ファーに動きを追加する

 
 
 

シーンをアニメートする場合に、動きやダイナミック フォースにファーを反応させることによって、ファーをより自然に見せることができます。たとえば、動物がファーを揺らすとき、非常に短い場合でなければ、通常、ファーは一箇所に留まらず、体の動きにつれて動きます。同様に、長いファーは、風のある日には揺れます。

ファーをスタイル調整し、リアルで物理計算に基づいたファー シミュレーションを作成するには、ファー ディスクリプションにアタッチされたヘア カーブを使用します。これらのカーブの長さやシェイプは自由に設定することができます。カーブは、スタティック カーブ(スタイル調整の場合)またはダイナミック カーブです。ファーをダイナミック フォースに反応させたい場合は、ダイナミック ヘア カーブを使用します。たとえば、犬に生えたファーに設定を行い、犬が震えるとファーもそれに応じて震えるようにすることができます。

ファーの外観を変更するには、ファー ディスクリプション(Fur Description)アトリビュートを使用し、ファーのダイナミックな動作を編集するには、アタッチされた hairSystem ノードのアトリビュートを使用します。

ファーに動きを追加する基本的なワークフロー

  1. サーフェスにファー ディスクリプションをアタッチします。詳細については、ファーを作成するを参照してください。
  2. スタティック カーブまたはダイナミックなカーブを使用してファーで使うヘア システムを作成します。詳細については、ファーで使用するヘア システムを作成するを参照してください。
  3. ヘア システムをファー ディスクリプションにアタッチします。詳細については、既存のヘア システムをファー ディスクリプションにアタッチするにはを参照してください。

    furCurveAttractor セットが作成されます。

  4. アトラクタ セットのアトリビュートを変更します。詳細については、FurCurveAttractors ノードを参照してください。
  5. 以下のいずれかを実行して、ファー カーブ アトラクタの動きをアニメートします。
    • 手動で、スタティック ヘア開始カーブにキーフレームを設定します。
    • 物理計算に基づいたヘア カーブ シミュレーションを再生し、ファーのダイナミックな動作を、hairSystem または follicleShape ノード/ チャネル ボックス(Channel Box)のアトリビュートを変更して調整します。
  6. アニメーションを形成するフレームをレンダーします。詳細については、ファーを使用したアニメーションをレンダーするを参照してください。
    注:ファーがシミュレーション時に動かない場合、グローバル スケール(Global Scale)しきい値の長さ(Threshold Length)の値(FurCurveAttractors ノード)の積が長さ(Length)の値(FurDescription ノード)を超えていないか確認します。この場合、ファーはカーブ アトラクタによるインフルエンスを受けません。例:

    しきい値の長さ(Threshold Length) (0.33) * グローバル スケール(Global Scale) (10) = 3.33

    ファーがカーブ アトラクタのインフルエンスを受けないように、ファー ディスクリプションの長さは 1.5 < 3.3 にします。