Autodesk Maya 2015 Service Pack 1 リリース ノート

Autodesk® Maya® 2015 Service Pack 1 をダウンロードしていただき、ありがとうございます。

この文書では、Autodesk Maya 2015 の Service Pack 1 に含まれる既知の制限事項、問題、および修正について説明します。本リリースをインストールする前に、このドキュメントを必ずお読みください。参照用にこの Readme をハード ディスクに保存するか印刷してください。


この製品のアンインストールとインストールの詳細手順については、『Maya インストール ヘルプ』を参照してください。

このリリースの新機能については、「Maya の新機能」を参照してください。

この製品のすべてのマニュアルと学習リソースについては、www.autodesk.co.jp/maya-docs を参照してください。

認定ハードウェアについては、www.autodesk.co.jp/graphics-hardware を参照してください。

Maya サポートの詳細については、www.autodesk.co.jp/maya-ss を参照してください。

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このリリースには、Heartbleed セキュリティ脆弱性に対応するための OpenSSL への更新も含まれています。

その他の修正事項については、下記の不具合番号とそれに対する説明をご確認ください。

不具合番号 説明
アニメーション全般  
MAYA-35912 Fixed a crash when switching from vertex to object view with IK spline handle selected
MAYA-36199 Geodesic Voxel Binding : Fix smoothing due to errors in one-ring vertex neighborhood
MAYA-36359 Maya's auto-connecting "inverseScale" attribute of joints when they get parented is problematic
Bifröst  
MAYA-33464 Bifröst: Submitting more frames after stopping BGC ruins the simulation and timeline display
MAYA-33541 Bifröst: "Stop" button creating gap in scratch cache
MAYA-33615 Bifröst: startFrame doesn't appear in the Channel Box
MAYA-34373 BifröstLiquid mental ray framebuffers don't render (affects render passes support)
MAYA-34834 Bifröst Scratch Cache lost when going back to first frame with animated parameter
MAYA-35064 Bifröst shader doesn't render with alpha
MAYA-35142 Bifröst liquid shader is missing the swatch in the Attribute Editor
MAYA-35524 Bifröst: Loading a scene with user cache needs to go to frame 1 to read the cache
MAYA-36953 Add Help Table Entries to Bifröst option windows
MAYA-37253 Fixed a random crash when rendering mental ray swatch after new scene
ファイル リファレンス  
MAYA-36023 Export Selected is not retaining unloaded reference information
ファイル I/O: Maya  
MAYA-36578 gzipped files incorrectly get renamed upon resaving existing scenes
基礎  
MAYA-34909 Fixed a crash when deleting a group of nodes
mental ray  
MAYA-21070 mental ray IBL Emit Light is much darker in IPR versus Render Current Frame (fixed on Mac and Linux only)
MAYA-34280 XGen: Cannot Render Dense Hair with mental ray
MAYA-35098 mila: reordering layers with bump or weight connection is broken (fixed on Mac and Linux only)
MAYA-35306 mental ray ptex shader: additional parameters for hair rendering are ignored (fixed on Mac and Linux only)
MAYA-35749 mental ray builtin_object_light missing from 2015 release (fixed on Mac and Linux only)
MAYA-36068 Some mental ray shader nodes saved in .mb files are not compatible between 2014 and 2015 (fixed on Mac and Linux only)
モデリング  
MAYA-24165 Fixed a crash with (polyengine - TvertexEdgeIterator - next)
MAYA-32504 Performance improvements for setting component creasing values on large meshes
レンダリング  
MAYA-30867 In Viewport 2.0, default or scene lighting is applied to the shader during weight painting instead of flat shading like the standard viewport
MAYA-30877 Joint drawing in Viewport 2.0 is slower than it was in Maya 2014 or in the Legacy Default Viewport
MAYA-34403 Viewport 2.0 shows incorrect active trim edges on NURBS with trimmed islands
MAYA-34870 Noise shader fails on Mac OS X in Viewport 2.0
MAYA-35711 Viewport 2.0 Settings UI doesn't reset on File > New: appears out of sync
MAYA-36035 Viewport 2.0: Alpha doesn't work in many TIFF files on Mac OS X
MAYA-36607 Depth Peeling only: Particle sprite and transparent geometry disappear in Viewport 2.0
MAYA-36827 Fixed a joint local axis issue
MAYA-36980 Fixed a crash when zooming in/out the camera after importing the nParticle example
Python のスクリプティング  
MAYA-34628 Using the Python API function maya.api.OpenMaya.MFnComponentListData.length() crashes maya
MAYA-36024 mayapy crashes on Mac 10.9 with interactive input in the prompt
UI 全般  
MAYA-35251 HUD buttons no longer working in Maya 2014/2015
XGen  
MAYA-32377       XGen: Tube Groom is slow
MAYA-35343       XGen: Object Shadow by directional lights disappear when adding description
MAYA-36904       XGen: mental ray is too slow where rendering patches with a lot hair and a lot of faces

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次のセクションでは、今回のリリースに関する制限事項および(回避できるものには)回避策を記述してします。


不具合番号 説明
Bifröst  
MAYA-32190 ビューポートの制限と一部のライブラリの欠落が原因で、ビューポート メッシュ シェーダは bifrostLiquidMaterial を mental ray レンダーのように表示することができません。渦度はビューポートでサポートされず、拡散ウェイトのリマップの処理方法が異なります。
MAYA-32763 マスター ボクセル サイズの既定値の 0.5 は、プリミティブのような、特定のスケールより小さな一部の放出メッシュにボクセルを生成するには小さすぎる可能性があります。たとえば、半径が 1 の既定の polySphere ではボクセルが生成されません。

回避策: ボクセルを生成するには、マスター ボクセル サイズを小さくするか、球のサイズを大きくします。
MAYA-32869 ランナップが有効な場合、Bifröst シーンがバッチ レンダー中に繰り返し評価される。
回避策: ランナップを無効にします。
MAYA-33411 Bifröst: シェルとソリッドの厚さをそれぞれ個別に設定する必要がある。
エミッタの厚みの既定値は 0 です。この値はソリッドに適していますが、シェルの場合は何の結果も得られません。少なくとも 1 に設定する必要があります。
コライダの厚みの既定値は 1 に設定されています。この値はソリッドに適していますが、シェルの場合は解像度が高くても、液体を貫通してしまいます。これは少なくとも 2 に設定する必要があります。
MAYA-33644 Bifröst: 衝突オブジェクトの変換の厚さが原因で、生成されたシミュレーションのモーションが不正確に見える。
スティッキネスが 0(ゼロ)に設定されている場合でも、液体はサーフェス張力タイプの動作に反応します。
MAYA-33722 Bifröst: 内部パーティクル密度(Interior Particle Density)には最小値の 1 をハード セットする必要がある。
MAYA-33828 キーイング マスター ボクセル サイズがスクラッチ キャッシュを無効にする。
MAYA-34114 Bifröst シェイプのパーティクルとボクセルの表示を無効にした後でも、Bifröst がレンダリングを行う。

回避策: Bifröst オブジェクトを非表示(可視性をオフ)に設定します。
MAYA-34177 パーティクル ビューポートの既定の最大表示数は、100 万に設定されています。このため、高解像度のシミュレーションを行う場合は、繰り返しパターンを作成することが必要になります。グラフィック カードの制限を超えないように注意しながら、シミュレーションのリプリゼンテーション精度を高めることができます。
MAYA-34338 特定のメッシュ コライダによって Maya がクラッシュする。
MAYA-34412 アタッチされたメッシュが自己交差している場合、Bifröst パーティクルの放出が失敗する。
キャッシュ リプリゼンテーション - ベイク処理されたジオメトリ  
MAYA-31013 Windows リモート デスクトップ セッション中に GPU キャッシュを試行して読み込みを行うと、Maya がクラッシュする。

回避策:
1. ホスト システムで、ワークスペースの既定のレンダラーとしてビューポート 2.0 を設定します。
クライアントではこの操作を実行できません。
2. クライアントからホスト システムの Maya にアクセスします。
基礎  
MAYA-30309 OSX 10.9 でデュアル スクリーン設定にしている場合、2 番目のスクリーンでホットボックスとマーキング メニューが機能しない。

解決方法
システム環境設定 > Mission Control に、ディスプレイごとに個別の操作スペースというオプションがあります。これを選択解除します。こうすることにより、Mac OS X ワークスペースの動作が 10.9 以前の状態に戻ります。
インストーラ  
MAYA-20117 クリーンな Windows 8 のコンピュータにおいて、インターネット接続に関するエラー メッセージが表示されてインストールに失敗する。

解決策:
Windows のコマンド シェル(cmd.exe)を起動し、gpedit.msc と入力して[Enter]を押します。
これにより、ローカル グループ ポリシー エディタが開かれます。
ここで、ローカル コンピュータ ポリシー > コンピュータの構成 > 管理用テンプレート > システムの順に選択します。
システム カテゴリで、目的のポリシー設定を見つけ、ダブルクリックします。オプションのコンポーネントのインストールとコンポーネントの修復を指定します。
表示された設定ウィンドウで、有効を選択し、オプション領域で「Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update に直接アクセスして修復コンテンツをダウンロードする」を選択します。
マイクロソフトの Web サイトから .NET 3.5 をダウンロードしてインストールします。
これらの操作により、Maya のインストール中に .NET 3.5 のステップでハングしたり、インターネットに接続されていないというエラー メッセージを示すようなことがなくなり、正常にインストールできるようになります。
特定言語での問題  
MAYA-18046 簡体字中国語の環境で Maya を実行している場合、現在のパネルの標準ビューとフルスクリーン ビューを切り替えるには、そのためのホットキー[Ctrl]+[Shift]+[Spacebar]を使用してください。
MAYA-28299 XGen は上位 ASCII 文字および 2 バイト文字を含むファイル名とファイル パスをサポートしません。
回避策として次のようにしてください。
- 下位 ASCII 文字のユーザ名を使用して Extension for Maya 2014 を Windows にインストールする。
- 上位 ASCII 文字および 2 バイト文字を使用したカスタムの場所に Maya をインストールしないようにする。
- 上位 ASCII 文字または 2 バイト文字を含むシーン名を保存したり開いたりしない。
マルチ レプリゼンテーション  
MAYA-19686 シーン アセンブリ(Scene Assembly)ノードにプロキシがある場合、ファイル リファレンス リプレゼンテーションが正しく処理されない。
MAYA-20004 テクスチャを伴うオブジェクトを含むシーン アセンブリをロードした場合、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)のテクスチャ サンプル プレビューに損傷したスウォッチ アイコン(赤い X)が表示される。
回避策: プレビューなしのままにしておきます。
または
Maya のプリファレンス(Preferences)ウィンドウのディスプレイ(Display)カテゴリで、スウォッチの最大解像度(Max res. for swatches)に、予想されるテクスチャ サイズよりも大きな値を設定します。
MAYA-21565 シーン アセンブリ リプレゼンテーションの切り替え時に、現在アクティブなツール(移動、回転、スケール等)のマニピュレータ ハンドルのフォーカスが失われる。
MAYA-21592 複雑なシーン アセンブリのシーン(オブジェクト数が 1,000 から 10,000 個)でネームスペース エディタを開こうとすると、ネームスペースのコンテンツのロードが完了するまで、長い時間 Maya がハングアップしたようになる。ネームスペース エディタを使用するワークフローは、複雑なシーン アセンブリのシーンにはお勧めしません。
MAYA-22088 リファレンスやシーン アセンブリのリファレンス編集の後で「元に戻す」操作を行っても、編集内容が完全に取り除かれない。
回避策: 編集の除去(Remove Edits)機能を使用して編集を削除します。
MAYA-22191 シーン アセンブリのシーン ファイル リプレゼンテーションをモーション パスにアタッチすることは現在サポートされていない。
MAYA-22211 アセンブリ メンバーと他のオブジェクト間にブレンド シェイプを使用してブレンドを作成すると操作に失敗する。
MAYA-22222 シーン アセンブリのシーン リプレゼンテーション オブジェクトがドライバとして使用されている場合、ドリブン キーの設定(Set Driven Key)ワークフローが現在サポートされていない。
MAYA-22361 シーンア センブリでキャラクタ セットがサポートされていない。
MAYA-22410 シーン アセンブリ リファレンスに接続されたアニメーション カーブを削除すると、不正な編集が行われる場合がある。
MAYA-22446 ドリブン キーの設定データの ATOM をインポートするとシーンアセンブリが失敗する。
MAYA-22643 アセンブリ リファレンス ノードからのペアレント化されていないリプレゼンテーションが、アウトライナでペアレント化されていないノードを 2 回表示する。
レンダリング  
MAYA-16289 DirectX 11 の シェーダ アトリビュート エディタにある両面ライティング(Double Sided Lighting)オプションが有効なときに、負のスケールによってバックフェース ポリゴンを黒く表示する可能性がある。
回避策: スケールを負にした後に、法線を反転させる必要があります。
MAYA-18501 オーバーレイ レンダー モードでシーン ビューを実行する場合、レンダラをオーバーライドすることができない。

たとえば、devkit から marqueeTool を実行する場合、marqueeTool プラグインが実行されていると、オーバーレイ レンダー モードに入ります。次に、レンダラをオーバーライドしようとすると(レンダラ(Renderer)メニューからカスタム レンダラに切り替える)、カスタム レンダラのラジオ ボタンが選択されているにもかかわらず、ヘッドアップ ディスプレイでは依然としてビューポート 2.0 が選択されています。

この問題を回避するには、カメラをタンブルして、シーンビューを更新します。
MAYA-23695 saveImage コマンドはシェーディング オブジェクトに対して期待したとおりに動作しません。

この問題の回避策として、次のスクリプトを実行して現在のシーン ビューのスナップショットを作成し、プロジェクト ディレクトリの ¥images ディレクトリに endSnap.jpg ファイルとして保存します。

この回避策は、旧式の既定のビューポートとビューポート 2.0 の両方に使用できます。

tring $ws=`workspace -q -fullName`";
evalDeferred "string $wsp=$ws + \"/images\"";
evalDeferred "sysFile -makeDir $wsp";
evalDeferred "string $wspf = $wsp + \"/endSnap.jpg\"";
evalDeferred "refresh -cv -fe \"jpg\" -fn $wspf;";
MAYA-24576 ビューポート 2.0 の透明度アルゴリズムとして深度ピーリング(Depth Peeling)が選択されている場合(ハードウェア レンダラ 2.0 設定(Hardware Renderer 2.0 Settings)ウィンドウ内)、マルチサンプリング アンチエイリアシング(Multisampling Anti-aliasing)は不透明オブジェクトに対してのみ効果があり、透明オブジェクトには効果がない。
MAYA-30655 nCloth を持つシーンで、次のコマンドを複数回実行した場合:
1. "currentTime n1"
2. "runup -mxf n2"

ビューポート 2.0 はフレーム n2 に到達できません。代わりに、常にフレーム n1 に留まっています。
MAYA-30985 インスタンスに負のスケールがあり、バックフェース カリングなどのその他の機能が有効になっている場合、ライティングが正しく表示されないことがある。一般に、負のスケールがありインスタンスが正しく表示されない場合は、GPU インスタンス化(GPU Instancing)を無効にします。
MAYA-35665 1800M に古いドライバを使用すると、Maya がクラッシュすることがある。
回避策: 新しいドライバに更新します。
Python のスクリプティング  
MAYA-17358 Windows の GUI において、"os.path.expanduser()" が異なる結果を返す。

解決策:
1) mayapy 内で Maya の環境を初期化します。

import maya.standalone
maya.standalone.initialize()

これで、os.path.expanduser() が Maya の場合と同じ値を mayapy に返します。

2) Maya を起動する前に、HOME 環境変数を設定します。これにどのような値を設定しても、Maya と mayapy の両方の os.path.expanduser() で使用されます。
UI 構造  
MAYA-1940 Maya のドロップ ダウン メニューにリストされるホットキー(Ctrl+D など)は、Maya が再起動されるまではカスタム ホットキーのマッピングを更新しない。
回避策: Maya を再起動し ます。
MAYA-7804 Maya の機能に Ctrl+W というホットキーを割り当てることができない。これは予約されています。
UI 全般  
MAYA-9651 キーがアルファベットではなく、Shift キーを押して入力するものに対しては、Ctrl キーを押してもホットキーとして機能しない。
回避策: 別のキーを割り当ててください。
XGen  
MAYA-23390 XGen ディスクリプションのグルームを削除し、次に元に戻す(Undo)を実行した場合、グルーム スプラインが二度と表示されなくなる。
MAYA-23962 XGen はマージされたメッシュと互換性がない。
MAYA-28065 XGen: 束プレビューを更新するときに問題が発生する。
回避策: 束マップの変更後にプレビュー表示が不正確になる場合は、もう一度プレビュー(Preview)を押します。
MAYA-35663       XGen: mental ray 3.12.1.12 でモーション ブラーが使用できない。



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