- 上位 ASCII 文字および 2 バイト文字を使用したカスタムの場所に Maya をインストールしないようにする。
- 上位 ASCII 文字または 2 バイト文字を含むシーン名を保存したり開いたりしない。
マルチ レプリゼンテーション  
MAYA-19686 シーン アセンブリ(Scene Assembly)ノードにプロキシがある場合、ファイル リファレンス リプレゼンテーションが正しく処理されない。
MAYA-20004 テクスチャ付きオブジェクトを含むシーン アセンブリをロードした場合、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)のテクスチャ サンプル プレビューに不正のスウォッチ アイコン(赤い X)が表示される。
回避策: プレビューなしのままにしておきます。
または
Maya のプリファレンス(Preferences)ウィンドウのディスプレイ(Display)カテゴリで、スウォッチの最大解像度(Max res. for swatches)に、予想されるテクスチャ サイズよりも大きな値を設定します。
MAYA-21565 シーン アセンブリ リプレゼンテーションの切り替え時に、現在アクティブなツール(移動、回転、スケール等)のマニピュレータ ハンドルのフォーカスが失われる。
MAYA-21592 複雑なシーン アセンブリのシーン(オブジェクト数が 1,000 から 10,000 個)でネームスペース エディタを開こうとすると、ネームスペースのコンテンツのロードが完了するまで、長い時間 Maya がハングアップしたようになる。ネームスペース エディタを使用するワークフローは、複雑なシーン アセンブリのシーンにはお勧めしません。
MAYA-22088 リファレンスやシーン アセンブリのリファレンス編集の後で「元に戻す」操作を行っても、編集内容が完全に取り除かれない。
回避策: 編集の除去(Remove Edits)機能を使用して編集を削除します。
MAYA-22191 シーン アセンブリのシーン ファイル リプレゼンテーションをモーション パスにアタッチすることは現在サポートされていない。
MAYA-22211 アセンブリ メンバーと他のオブジェクト間にブレンド シェイプを使用してブレンドを作成すると操作に失敗する。
MAYA-22222 シーン アセンブリのシーン リプレゼンテーション オブジェクトがドライバとして使用されている場合、ドリブン キーの設定(Set Driven Key)ワークフローが現在サポートされていない。
MAYA-22361 シーンア センブリでキャラクタ セットがサポートされていない。
MAYA-22410 シーン アセンブリ リファレンスに接続されたアニメーション カーブを削除すると、不正な編集が行われる場合がある。
MAYA-22446 ドリブン キーの設定データの ATOM をインポートするとシーン アセンブリが失敗する。
MAYA-22643 アセンブリ リファレンス ノードからのペアレント化されていないリプレゼンテーションが、アウトライナでペアレント化されていないノードを 2 回表示する。
レンダリング  
MAYA-16289 DirectX 11 の シェーダ アトリビュート エディタにある両面ライティング(Double Sided Lighting)オプションが有効なときに、負のスケールによってバックフェース ポリゴンを黒く表示する可能性がある。
回避策: スケールを負にした後に、法線を反転させる必要があります。
MAYA-18501 オーバーレイ レンダー モードでシーン ビューを実行する場合、レンダラをオーバーライドすることができない。

たとえば、devkit から marqueeTool を実行する場合、marqueeTool プラグインが実行されていると、オーバーレイ レンダー モードに入ります。次に、レンダラをオーバーライドしようとすると(レンダラ(Renderer)メニューからカスタム レンダラに切り替える)、カスタム レンダラのラジオ ボタンが選択されているにもかかわらず、ヘッドアップ ディスプレイでは依然としてビューポート 2.0 が選択されています。

この問題を回避するには、カメラをタンブルして、シーンビューを更新します。
MAYA-23695 saveImage コマンドはシェーディング オブジェクトに対して期待したとおりに動作しません。

この問題の回避策として、次のスクリプトを実行して現在のシーン ビューのスナップショットを作成し、プロジェクト ディレクトリの ¥images ディレクトリに endSnap.jpg ファイルとして保存します。

この回避策は、既定のビューポートとビューポート 2.0 の両方に使用できます。

tring $ws=`workspace -q -fullName`";
evalDeferred "string $wsp=$ws + \"/images\"";
evalDeferred "sysFile -makeDir $wsp";
evalDeferred "string $wspf = $wsp + \"/endSnap.jpg\"";
evalDeferred "refresh -cv -fe \"jpg\" -fn $wspf;";
MAYA-24576 ビューポート 2.0 の透明度アルゴリズムとして深度ピーリング(Depth Peeling)が選択されている場合(ハードウェア レンダラ 2.0 設定(Hardware Renderer 2.0 Settings)ウィンドウ内)、MSAA (マルチサンプリング アンチエイリアシング(Multisampling Anti-aliasing))は不透明オブジェクトに対してのみ効果があり、透明オブジェクトには効果がない。
MAYA-30655 nCloth を持つシーンで、次のコマンドを複数回実行した場合:
1. "currentTime n1"
2. "runup -mxf n2"

ビューポート 2.0 はフレーム n2 に到達できません。代わりに、常にフレーム n1 に留まっています。
MAYA-30985 バックフェース カリングと GPU インスタンス化が共にオンになっている場合、ビューポート 2.0 で縮小されたオブジェクトをカリングすると一貫性が失われることがある。現時点での回避策は、ビューポート 2.0 のオプションのダイアログで、GPU インスタンス化を一時的にオフにすることです。
MAYA-35665 1800M に古いドライバを使用すると、Maya がクラッシュすることがある。
回避策: 新しいドライバに更新します。
MAYA-38479 問題点: Maya のベクターレンダラが原因で Maya にクラッシュが発生することがある。
回避策: 別のレンダラーを使用してください
Python のスクリプティング  
MAYA-17358 Windows の GUI の場合に、"os.path.expanduser()" が異なる結果を返す。

解決策:
1) mayapy 内で Maya の環境を初期化します。

import maya.standalone
maya.standalone.initialize()

これで、os.path.expanduser() が Maya の場合と同じ値を mayapy に返します。

2) Maya を起動する前に、HOME 環境変数を設定します。これにどのような値を設定しても、Maya と mayapy の両方の os.path.expanduser() で使用されます。
UI 構造  
MAYA-7804 Maya の機能に Ctrl+W というホットキーを割り当てることができない。これは予約されたキーとして設定されているためです。
UI 全般  
MAYA-1688 Python オートコンプリートがプロパティ ブロックを実行する。
MAYA-9651 キーがアルファベットではなく、Shift キーを押して入力するものに対しては、Ctrl キーを押してもホットキーとして機能しない。
回避策: 別のキーを割り当ててください。
XGen  
MAYA-23962 XGen はマージされたメッシュと互換性がない。
MAYA-28065 XGen: 束プレビューを更新するときに問題が発生する。
束マップの変更後にプレビューが間違っている場合は、プレビュー(Preview)を再度押します。



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